先週に続き、テレビ東京のドラマ『能面検事』第7話を見てみた、姉です。
今回はラス前。
第6話から続く「第3章」で、7人が殺害された通り魔事件と、大阪地検を狙う“ロスト・ルサンチマン”の事件がさらに広がっていく。
第7話では大阪地検で立てこもり事件まで発生。
ただ、見れば見るほど、
「ロスト・ルサンチマンって本当に1人なの?」
という疑問が強くなってきた。
爆弾を作った人物。
犯行声明を送った人物。
立てこもった人物。
内部情報を漏らした人物。
それぞれ別人でもおかしくない。
そもそも“ロスト・ルサンチマン”という個人が存在するのではなく、複数人がその名前を使っているのでは?という気もしてきた。
以下、少しネタバレを含みます。
内海圭以子だけに話を聞きに行くのは伏線?
序盤で不破と惣領は、通り魔事件の被害者・内海菜月の母親である圭以子に話を聞きに行く。
被害者は7人いる。
それなのに、今回わざわざ詳しく描かれるのは圭以子だけ。
そこで、圭以子の夫も以前ストーカー事件に巻き込まれ、亡くなっていたことが明らかになる。
夫を失い、今度は娘まで通り魔に殺された。
通り魔事件の犯人・笹清は自分を「無敵の人」と呼んでいた。
でも、
「ここまで失った圭以子のほうが、むしろ何も失うものがない状態なのでは?」
とも思えてしまう。
まさか圭以子がロスト・ルサンチマン?
……いや、さすがにそんな単純ではない気もする。
ただ、ここまで彼女の過去を詳しく出してきた以上、最終話につながる何かはありそう。
厳戒態勢なのに改造銃と爆弾を持ち込める?
今回、大阪地検の総務課で立てこもり事件が起きる。
犯人は改造銃を持ち、さらに自分の体には大量の爆弾。
本人いわく、隣のビルまで吹き飛ぶほどの量らしい。
でも大阪地検では、つい先日郵便物による爆破事件が起きている。
しかも犯人はまだ捕まっていない。
当然、建物に入る時のセキュリティチェックはかなり厳しくなっているはず。
それなのに、どうやってあれだけ大きな改造銃と爆弾を持ち込めたのか。
中で組み立てたのか。
何らかの方法で事前に持ち込んでいたのか。
それとも警察や検察内部に協力者がいたのか。
普通に考えると、外から1人で全部持ち込むのはかなり難しそう。
ここも内部関係者の存在を疑いたくなる。
復讐相手なのに顔を知らない?
立てこもり犯の間柴には、弟を亡くした過去がある。
弟は会社での激務が原因で亡くなり、その元上司・桑原を恨んでいた。
しかし桑原は名前を変え、大阪地検の警備員・高橋として働いている。
そして偶然なのか計画なのか、立てこもりの人質の中に高橋もいる。
ただ、ここで気になる。
間柴は、
「人質の中に桑原がいる」
と指示役から教えられても、誰なのかわからない。
最終的に不破から、
「警備員の高橋が桑原だ」
と聞かされて、
「お前だったのか!」
となる。
復讐相手なのに顔を知らない。
不起訴になり、裁判にもならなかったため、本人を見る機会がなかったということなのだろうか。
理屈としてはありそうだけれど、復讐するほど恨んでいる相手なら、一度くらい顔を調べていそうな気もする。
ここは少し引っかかった。
長谷川朝晴さんが普通の警備員なわけがない
そして人質の中にいる警備員。
演じているのが長谷川朝晴さん。
出てきた瞬間から、
「このまま普通の警備員では終わらないだろうな」
と思ってしまった。
案の定、事件の重要人物だった。
こういうのはドラマあるある。
見覚えのある俳優さんが妙に目立たない役で出ていると、それだけで怪しく見える。
今回はかなり早い段階から、
「この警備員、絶対何かある」
と思いながら見ていた。
郵便爆弾と今回の爆弾は誰が作った?
