最終話まで脱落せずに、テレビ東京のドラマ『失踪人捜索班 消えた真実』を見ることができた、姉です。
最終回では、これまで引っぱってきた城崎の妻・恵子の失踪や、オリンポス警備保障と警察をめぐる謎が一気に明らかになった。
ただ、見終わった感想としては、
「思っていたより単純だったな」
というのが正直なところ。
警察の“闇”というから、もっと入り組んだ話を想像していたけれど、終盤になって新しい情報が次々と出てくることもあり、少し後出しジャンケンのようにも感じた。
警察の闇は思っていたより単純だった
これまで、捜査一課長・奥澤が深町の死を事故として処理しようとしたり、オリンポス警備保障との関係が怪しく描かれたりしてきた。
そのため、かなり大きな警察組織の闇が隠されているのかと思っていた。
ところが最終回で明らかになった真相は、想像していたほど複雑ではなかった。
もちろん事件としては重大なのだけれど、何話もかけて引っぱってきたことを考えると、
「結局そこだったのか」
という気持ちも少し残る。
途中まで謎を大きく見せていたぶん、最後にもう一段驚きが欲しかった。
奥澤と長瀬、本当に昔からの知り合いだった?
気になったのが、奥澤とオリンポス警備保障社長・長瀬の関係。
2人は大学時代の山岳部の先輩と後輩で、OB会の写真にも一緒に写っていた。
かなり昔からつながりのある人物同士ということになる。
でも、それまで2人が顔を合わせた時には、
「昔から知っている」
という感じがほとんどなかった。
もちろん、周囲に関係を悟られないようにしていた可能性はある。
それでも最終回で関係が明らかになってから振り返ると、
「そこまで昔からの知り合いだったなら、もう少し何かあってもよかったのでは?」
と違和感が残った。
恵子はいつ会社に復帰したのだろう
もうひとつ引っかかったのが、城崎の妻・恵子。
失踪していた恵子は無事に発見された。
ただ、その後に会社へ戻った場面は特に描かれていなかったと思う。
ところが最終回では、記者として当然のように記者会見で質問している。
「あれ、もう復帰したんだ?」
となった。
もちろん、物語上は時間が経っていて、その間に会社へ戻ったのかもしれない。
でも、恵子の失踪がこのドラマ全体の大きな軸だっただけに、その後の扱いが少しあっさりしているように感じた。
最後の失踪者・丸山太郎に安田顕さん
最終回で一番印象に残ったのは、最後に出てくる新たな失踪者。
丸山太郎の写真を見ると、なんと安田顕さん。
ここで終わるの?
と思わず気になってしまった。
本編の事件はひとまず決着したのに、最後に新しい失踪人を出してくる。
続編を意識した終わり方なのか、それとも単なるサービスなのかはわからない。
でも、最後の最後で全部持っていった感じはある。
全8話見て感じた「最終回で全部解決」の難しさ
全話を振り返ると、面白い部分はかなりあった。
毎回違う失踪人を探しながら、少しずつ恵子の失踪へ近づいていく構成も悪くなかったと思う。
ただ、最後まで大きな謎を引っぱるドラマには、どうしても難しさがある。
最終回で一気に説明しようとすると、
「あの件はどうなった?」
「そんなこと今になってわかるの?」
と感じる部分が出やすい。
今回も、途中で積み上げてきた謎に対して、最後の回収が少し急ぎ足だったように感じた。
毎話が十分に面白く、そのうえで最後の謎まできれいにつながれば一番いい。
でも途中に中だるみがあり、最終回で一気に回収すると、どうしても無理矢理感が残ってしまう。
『法廷のドラゴン』のほうが個人的には楽しめた
同じテレビ東京のドラマ9枠では、前作の『法廷のドラゴン』も全話見た。
個人的には、今回の『失踪人捜索班』より『法廷のドラゴン』のほうが楽しめた。
理由のひとつは、基本的に1話完結だったこと。
毎回ひとつの話がきちんと終わるので、その回ごとの満足感があった。
『失踪人捜索班』のような連続型のサスペンスは、最後まで見た時の大きな驚きがある反面、最終回の出来に全体の印象が左右されやすい。
今回はそこが少し惜しかった。
まとめ|面白かったけれど、最後の回収には少し物足りなさ
『失踪人捜索班 消えた真実』は、最終回まで脱落せずに見ることができた。
毎回の失踪人探しや、少しずつ恵子の真相へ近づいていく流れには面白いところも多かった。
ただ、最後まで大きく見せていた警察の闇は思ったより単純で、後から出てきた情報で一気に解決した感じもある。
奥澤と長瀬の関係や、恵子がいつの間にか記者へ復帰していたことなど、細かいところにも少し引っかかりが残った。
それでも最後の最後に安田顕さんまで登場。
もし続編があるなら、その時はもう少しすっきり回収される話を期待したい。
