2026年7月24日から始まった「リーガルビート」第1話の、ちょっとネタバレを含む感想をまとめました。
どんなドラマ?
テレビ東京ドラマ9「リーガルビート –逆転の法廷–」はどんなドラマなのか。テレビ東京のHPから引用させてもらいます。
本作の主人公は、吃音がある新人弁護士・泰地空(たいちそら)。言葉が詰まり満足に思いを伝えられず何度も悔しさを味わってきたが、彼にはある武器があった!それはラップ。リズムに乗れば、吃音の症状が出ることなく、言いたいことを思いのまま話すことが出来るのだ。そんな彼が、バディを組むことになる偏屈な先輩弁護士や、なぜか法廷に立つことを避けている事務所所長とともに、現代社会の不寛容さや巨大な闇に立ち向かい、依頼人の‟あげられない声“を拾い、‟隠された真実”を紐解いていく、完全オリジナル脚本の痛快逆転リーガルドラマです。
テレビ東京HPより
キャスト
泰地空…鈴鹿央士:リズムに乗ると吃音の症状が出ずに話せる新米弁護士
星秀幸…稲垣吾郎:勝率100%を誇る偏屈だが心根の優しいエース弁護士
雪村明日実…小雪:泰地を引き入れた「雪村法律事務所」の所長
鳥飼金次…前原瑞樹:ラッパーで唐揚げ屋「MCチキンのアゲアゲKARA-AGE」の店主
椋井岳…夏生大湖:泰地にラップを教えた友人、動画配信の編集マン
三戸晴生…伊藤万理華:「週刊スクープ」の記者
村主功…田中哲司:人気政治家で「真実の党」党首。
星信隆…田辺誠一:星秀幸の兄で大手弁護士事務所の弁護士
〈ゲスト〉
鈴原明子…相武紗季
氏家史郎…河内大和
あらすじ
吃音で面接がうまくいかず就職が全滅だった泰地が辿り着いたのは、弱小弁護士事務所。
泰地が初日に出会った明子は、母親の介護を理由に仕事を辞めたと言うが、その退職は会社に仕組まれた疑いが…ラップを武器に挑む新人弁護士の型破りな法廷バトルが開幕する。
内容に関してはあまり詳しくは書きませんが、少しネタバレ含む感想と気になったことを書いていきます。
ここから先、ネタバレを含みます。
普段は吃音でうまく話せない
主人公・泰地は、新人弁護士でラップが得意なのかと思っていたら、普段は緊張すると吃音があって思うことを言葉にしづらいというのだ。
そんな彼は就活の面接は大の苦手で全滅。ある日、弁護士バッジを付けて、公園でサイファー(ラッパーが輪になってフリースタイルラップを競い合う集まり)をしているところを事務所所長・雪村が見かけ声をかけ、泰地は雪村の事務所で先輩弁護士・星とともに働くことになる。
☑️始めての法廷ではどんな風に立ち回ることになるのかと思ったら、途中で言葉につまってしまい、自分たちの知らなかった情報が出てきたりして、先輩弁護士・星に途中で代わってもらうことになった。
先輩弁護士・星の優しさ
星は勝率100%の弁護士で、負けない案件しか受けないからと茶化されながらも優秀であることは間違いない。泰地のことを「弁護士が向いていないとは言わない。でも瞬発力と対話力がものを言う法廷弁護は彼には無理だ。」と雪村に言ったりするが、実は隠れて「吃音のことがよくわかる本」や「サルでもわかるラップ入門」という本を読んでいて、泰地のことを理解しようと勉強していたりする優しい先輩。
☑️星は屋上でラップをしながら頭を整理している泰地を見て、これを使えば法廷でもスラスラと話すことができるのではないかとひらめいたのではないかと思う。
無事に初勝利
見どころとしては、「統和企画 労働訴訟 第二回 口頭弁論 及び 証人尋問」。第一回ではうまく立ち回ることができなかった泰地に、星は「ここを法廷だと思うな。法廷じゃなくてサイファー。尋問じゃなくてバトル。そう思ってやってみるんだ。」と任せることにした。
一部ラップをまじえながら、見事に証人尋問をして、決定的な証言を引き出すことに成功し、相手の弁護士は「和解の方向で検討したいと思います。」と、見事初勝利を収める。
