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【相棒24】第2話感想|元・瀧澤京竜こと右京さんの新作講談が面白い

ドラマ感想(コラム)
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なんだかんだでテレビ朝日の『相棒』は毎週見ちゃう、姉です。

『相棒 season24』第2話「死して償え~白骨は語る!右京の奇策」は、初回に続いての拡大スペシャル。前回から話が続いていたので、どんな結末になるのか楽しみにしていました。

15年前、講談師・瀧澤青竜(片岡鶴太郎さん)の息子・乙彦(前田峻輔さん)が殺害され、元弟子の田埜井(菅原卓磨さん)が死刑判決を受けた。しかし田埜井は、盗みに入ったことは認めても殺人は否定し、冤罪を訴えている。

その真相を調べるため、右京さんは青竜の内弟子となり、蔵の中から白骨化した人骨を発見。

一方、検事総長の臥龍岡詩子(余貴美子さん)は、特命係に冤罪調査の進捗を報告するよう求め、その結果次第では再審開始決定を受け入れるという。

ここまでが前回の話。

今回も事件そのものはそこまで複雑ではないのだけれど、いろんな演出が入るので、やや長く感じる部分はあった。

乙彦は殺されたのではなく自殺だった

身元不明の白骨遺体は、勝手に蔵に住み着いていた物乞だった。

瀧澤家が地方公演で留守にしていた日、家には青竜の息子・乙彦と内弟子の呉竜(青柳尊哉さん)がいた。

物乞は以前から時々食べ物を探して家へ入り込んでいたらしいが、その日、乙彦に見つかる。

乙彦は怒りに任せて物乞を殴る蹴るの暴行を加え、殺してしまう。そして遺体を庭へ埋めた。

その日から乙彦は物乞の亡霊に追い詰められ、やがて自殺。

ちょうどその夜、濡れ衣を着せられて破門となった元弟子・田埜井が盗みに入る。

そこで乙彦の遺体を発見。

積年の恨みを晴らすように、そばにあった脇差しで乙彦を何度も刺した。

そのため家族や呉竜は、田埜井が乙彦を殺したと思っていた。

ところが後に乙彦の日記が見つかり、物乞を殺して庭へ埋めたこと、自分は捕まるくらいなら腹を切って死ぬつもりだと書かれていた。

庭を掘ると実際に遺体が見つかった。

でも、人間国宝である青竜に傷がつくことを恐れ、家族は通報しなかった。

結局、田埜井は「死体を刺した」ことは事実でも、「乙彦を殺した」わけではなかった。

検事総長・臥龍岡がやりたかったこと

特命係は、冤罪の証拠となる乙彦の日記を検事総長・臥龍岡へ提出する。

ところが臥龍岡は、特命係に再審の可能性を示しながら、その裏で田埜井の死刑執行命令書の発行を進めていた。

社美彌子(仲間由紀恵さん)の協力で、どうにか命令書の発行は阻止される。

臥龍岡は、以前は死刑廃止を主張していた。

しかし、その考えを封印して検事総長まで登りつめた。

そして今、田埜井の死刑執行後に「実は冤罪だった」という事実を世に出し、死刑制度について大きな議論を起こそうとしていた。

かなり強引。

前回、特命係と話した時に、この2人なら必ず冤罪の証拠を見つけてくると確信。

だからこそ、その証拠が届く前に死刑執行を済ませてしまおうとしたわけだ。

死刑制度を変えるために、冤罪の可能性が高い人間を実際に死刑にする。

目的と手段が完全に逆転しているように思う。

右京さんの新作講談が面白い

今回一番面白かったのは、やっぱりこれ。

右京さんの新作講談。

蔵から人骨が見つかったことで、瀧澤家の家族と呉竜は口裏を合わせ、のらりくらりと事情聴取をかわしていく。

そこで右京さんは、自分の推理を講談にして撮影。

タイトルは、

「新作講談 物乞殺して乙彦出奔 元 瀧澤京竜」

これを瀧澤家へ渡し、「みなさんで見てください」というような流れになる。

いつもの『相棒』なら、関係者を集めて右京さんが推理を話すところ。

