日本版『怪物』と、オリジナルの韓国版『怪物』の第1話をもう一度見てみた、姉です。
WOWOWで始まった連続ドラマW『怪物』は、韓国ドラマ『怪物』を日本でリメイクした全10話の作品。
日本版と韓国版の第1話はすでに一度ずつ見ていたけれど、せっかくなので続けて見直してみた。
大きな物語の流れや第1話の終わり方はかなり近い。
ただ、全10話の日本版と全16話の韓国版では当然ながら使える時間が違うため、登場人物の描き方には思った以上に差があった。
今回はストーリーの詳しいネタバレは避けながら、第1話を見比べて気になった違いを書いてみる。
一番大きな違いはやっぱり作品のボリューム
まず大きく違うのが話数。
日本版は全10話なのに対して、韓国版は全16話。
さらに第1話だけを比べても、日本版は約45分、韓国版は約1時間5分ある。
第1話だけで約20分違う。
そのため、同じような出来事を描いていても、韓国版のほうが人物の性格や周囲との関係を細かく見せる時間がある。
日本版はそのぶん展開が早く、
「ここは韓国版ではもう少し時間をかけていたな」
と思う部分もあった。
どちらがいいというより、日本版が全10話の中でどう圧縮していくのかが気になる。
富樫浩之とイ・ドンシクにも少し違いがある
日本版で安田顕さんが演じる富樫浩之にあたるのが、韓国版でシン・ハギュンさんが演じるイ・ドンシク。
基本的な立場や過去は共通している。
ただ、第1話だけでも人物の見せ方には少し違いがある。
韓国版のドンシクは法律についての知識がかなりあり、聞かれたことにすらすら答える場面がある。
さらに観察力や記憶力の鋭さも早い段階から見せている。
「この人、ただ者ではないな」
という部分を、第1話からかなり細かく積み重ねている感じ。
一方、日本版の富樫には、第1話の時点ではそこまで具体的な描写はない。
安田顕さんの表情や雰囲気から「何を考えているのかわからない人物」であることは伝わるけれど、能力については少し抑えているように見えた。
八代真人とハン・ジュウォンは性格の見せ方が違う
水上恒司さん演じる八代真人にあたるのが、韓国版のヨ・ジングさん演じるハン・ジュウォン。
父親が警察組織の上層部にいるキャリア警察官という基本設定は同じ。
ただし、韓国版のジュウォンのほうが、第1話からかなり細かく性格を見せている。
まず、いかにもお金持ちそう。
そしてかなりの綺麗好き。
部屋には色分けされたファイルケースがきっちり並び、パトカーに乗れば助手席の取っ手やダッシュボードまで何度も拭く。
「潔癖症なのかな?」
と思うくらい几帳面。
日本版の八代には、今のところそこまで強い描写はない。
人物像を少しシンプルにしているのか、それとも今後別の形で見せていくのか。
この違いも面白かった。
日本版では早い段階で登場する人物もいる
逆に、日本版の第1話にあって韓国版の第1話にはないものもある。
たとえば、富樫の幼なじみの母親である政治家や、富樫の友人の娘。
さらに富樫の母親が現在どんな状態なのかについても、日本版では早い段階でわかる。
つまり、日本版は単純に韓国版を削っているだけではない。
全10話にまとめるために、後で出てくる情報を前へ持ってきたり、人物関係を早めに見せたりしているように見える。
ここはリメイクを見る面白さのひとつだと思う。
違いはあっても第1話の終わり方はかなり近い
人物の描き方や情報を出す順番には違いがある。
それでも、第1話の最後は日本版も韓国版もかなり似た形で終わる。
だから大きな物語の骨組み自体は、今のところオリジナルをかなり大切にしているように感じた。
問題はここから。
韓国版全16話の物語を、日本版は全10話で描かなければならない。
単純計算でもかなりの圧縮になる。
人物描写を削るのか。
事件の流れを早めるのか。
あるいは、日本版独自の展開へ変えていくのか。
第1話を見比べたことで、むしろこの先の違いが気になってきた。
韓国版を知っていても日本版を楽しめそう
オリジナルをすでに見ていると、
「犯人も展開も知っているから楽しめないのでは?」
という心配もある。
でも、第1話を見比べた限りでは、同じ話でも人物の見せ方や情報を出すタイミングが違う。
安田顕さんとシン・ハギュンさん、水上恒司さんとヨ・ジングさんを比べるだけでもかなり印象が違う。
「日本版ではここをどうするんだろう」
という見方ができるので、韓国版を知っているからこその楽しみもありそうだ。
まとめ|全16話を全10話でどう描くのかが一番気になる
日本版と韓国版の『怪物』第1話を続けて見てみると、同じ物語でも人物の描き方には思った以上に違いがあった。
韓国版は時間を使ってドンシクやジュウォンの細かな性格まで見せる。
一方、日本版は人物描写を一部省きながら、韓国版では後から出てくる情報を早めに見せている。
それでも第1話の大きな流れと終わり方はかなり近い。
全16話の韓国版を全10話にする以上、この先さらに違いは増えていくはず。
展開がサクサク進むリメイクになるのか、それとも日本版独自のアレンジが入るのか。
両方を見比べながら続きを楽しんでみようと思う。
