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【夜の道標】第1話感想|1996~98年の空気が懐かしい。予備知識なしだと謎だらけ

ドラマ感想(コラム)
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WOWOWの連続ドラマW『夜の道標 -ある容疑者を巡る記録-』第1話を見てみた、姉です。

原作は芦沢央さんの同名小説で、第76回日本推理作家協会賞を受賞した作品。

ドラマは全5話。

1996年に起きた殺人事件と、2年間逃亡を続ける容疑者を追う刑事たちを中心に、事件とは関係なさそうな人々の人生が少しずつ交わっていく社会派ミステリー。

私は原作も読まず、ほとんど予備知識のない状態で第1話を見た。

すると、

「この人と事件はどうつながるの?」

「この親子の話は何?」

と、わからないことだらけ。

でも、そのわからなさが妙に気になり、続きを見たくなる第1話だった。

1996~98年の雰囲気がいい

物語の発端となる事件が起きるのは1996年。

容疑者の阿久津は捕まらないまま指名手配され、そこから2年後の1998年へ話が進む。

今から見ると、もうかなり昔。

私は当時を知っているので、ドラマの中に出てくる服装や車、家電などを見ているだけでも少し懐かしく感じた。

特に、

「はいはい、こういう家あったよね」

と思ったのが、玄関に置かれたゴルフバッグや、部屋に飾られたパッチワークキルトのタペストリー。

事件とは何の関係もない。

でも、こういう細かなものがあるだけで一気に90年代っぽくなる。

いかにも「昔を再現しました」という派手な演出ではなく、生活の中に自然に当時の空気が入っているのがよかった。

スマホがないだけで捜査の見え方も変わる

1998年なので、携帯電話やインターネットはすでに存在する。

でもスマートフォンはない。

今なら、

「携帯の位置情報は?」

「SNSは?」

「防犯カメラは?」

となりそうなところでも、それが簡単には使えない。

逃亡犯を追う物語なので、この時代設定はかなり効いてきそう。

現在の捜査ドラマならすぐに確認できることでも、1998年では人に聞き、足で追い、記録をたどる必要がある。

この先、刑事たちが阿久津へどう近づいていくのかも気になる。

豊子と阿久津の関係がわからない

第1話で特に謎だったのが、瀧内公美さん演じる長尾豊子。

スーパーで働いている女性として登場するけれど、殺人事件の容疑者・阿久津との関係はなかなか見えてこない。

私は何も知らずに見ているので、

「この人は事件とどうつながるの?」

と思いながら最後まで見た。

でも第1話では、はっきりした答えは出ない。

だからこそ気になる。

見終わったあとに公式情報を確認すると、豊子と阿久津は同級生らしい。

それを知っただけでも、

「では、なぜ豊子がここにいるのか」

という新しい疑問が出てきた。

小学生の波留は事件とどうつながる?

もうひとつ謎だったのが、小学6年生の橋本波留と父親の話。

波留はバスケットボールが得意な少年。

でも第1話の時点では、1996年の殺人事件とのつながりがほとんど見えない。

「なぜこの親子の話をここまで描いているんだろう」

と思いながら見ることになる。

公式情報では、波留は今後“あるきっかけ”で阿久津と出会うらしい。

つまり、今はバラバラに見えている人物たちが、これから少しずつ同じ事件へつながっていくのだと思う。

この構成はかなり好き。

予備知識なしで見たからこそ面白かった

見終わってから公式サイトを確認すると、人物同士の関係について少し説明がある。

それを先に読んでいたら、第1話の見え方はかなり違ったと思う。

でも今回は何も知らなかった。

だから、

「誰?」

「何の話?」

「事件とどう関係するの?」

という状態で見ることができた。

ミステリーの場合、このわからなさはかなり楽しい。

最初から相関図や人物紹介を細かく読むより、ドラマの中で少しずつ関係を知るほうが自分には合っている気がする。

吉岡秀隆さんの刑事も何か抱えていそう

吉岡秀隆さん演じる平良正太郎も、第1話の段階ではまだ全部が見えない人物。

窓際刑事のような立場で、2年間逃亡している阿久津の再捜査を命じられる。

でも本人も家庭に何か問題を抱えているように見える。

事件を追う刑事側も、単純に「犯人を捕まえる人」として描かれているわけではなさそう。

逃亡犯。

彼をかくまう女性。

孤独な少年。

問題を抱えた刑事。

それぞれの事情がつながった時に何が見えるのか。

第1話は、その材料を静かに並べた回という感じだった。

もう一度見たら印象が変わりそう

第1話は先行配信で見たけれど、もう一度見ても面白そうだと思った。

一度目は何も知らない。

二度目は、

「豊子と阿久津は同級生」

「波留はいずれ阿久津と出会う」

という最低限の情報を知っている。

それだけでも、最初は意味がわからなかった場面の見え方が変わりそう。

全5話と短い作品なので、最後まで見たあとに第1話へ戻ると、さらに違って見えるかもしれない。

まとめ|バラバラな人物がどうつながるのか楽しみ

『夜の道標』第1話は、派手に事件が動くというより、これから物語につながっていく人物を少しずつ配置していく回だった。

1996~98年の生活感も自然で、当時を知っていると懐かしく感じる部分も多い。

そして予備知識なしで見たことで、豊子や波留が事件とどう関係するのか、最後までわからないまま。

でも、その謎が残ったこと自体が面白かった。

全5話。

1996年に起きた殺人事件と、2年間逃げ続ける阿久津。

バラバラに見える人物たちがどうつながり、最後にどんな真実へたどり着くのか。

原作は読まず、このままドラマで追ってみようと思う。

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