先週に続き、テレビ東京のドラマ『能面検事』第4話を見てみた、姉です。
今回から「第2章」がスタート。
不破が担当する殺人事件に加えて、国有地払い下げをめぐる収賄疑惑、大阪地検内部にもつながる新たな問題まで絡み始める。
かなり盛りだくさんの内容なのに、それぞれの事件が無理なくつながっていくのが面白かった。
しかも、そのつながり方にはいくつもの仕掛けがある。
第4話だけでは決着せず、第5話へ続く構成だけれど、ここまでではシリーズの中でもかなり見応えのある回だった。
「鬼の岬」なのに今のところ全然鬼じゃない
今回から登場したのが、東京地検次席検事・岬恭平。
大阪地検次席検事の榊宗春と、
「仏の榊に鬼の岬」
と東西で並び称されているらしい。
なので、どれだけ怖い人物なのかと思っていた。
ところが第4話を見る限り、不破に対してかなり友好的。
話し方も穏やかで、少なくとも今のところ「鬼」という感じはまったくない。
宇梶剛士さんなので、もっと圧の強い人物が出てくるのかと思っていたぶん意外だった。
この先、何かをきっかけに“鬼”の顔を見せるのか。
それとも周囲から見た評判と実際の人物像が違うのか。
第5話以降でどう描かれるのか気になる。
今回は事件がとにかく多い
第4話で不破が担当するのは、外国人男性が殺害された事件。
調べていくと、被害者は闇サイトを通じて他人の戸籍を買い、「日本人」として生活していたことがわかる。
それだけでも十分ひとつの事件になる内容。
ところが同時に、大阪地検特捜部では国有地払い下げをめぐる収賄疑惑を捜査している。
学校法人が国有地を評価額より大幅に安く購入し、その裏に政治家の口利きや財務局職員による便宜供与があったのではないかという話。
どうしても実際にあった森友学園問題を思い出してしまう設定だった。
さらに捜査を進める中で、大阪地検内部の人間まで関わる新たな問題が浮かび上がってくる。
かなり情報量が多い。
複数の事件がつながっていく流れが自然
これだけ事件を詰め込むと、
「偶然つながりすぎでは?」
となりそうなもの。
でも今回は、そのつながり方が思った以上に自然だった。
不破が担当している殺人事件。
特捜部が追っている収賄疑惑。
そして大阪地検内部で起きていること。
最初は別々に見えていたものが、少しずつ同じ方向へ収束していく。
「そういうことだったのか」
と後から意味がわかる場面もあり、かなりよく考えられている。
第1章はどちらかというと、不破が警察のずさんな捜査や証拠管理を暴いていく話だった。
第2章では、検察側にも問題があるのではないかという方向へ広がっていて、その違いも面白い。
幾重にも仕掛けられた罠は何を守るため?
今回特に面白かったのが、誰かが仕掛けたと思われる複数の罠。
ひとつだけなら偶然にも見える。
でも、いくつも重なってくると、
「誰かが意図的にやっているのでは?」
と思えてくる。
その目的は、おそらく何かを隠すため。
あるいは、誰かを守るため。
第4話ではまだその正体までは明らかにならない。
ただ、不破はすでにかなり違和感を持っているように見える。
相手がどれだけ巧妙に仕掛けても、“能面検事”には通用しなさそう。
第5話でどう崩していくのかが楽しみ。
今回も不破は法廷に立たない
第3話で気になった、
「検事ドラマなのに法廷が出てこない」
という点。
第4話でもやっぱり法廷シーンはない。
不破は被疑者を聴取し、証拠を確認し、事件そのものを調べていく。
つまりこのドラマは、完全に「裁判で戦う検事」ではなく、
「起訴する前の捜査段階で真実を見極める検事」
を描いているらしい。
ここまで来ると、むしろ最後まで法廷に立たない可能性もありそう。
それはそれで作品の個性なのかもしれない。
第2話の銃撃事件はまだ何も動かない
そして、もうひとつ気になり続けていること。
第2話で不破は街中で銃撃され、重傷を負った。
しかし第3話に続いて、第4話でもその事件の捜査についてほとんど触れられない。
大阪地検のエース検事が撃たれたという、かなり重大な事件のはず。
しかも犯人はまだ逃走中。
一般市民としては、
「そっちの捜査はどうなってるの?」
と思ってしまう。
第2章とは別の大きな縦軸として、後半で一気に回収するのだろうか。
忘れられているわけではないと思いたい。
まとめ|第2章は一気に話が複雑になって面白い
第4話は、殺人事件、戸籍売買、国有地払い下げ問題、収賄疑惑、さらに大阪地検内部の問題まで、かなり盛りだくさん。
それでも、それぞれが自然につながっていくので見づらさはなかった。
むしろ複数の事件がひとつの大きな問題へ集約されていく感じが面白い。
誰が何を隠そうとしているのか。
そして、不破がその仕掛けをどう崩すのか。
次回は第2章完結。
今のところ全然“鬼”に見えない岬の正体も含めて、第5話を楽しみに見てみようと思う。