でも今回は、わざわざ映像を撮って講談にする。

しかも右京さん、約6分半くらい講談をする。

講談というものをほとんど知らない私でも、かなり楽しめた。

水谷豊さんってやっぱり役者さんなんだなぁ、と改めて思う。

前回は片岡鶴太郎さんの講談が印象的だったけれど、今回は右京さんまで講談を披露。

まさか『相棒』を見て、2週続けて講談を見ることになるとは思わなかった。

講談の途中で家宅捜索

しかも、この講談は最後まで話さない。

途中で終わる。

するとそこへ警察が家宅捜索にやって来る。

家族は慌てて密談を始めるのだけれど、実はそれも右京さんの罠。

家宅捜索そのものより、家族が何を話すのかを盗み聞きすることが目的だった。

そしてその密談から、乙彦が物乞を殺し、その後自殺したという真相へたどり着く。

右京さんの“奇策”という副題は、この新作講談と家宅捜索を組み合わせた作戦のことなのだろう。

普通に推理を披露するより、ずいぶん手の込んだことをする。

でもそのおかげで、今回一番記憶に残る場面になった。

拡大スペシャルは少し間延びした感じも

第1話・第2話と続く前後編だったけれど、内容そのものは特に複雑な事件ではなかったと思う。

特命係は冤罪の可能性を調査し、証拠を見つける。

一方、死刑制度に反対していた過去を持つ臥龍岡は、死刑執行後に冤罪だったと判明する状況をわざと作ろうとする。

そして特命係は社美彌子の協力もあり、それを阻止する。

大きくまとめればそんな話。

冤罪の証拠を見つけるまでにいろんなことがありすぎて、少し間延びした感じは否めない。

まぁ、そのおかげで右京さんの新作講談という珍しい場面が見られたので、それはそれで面白かった。

死刑執行が先か、冤罪の証拠が先か

終盤は、特命係が証拠を届けるのが先か、死刑執行命令書が発行されるのが先かという展開。

ここは見ていて少しドキドキした。

こちらとしては、

証拠が間に合えば気分よく終わる。

死刑執行が先ならシーズン24はかなり重たい始まりになる。

どちらでも心の準備はしていたけれど、今回はバッドエンド始まりにはならなかった。

ひとまず田埜井の死刑執行は阻止される。

さすがに初回スペシャルから後味の悪すぎる結末にはしなかった。

白骨になった物乞は結局誰だったのか

タイトルは「死して償え~白骨は語る!右京の奇策」。

「死して償え」という言葉は、物乞を殺した乙彦へ向けたものなのか。

乙彦は自分の罪に苦しみ、自ら命を絶った。

その意味では確かに「死して償え」というタイトルにつながるようにも思う。

ただ、個人的に少し気になったのは、殺された物乞の男性。

結局、誰なのかわからないまま終わった。

名前もわからない。

家族がいるのかもわからない。

乙彦に殺され、15年間近く庭に埋められ、最後まで「物乞」と呼ばれるだけ。

事件の発端になった人物なのに、そこはなんだか気の毒だった。

まとめ|事件より右京さんの講談が記憶に残った

『相棒 season24』第1話・第2話の拡大スペシャルは、15年前の殺人事件に浮上した冤罪疑惑と、瀧澤家に隠されていたもうひとつの殺人事件がつながる話だった。

事件自体はそこまで複雑ではなく、前後編にしたことで少し長く感じる部分もあった。

でも今回一番印象に残ったのは、元・瀧澤京竜こと右京さんの新作講談。

いつもの推理披露をわざわざ講談にして映像まで撮る。

その手の込みようも面白かったし、水谷豊さんの約6分半の講談も見応えがあった。

前回は片岡鶴太郎さん、今回は水谷豊さん。

初回スペシャルは事件以上に「講談」が記憶に残ったかもしれない。

そして次週は、警察官となった高田創(加藤清史郎さん)が登場するとのこと。

こちらも楽しみ。

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