2026年5月6日に放送された「LOVED ONE(ラブドワン)」第4話のちょっとネタバレを含む感想をまとめました。
原作はなく、完全オリジナル…ということなので、楽しみにしていました。
実力派脚本家陣が特別タッグを組んでお届けする本作は、「法医学」という舞台を通して、誰かに愛されていた“生きていた時間”の記憶を紡いでいく。個性豊かなキャラクターや異色のテーマが融合した、静かな余韻を残す一作となっている。
フジテレビHPより
どんな感じのドラマなのかというと…
日本では、年間およそ20万体もの遺体が「死因不明」のまま扱われていると言われている。しかし、法医学者による解剖が行われるのは、そのうちわずか1割程度。海外では一般的とされる死因究明も、日本ではまだ十分に行き届いていないのが現実だ。
今もなお、多くの“死の真相”が闇に葬られている。そんな現状を打破すべく、アメリカの死因究明制度を導入することに。厚生労働省主導で新たに立ち上げられた法医学専門チーム「MEJ(メディカルイグザミナージャパン)」は、警察への調査指示や解剖の決定など、死因究明において捜査権限を持っている。
そして、科学的知識と鋭い推理によって“隠された真実”を解き明かすだけでなく、その先にある“残された人の想い”にも向き合っていく。衝突し、迷いながらも成長していく個性豊かなメンバーたちが、“死因不明社会”と揶揄される日本の常識を、少しずつ覆していく。
フジテレビHPより
キャスト(敬称略)
- 水沢真澄(ディーン・フジオカ)…メディカルイグザミナー・変わり者の天才法医学者
- 桐生麻帆(瀧内公美)…真澄とバディを組むMEJのセンター長
- 本田雅人(八木勇征)…死後画像診断専門の法医学者
- 高森蓮介(綱 啓永)…臨床法医学専門の法医学者
- 松原涼音(安斉星来)…法歯学・骨学専門の法医学者
- 吉本由季子(川床明日香)…検査技官
- 篠塚拓実(草川拓弥)…麻帆の後輩・パートナー
- 井川 薫(上川拓郎)…所轄の若手刑事
- 山崎慎也(小松和重)…桐生麻帆の上司
- 堂島穂乃果(山口紗弥加)…所轄の敏腕刑事
ゲスト(敬称略)
- 村野尚樹(名村 辰)…キャバクラで働く黒服
- 栗山隼人(渋江譲二)…オーナー
- 柳原美幸(花村すいひ)…キャバクラのキャスト
- 三浦カイト(宮澤 佑)…栗山が経営する系列店のホスト
あらすじはフジテレビHPで。
【第4話 30秒予告】
内容に関してはあまり詳しくは書きませんが、少しネタバレ含む感想と気になったことを書いていきます。
ここから先、ネタバレを含みます。
遺体発見と死因
被害者は栗山隼人、39歳。キャバクラのオーナー。
系列店のホスト(三浦カイト)が打ち合わせに来たところ遺体を発見。
場所はキャバクラ内のオーナー室のクローゼットの中。
死因→溺死
肺の中の水から同室内のトイレの水とわかる。
頸部には圧迫痕、側頭部には軽い打撲痕。←どちらも生前についたもの。
爪の間に本人以外の皮膚片→ジャ性由来のDNAが検出。
堂島はキャバクラの店長から話を聞き、オーナーの愛人をやめたいともめていた女性(柳原美幸)の名前を聞き出す。
任意同行をお願いするも最初は拒否、しかし遺体から女性のDNAが検出され、「DNA鑑定にご協力いただけますか?」というと、女性は「ごめんなさい…」と、その場で泣き崩れる。
女性はキャバクラに勤める柳原美幸、24歳。
出勤前に被害者(オーナー)の部屋を訪ねた。
美幸は愛人関係を「もう終わりにしてください。限界なんです。」と頼むもオーナーは美幸を殴り、
「逃げたら殺すぞ。」と応じてもらえない。
オーナーがトイレにいく間に飲もうとしていたプロテインに白い粉(毒)を入れて部屋を出た。しかしイヤリングがないことを店長に指摘され部屋に戻ると、オーナーは倒れていて、イヤリングを拾ってつけていると、突然腕をつかまれ、意識が戻った被害者の首を絞めた。
その後、再び息を吹き返すのを恐れてトイレに顔を沈め殺害。その後クローゼットの中に入れた。
☑️美幸は自分が殺害したことをいともあっさりと自供するも、毒の種類と入手経路はかたくなに口を閉ざす。解剖では毒の存在は分かっていなかった。特殊な毒は数千種類以上の中から狙って検査しないと見つからない、ということで…
死因はすでに溺死と分かっていてすぐに解決…とはいかず、美幸が飲ませたという毒が何なのか?入手経路についても黙秘しているため、毒の特定に時間がかかる。
もう1人の犯人?
