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【人情刑事 呉村安太郎】第1夜感想|4:3画面から友近のバーまで、昔の刑事ドラマ感がすごい

ドラマ感想(コラム)
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はい、昔っぽいドラマを見るのが楽しい妹です。

以前、YouTubeで配信されていた『崖』シリーズが面白いという話を書いた。

そして今回、地上波で放送された架空名作劇場『人情刑事 呉村安太郎』を見てみたら、これがまた面白かった。

タイトルからして、なんだか“はぐれてしまいそう”な雰囲気。

実際に見てみると、4:3の画面、劇伴、芝居、家族との会話、刑事たちの集合カットまで、昭和から平成あたりの刑事ドラマらしさが満載だった。

今さらながら、ネタバレなしで気になったところを書いてみたい。

架空名作劇場は「存在しない昔のドラマ」を作る番組

『架空名作劇場』は、フィルムエストTVが手がける「存在しない名作ドラマ」を作る企画。

今回の『人情刑事 呉村安太郎』は刑事ドラマだけれど、設定も映像も、

「昔、本当にこんなドラマが放送されていたのでは?」

と思ってしまうような作りになっている。

昔の作品をそのまま再現するのではなく、

「こういうドラマ、あったよね」

という記憶の中のテレビドラマを作っている感じ。

当時を知らない人には逆に新しく見えるだろうし、リアルタイムで見ていた世代にはかなり懐かしいと思う。

刑事ドラマだけではなく、大映ドラマっぽいものやトレンディドラマっぽいものなど、いろいろなジャンルで見てみたい。

平子祐希さん演じる呉村がとにかく“昔の刑事”

主演はアルコ&ピースの平子祐希さん。

ただし、番組内では名俳優「加賀美勲」が呉村安太郎を演じている、という設定になっている。

この時点ですでにややこしくて面白い。

そして「呉村安太郎」という名前を聞いた瞬間、

「はぐれ刑事……?」

と思った人は多いはず。

実際、ドラマを見てもかなりそれっぽい。

特に娘と呉村の会話を見ていると、『はぐれ刑事純情派』の藤田まことさんと小川範子さんを思い出す。

事件だけではなく、刑事の家庭や人情まで描く。

この感じがとても懐かしい。

フードデリバリーなのに背負っているのは岡持ち

面白いのは、ただ昔のドラマを再現しているだけではないところ。

現代の題材も普通に出てくる。

たとえばフードデリバリー。

ただし、配達員が背負っているのは現代的なバッグではなく岡持ち。

しかもメニューは、昔のカラオケ本みたいな分厚さ。

途中で料理が崩れると、その場で作り直すという荒業まで飛び出す。

設定は現代。

でも表現方法は昔。

この混ざり具合がかなり面白い。

今ならアウトな場面まで「あの頃っぽく」再現

昔の刑事ドラマらしさを再現するため、喫煙シーンや、今ならハラスメントと受け取られそうな描写も登場する。

もちろん現在の番組なので、そこには注意書きのテロップが入る。

人情味がある一方で、結構暴力的でもある呉村。

今時の感覚を持つ同僚刑事に正論を言われても、最後は昭和的な鉄拳制裁。

現代の価値観から見ると完全にアウトなのだけれど、

「昔の刑事ドラマってこういう感じだったな」

という再現として見ると妙に納得してしまう。

昔っぽさと今っぽさが同時に存在しているのがおかしい。

ファーストサマーウイカさんの芝居まで昔っぽい

ゲスト出演のファーストサマーウイカさんも印象に残った。

特に表情。

目を大きく見開いたり、驚きをはっきり顔に出したりする。

今のドラマより少し大げさ。

でも、それが昔のドラマっぽい。

出演者が昔風の衣装を着ているだけではなく、芝居そのものまで当時らしく寄せているから、作品全体の雰囲気が崩れない。

演出やメイクも含め、作っている側が本当によく昔のテレビドラマを見ているんだろうなと思う。

最後はやっぱり友近さんのバー

そして、もちろん最後はバー。

眞野あずささんならぬ友近さん。

ここまで来るとと笑ってしまう。

友近さんは以前から昭和・平成のテレビ番組やドラマを思わせるネタとの相性がいい。

『崖』でもそうだったけれど、本人が出てくるだけで一気に「あの時代っぽさ」が増す。

この締め方まで含めて、かなりよくできていた。

4:3の画面もエンドロールも全部それっぽい

細かな作り込みも楽しい。

画面はもちろん4:3。

刑事たちが集合したところで止め絵になり、そこへ昔っぽいタイトルロゴ。

劇伴もそれらしい。

エンドロールまで当時のドラマを思わせる。

内容だけではなく、テレビ画面から流れてくるもの全部で昔のドラマを再現している感じ。

さらにCMまでそれっぽく作ってある。

今回入ったのは、80年代の香港映画を思わせるようなCM。

普通なら本編の途中にCMが入ると一度ドラマから離れるのだけれど、『架空名作劇場』ではCMまで作品の一部になっている。

ここまで徹底していると、見ているだけで楽しい。

なんと第2夜もある

てっきり今回限りかと思っていたら、『人情刑事 呉村安太郎』には第2夜もあった。

タイトルは、

「闇バイトが殺される!!復讐のニセ老婆」

もうタイトルだけで、昔の2時間ドラマ感がすごい。

なんだかわからないけれど、なんだか楽しそう。

第1夜が想像以上によくできていたので、第2夜も当然見てみたい。

まとめ|昔の刑事ドラマを知っているほど細部まで楽しい

『人情刑事 呉村安太郎』第1夜は、単純に昔の刑事ドラマをパロディにしただけの作品ではなかった。

4:3の画面。

大げさな表情。

人情と鉄拳制裁。

家族との会話。

友近さんがいるバー。

劇伴、タイトルロゴ、エンドロール、さらにはCMまで。

細かいところまで「あの頃のテレビドラマ」が再現されている。

昔を知っている人は懐かしく、知らない人には逆に新鮮に見えるのかもしれない。

『崖』も面白かったけれど、こういう“存在しない昔のドラマ”なら、このままいろいろなジャンルで作ってほしい。

毎週やってくれてもいいくらい、よくできていた。

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