さらに気になるのが爆弾。
間柴の自宅には爆弾を作った形跡がある。
なので、今回体に巻きつけていた爆弾については、自作だった可能性が高そう。
では改造銃も自分で作ったのか。
そして、以前大阪地検へ送られた郵便爆弾は?
間柴自身は、あの爆弾を送りつけていないように見える。
そうなると、
- 爆弾を作った人物
- 郵送した人物
- 犯行声明を出した人物
- 今回立てこもった人物
が、それぞれ別人の可能性もある。
やっぱり「ロスト・ルサンチマン」という1人の犯人を探す話ではないのかもしれない。
ロスト・ルサンチマンは“名前”ではなく“仕組み”なのか?
ここまで見ていると、ロスト・ルサンチマンは特定の1人を指す名前ではなく、
「同じ恨みを持つ人たちが使う共通名」
みたいなものなのでは?と思えてくる。
犯罪被害者。
不起訴処分などで検察に不満を持つ人物。
司法制度に恨みを持つ人。
そこに警察関係者まで混ざっているのではないか。
そして誰か1人が全体を指示している可能性もある。
ロスト・ルサンチマンは「存在しない」のではなく、
「1人としては存在しない」
のかもしれない。
不破と間柴の会話は少し『遺留捜査』っぽい
立てこもり犯と不破が直接話す場面は、少しテレビ朝日の『遺留捜査』を思い出した。
犯人をただ追い詰めるのではなく、
「なぜそこまでしたのか」
を言葉でたどっていく。
上川隆也さんが演じているから余計にそう感じたのかもしれない。
もちろん不破と糸村はまったく違う人物。
それでも、静かに相手へ問いかけながら核心へ近づいていく場面には、どこか似た空気を感じた。
不破、また襲われる
そして最後。
不破は惣領と一緒にいる時に襲われる。
第2話で銃撃された時も、そばには惣領がいた。
新人事務官なのに、担当検事が目の前で2回も命に関わりそうな襲撃を受ける。
これはかなりのトラウマになりそう。
それにしても不破は本当に頑丈。
一度銃で撃たれ、今回また襲われる。
“能面検事”というより“不死身検事”になってきた。
第2話の銃撃事件までロスト・ルサンチマンにつながる?
そして、ずっと気になっている第2話の銃撃事件。
第3話以降、その後の捜査がほとんど描かれない。
ここまで引っ張っている以上、さすがに最終話で回収されると思いたい。
今回も不破が襲われたことを考えると、第2話の銃撃事件もロスト・ルサンチマンにつながっている可能性が出てきた。
もしそうなら、
「ずっと放置されていたように見えたのも伏線だった」
ということになる。
最終話でそこまできれいにつながれば面白い。
最終話で全国規模まで広がる?
第7話の終盤では、笹清が不破に、
「これで終わりじゃないですから」
と告げる。
さらに大阪だけではなく、他の地検でも次々と爆弾が見つかる。
一気に話の規模が全国へ広がった。
ここは少し心配。
残りは最終話1本。
ここまで広げて、
「全部きれいに収まるの?」
と思ってしまう。
急に話が大きくなって、最後だけ駆け足にならないことを願いたい。
まとめ|ロスト・ルサンチマンは“1人の犯人”ではなさそう
『能面検事』第7話では、大阪地検で立てこもり事件が起き、“ロスト・ルサンチマン”を名乗る人物がまた現れた。
でも、これまでの事件を並べると、全部を1人でやっているようには見えない。
郵便爆弾。
内部情報の漏洩。
犯行声明。
立てこもり。
そして今回の不破への襲撃。
個人的には、ロスト・ルサンチマンは1人ではなく、司法や検察に恨みを持つ複数人による存在ではないかと思っている。
もしかすると警察内部にも協力者がいるのかもしれない。
そして第2話の銃撃事件までつながるのか。
最終話では、ロスト・ルサンチマンの正体だけでなく、「なぜこれだけの人間が動いているのか」という本当の目的まで明らかになることを期待したい。
ちなみに今回も不破は法廷に立たなかった。
残すは最終話のみ。
本当に最後まで一度も法廷に立たないまま終わるのか。
それも含めて見届けたい。