店の黒服・村野が自首してきた。オーナーを殺したのは自分だという。
村野は「オーナーに借金の相談に行ったが断られ、灰皿で頭を殴り首を絞めた。部屋に残したまた怖くなって逃げた。ニュースで美幸さんが逮捕されたって見て美幸さんは無実です。早く俺を逮捕してください。」そして灰皿は川に捨てた、という。
被害者の死因は「溺死」、首を絞めたという村野の話には矛盾があり、美幸を庇っているのではないかと思いながらも、供述を裏付けるために警察は川をさらうと凶器の灰皿が見つかる。被害者の側頭部の傷が一致、村野の指紋も検出。美幸の指紋はない。
その結果、
井川 検察も村野を起訴する方針で固まった。
真澄 待ってください、死因は溺死です。首を絞めたという供述と矛盾します。
堂島 そんなことは分かってる。でも犯行を裏付ける証拠が出た以上、警察としては村野が犯人って判断になる。捜査本部も解散することになった。
真澄は数独をコンプリートして…
真澄 まだ謎は解けていません。美幸さんは何の毒を飲ませたのか。村野さんの供述はなぜ死因が違うのか。もう一度現場に行きます。まだ見ぬピースがあるかもしれません。
堂島たちは美幸の自宅に行くと、部屋の中からホストの三浦カイトが出てきた。逃げるカイトを捕まえ署で話を聞く。
☑️被害者の死因は溺死。毒を盛り、首を絞め、さらにトイレで溺死させたという美幸ではなく、灰皿で殴って首を絞めたと自首してきた村野の供述どおりに川から凶器が見つかったから村野が犯人という判断?怖すぎる。
堂島たちが美幸の自宅に行った時にタイミングよく「三浦カイト」に遭遇して捕まえ、カイトが毒は「アコニチン」で、自分が購入したと自供したのでよかったけれど。
桐生麻帆の葛藤
MEJセンター長・麻帆は責任者として部下たちから日々多くの書類にサインを求められるが、その量と専門外であることから忙殺されている。本来は目を通し、それなりに理解してサインしたいところだが、現状は中身を見ずに判を押すだけ。
厚労省で以前担当していた「若年者の貧困支援プロジェクト」が始動されると聞き、嬉しい反面、担当は別の人になってしまう。
もやもやを抱えながらも真澄に美幸と村野の関係を調べてほしいと言われ、堂島といっしょに村野の以前の勤め先のホストクラブに行ったり、その後堂島と食事をしながら話をする。
麻帆はもともと若者の貧困を助ける社会福祉がやりたくて官僚になり、厚労省で若者の貧困支援としていたが、MEJに飛ばされたこと、本音は今も厚労省に戻りたい…と話すと、堂島に「彼女(美幸)の気持ちがわかるんじゃない?警察には話さないのでちょっと話してみてよ。」と言われ、美幸と話すことに。
麻帆 村野さんをかばっているんですか?
美幸 村野くん?なんで村野くんが出てくるんですか?
麻帆 実は村野さんが自首したんです。
美幸 えっ…?
麻帆 村野さんとはどんなご関係だったんでしょうか?
美幸 村野くんはずっと私を支えてくれてたんです。奨学金を返すためにこの仕事始めたことずっと後悔してて。
麻帆 奨学金?
美幸 私、実家が貧乏で奨学金で美容師学校に行ったんです。でもアシスタントは給料が低くて、キャバクラでバイトを始めました。でも結局無理やり愛人にされて、気付いたらもう他に行く場所も戻る場所もなくなってて。あの人に頼って生きるしかなくなってて。そんなとき、村野くんに励ましてもらって頑張ってここから抜け出さなきゃ、抜け出そうって思うようになったんです。でも…何でこんなことになっちゃったんだろう…。(泣く)
話が終わり堂島に報告している時に、
麻帆 私の家も貧乏で奨学金のおかげで大学に行けたんです。自分と同じような境遇の人たちが前に進むのを手伝いたくて厚労省に入ったのに、今の立場じゃ何もできません。
堂島 本当にそうかな?今のあんたにもできることあるんじゃない?そのために厚労省で頑張ってきたんでしょ?
☑️麻帆は美幸と話したことで、奨学金のことなど共感を覚えていたように見える。
☑️村野のことを美幸はすっと「村野くん」と呼ぶのだけれど、これが最後には「村野」と呼び捨てになるのが印象的だったので、後ほど詳しく。
真相
麻帆、堂島が立ち会う中、真澄は美幸と話をする。
結局のところ、
●美幸はオーナーが飲もうとしていたプロテインに毒を入れたが、飲んではいなかった→毒が検出されない。
●美幸が毒を入れた後に部屋を出て、落としたイヤリングを取りに部屋に戻る間に村野が美幸を解放してやってくれとオーナーに頼みに行くも一笑され、灰皿で殴り首を絞めて怖くなり逃げ、灰皿を川に捨てるが、オーナーは仮死状態で息があった。
●イヤリングを取りに部屋に戻った美幸は、横たわるオーナーを見て毒で死んだと思ったが、腕を捕まれ首を絞め、さらに部屋の中のトイレで溺死させた。
●毒の種類は「アコニチン」、入手したのはホストの「三浦カイト」。
☑️つまり、美幸と村野はそれぞれオーナーを殺害しようとするが失敗する。しかし最後に美幸がやり遂げた。ということ。
それぞれの思惑
【三浦カイトの供述】
カイト 美幸の部屋に俺が毒を買った証拠が残ってないか心配になって見に行ったんです。
堂島 あなたも栗山さんを恨んでたってこと?