☑️「証人が寝返ってくれなかったら、勝てるか五分五分だったんじゃない?」と雪村が言っていたように、泰地のラップの尋問が証人の気持ちを動かし、決定的な証言を得ることができたのは間違いない。しかしそれまでの間に、泰地は依頼人に寄り添いきめ細やかな発想で集めた証拠、星は経験と人脈で集めた証拠があったことが勝利に結びついた大きな要因。
ラップがかっこいいと思ったら…
正直ラップのことはよくわからないのだが、歌詞がちゃんとストーリーに沿った内容で、韻を踏んでいてかっこいいと思った。そしてラップのシーンには字幕が出るのも面白いし、わかりやすかった。
泰地が屋上で1人で今まで自分の調べてきたことを思い起こしながら頭を整理したりする時には…
「突然変わる日常 彼女は選んだ 頑張る道を ”私が面倒見るから大丈夫”って 仕事しながら 自宅介護 認められた 時短勤務 でも仕事量はそのままキープ 会社は無理解 でも逆らえないと 追い詰められ 苦渋の自主退職 別に特別を望んだわけじゃない なのになぜ認めらんない? 母がまだ元気だったあの日と 地続きの日々 過ごしたいだけなのに」
そして証人に対して真実を話してもらえるようラップをしたときには…
「本当はあなたはやりたくなかった 立場上 会社に逆らえなかった 逆らえば自分が切り捨てられるんじゃないか その恐怖から 口を閉ざした」
「上からの使命 拳握りしめ 本音に抗い 指示に従い 分かち合った同期なのに 上の指示通り 自分の気持ち押し殺して振る舞った 非情に でも彼女はそれに気付いていた あなたの葛藤や抱えてるジレンマ だからあなたを責める気にはなれないと 彼女は私に言った」
☑️ラップの部分はきっと専門の人が書いたんだろうなと思っていたら、エンドロールに「ラップ監修・制作 マチーデフ」とあったので納得。作詞・作曲・歌唱、ラップ監修・ラップ指導、ラップ講座・個人レッスン、ナレーション・MCなど多方面でご活躍されている方のようで…。
ドラマではこれから先も、様々なラップシーンがあるのだろうけれど、お陰で安心して見ていられそうだ。
第1話を見てみて
はじめは「弁護士がラップを武器に型破りな法廷バトルが開幕する」というので、どんなことになるのかと思って見てみたら、吃音でうまく言葉が出てこない弁護士が、ラップだとスラスラと言葉が出てくるという特徴を活かして法廷で重要なここぞという時に、ラップをするという展開だった。
ちゃらけた弁護士がラップをするわけではない。真摯に依頼人に寄り添い、注意深く証拠を集めていく地道な努力ができる新人弁護士は、吃音で自分の言いたいことを思うように口に出すことができない。しかし、先輩弁護士・星が「法廷をサイファー、尋問をバトル、そう思ってやってみるんだ」とアドバイスし、泰地はラップを交えて見事、初裁判に勝利するという、いたって真面目な話だ。
裁判の内容は、親の介護をする依頼人が、「自主退職に追い込め」という会社(大手広告代理店)の指示のもと、嫌がらせをされ望まない退職をしていたこと。
その裁判の最後には「確かに会社は慈善事業ではありません。でも2030年には約4割の人がビジネスケアラーになるといわれています。これは個人の問題ではなく会社や社会全体で取り組むべきことではないでしょうか。」と結構な社会問題。
最終的に、そんなに簡単に和解になるものかなと多少違和感はあるものの、大手企業相手に弱小弁護士事務所が和解という勝利を勝ち取るという痛快な話だった。
何かの理由で現在は法廷に立たない泰地を雇い入れた所長・雪村。クールだが吃音やラップについてこっそり本を読んで勉強している先輩・星。そして傍聴席で泰地を見守る唐揚げ屋のマスター・鳥飼、泰地にラップを教えた大切な友人・ムック。彼らが今後どのような形で泰地と関わっていくのか楽しみだ。
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