カイト 独立しようとしてたのがバレて邪魔されてて。でも俺は毒を買っただけでやったのは美幸っすよ。俺は殺人にはなりませんよね?
☑️美幸は「毒は私が自分で買ったんです!」「カイトは悪くないんです。私が頼んだだけで何も関係ないんです!」と、必死にかばう。
【村野の供述】
オーナーに美幸を解放するよう頼みに行ったが断られ、灰皿で殴り首を絞めた。
☑️美幸は村野にオーナーを殺させようとして三浦カイトと交際していることを隠して関係を持ったが、いつまで経っても実行しない村野にしびれを切らしてとうとう自分でやった。そして偶然にも同じ日に村野は実行してしまった。
堂島が「村野さんから伝言を預かってる。」という内容が気の毒な話で…美幸は利用しただけだろうけど、村野は本気だった。
美幸さんに伝えてください。「俺のせいで本当に申し訳ない。でもお互い罪を償って結婚しよう。俺はずっと待ってるから。」って。
美幸の豹変
堂島 あなたを殺人罪として送検します。
美幸 村野は?←初めて呼び捨て。
堂島 彼は殺人未遂になる。
事の真相が分かった美幸がここから豹変!
美幸 ふざけんな…(ここで話を聞いていた麻帆が顔を上げる)
役立たずのくせに調子のんじゃねえよ!お前が殺し損ねたから私がこんな目に遭ってんだろ!(叫びながら机バンバン叩き、そして泣く)
やっと…やっと抜け出せると思ったのに…。
麻帆 本当に…そう思ったんですか?
(美幸はキッと麻帆を睨む)
麻帆 人を殺して今いる場所から抜け出したとして。その方法で前に進めるって本気で思ったんですか?
(美幸はフッ…と笑って)
美幸 前?何勝手に勘違いしてんの。そんなことひと言も言ってない。ただオーナーと別れてカイトとずっと一緒にいたかっただけ。前なんてどうでもいい。今がよければそれでよかったの!
優秀でいい仕事に就けて何の苦労もせずに生きてるあんたに私の気持ちなんて分からないよね。
奨学金も踏み倒して稼いだお金ぜーんぶカイトのために使った。楽しかったな…
麻帆も真澄も無言。堂島は涙目の麻帆を見る…
部屋を出た麻帆は傷つき1人で河原にいると、心配した堂島がコーヒーを渡し麻帆の話を聞く。そして麻帆はギャン泣き…
☑️今回の話の中で一番印象的だったのはこの美幸の豹変シーン。麻帆の目の前に座っているのは真澄だが、その奥に立っている麻帆を見ながら話していて、麻帆は涙目になりながら呆然としてしまう。
☑️美容師学校に進むため「奨学金」を借りたという話をしてくれた美幸、大学進学のために「奨学金」を借りた麻帆は少しは美幸の気持ちを理解していたつもりだったのかもしれないが、それを打ち砕く美幸の言葉にさぞかし動揺しただろう。
第4話を見てみて
今回の話は、「殺したつもりが実は死んではいなくて、もう一度殺す。」「恋心を利用して殺すように促す。」という割とよくある話だけれど、オーナーを殺すために「美幸は村野を利用し、カイトは美幸を利用していた」と二段構えで、美幸の豹変ぶりも良かった。
美幸は殺人罪、村野は殺人未遂、毒を購入したカイトは何の罪になるのかはわからないけれど、一番得をしたのはカイトということになるのか?
毒が検出されず、特定できなかった理由が「そもそも摂取していなかった」というのはちょっと肩透かしだけど、何の毒かわからないと特定するのが難しく時間がかかるということを知った。
麻帆と堂島のシーンが多かったけれど、堂島が麻帆にけっこういい感じでアドバイスしたり、フォローしていて堂島の懐の深さが垣間見れたのは良かった。
前述の通り、麻帆はギャン泣きするほど傷つくけれど、後日MEJで書類にハンコを求められた時には、わからない言葉が出てきて「責任者としてちゃんと分かって押したいので。教えてください。」と頭を下げて教えてもらい、それを周りがサポートしていたりしたので、ちょっとホッとした。
そういえば、今までは亡くなった人の親族や友人がでてきたけれど、今回はだれも出てこなかった。明らかに殺人で死因は確定していて、容疑者はすでにいてあとは犯人が誰なのか?という内容だから??
これまで第1話→事故(1人)、第2話→殺人事件(1人)、第3話→殺人事件(2人)、第4話→殺人事件(1人)次回はどんな話となるのか、今後の展開が楽しみ。
「FODでは今から第5話を放送に先駆けて最速配信!今すぐ続きをお楽しみいただけます。」となっている。
FODには加入していないので次回の放送をのんびり待つことにする。
【第5話 30秒予告】ドラマ『LOVED ONE』 5月13日(水)よる10時
最新話は「TVer」で無料見逃し配信中。
