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【相棒24】第4話感想|かたせ梨乃さんがピッタリ!妖しい魅力のエリザベス

ドラマ感想(コラム)
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なんだかんだでテレビ朝日の『相棒』は毎週見ちゃう、姉です。

『相棒 season24』第4話「みんな彼女を好きになる」。

今回の中心人物は、右京さんが最近会っている女性・熊井エリザベス(かたせ梨乃さん)。

彼女を横恋慕する男性・米村(吉満寛人さん)から右京さんが襲われ、事情を調べていくうちに熊井が天才詐欺師だと判明する。

ただ、熊井の詐欺に遭っている人たちは騙されているという自覚すらない。

熊井に恋するあまり暴走する米村。

そして熊井は逮捕されるものの、実は逮捕されるところまで含めて彼女の計画だった。

天才詐欺師・熊井と右京さんの会話がなんとも秀逸な回だった。

以下、少しネタバレを含みます。

かたせ梨乃さんがピッタリ

誰もが虜になる魅惑の女性・熊井エリザベスを演じるのは、かたせ梨乃さん。

これがまさにピッタリ。

かたせ梨乃さんと右京さんだから成立する話だと思う。

熊井は自分のことを「私(わたくし)」と言う。

それでも嫌味な感じはなく、凛としている反面、どこか可愛らしさもある。

男性だけでなく女性まで虜にしてしまうという設定にも説得力がある。

テーラーで仕事をしながら騙す相手を探し、まずはお茶会と降霊術。

そこから慈善事業への出資へとつなげていく。

やっていることだけ見ればかなり怪しい。

でも、詐欺に遭っている人たちは騙されているどころか、

「自分は良いことをしている」

と思っている。

被害届も出ていない。

熊井にも前科がない。

「怪しい」出資話が、熊井の「妖しい」魅力によって良いものに見えてしまう。

この天才詐欺師ぶりが面白い。

一人で降霊術をする熊井も印象的

熊井は一人でいる時にも、降霊術のようなことをして霊的な存在と話している。

誰かを騙すための演技ならともかく、一人の時までやっている。

つまり、熊井自身も何かしら本気で信じている部分があるのか?

それとも天才詐欺師として、常に自分の世界に入り込んでいるのか。

よくわからない。

でも、この一人芝居も含めて、熊井エリザベスという人物に不思議な魅力があった。

かたせ梨乃さん、あっぱれ。

なぜ右京さんは「エリナさん」と呼んだ?

終盤、お茶会へ招待された右京さんは、熊井エリザベスのことを「エリナさん」と呼ぶ。

ここがちょっと気になった。

熊井は最初、右京さんへ「エリナ」と名乗っていた。

その後、初めてのディナーで、本当の名前は熊井エリザベスだと明かし、もう嘘はつかないと話している。

それなのに右京さんは、

「熊井さん」

でも、

「エリザベスさん」

でもなく、

「エリナさん」

と呼ぶ。

しかもそのお茶会には、熊井を好きでたまらない米村や米村の妹もいる。

誰も特に反応しないのもちょっと不思議。

なぜ右京さんは、熊井が嘘をついていた時の名前で呼んだのか。

もしかすると、

「あなたが最初に僕へ見せていた“エリナ”という顔も含めて、全部わかっていますよ」

という意味なのか。

あるいは、これからこのお茶会で彼女の化けの皮を剥がすという宣言だったのか。

うーん。

よくわからないけれど、なんだか奥が深い。

熊井の唯一の誤算

熊井の計画はかなり大胆。

病気で余命が長くない大手通信会社の会長・米村を自分に夢中にさせる。

そのうえで自分は一度警察に捕まり、罪を償う。

そして米村と結婚し、最終的には莫大な遺産を手に入れる。

つまり、逮捕されることすら計画の一部。

かなり先まで考えている。

ただ、そんな熊井にも唯一の誤算があった。

右京さんを本当に好きになってしまったこと。

これまで誰も好きになったことがなかった熊井。

最初は利用するために近づいただけだったはず。

でも、本気で惹かれてしまう。

ここが今回の話の一番面白いところだった。

「抱きしめて連れ去ってよ」

逮捕されたあと、右京さんは取調室で熊井と話し、自分の推理が正しいか確認していく。

計画の全貌を聞き終わり、右京さんが立ち去ろうとする。

すると熊井は、それまでの上品な話し方から一変。

「ふざけんなよ!」

と怒りをぶつけ、最後には抱きしめて連れ去ってほしいと泣き崩れる。

ここはすごかった。

それまでの熊井エリザベスとはまるで別人。

そして、かたせ梨乃さんのこの感じ。

『極道の妻たち』を思い出した。

かっこいい。

右京さんは振り返らない。

何も言わず、そのまま去っていく。

この2人だから成立するラストだったと思う。

熊井の計画は結局うまくいく?

熊井が逮捕されたあと、米村は弁護士を通じて求婚。

そして結婚する。

米村は強力な弁護団を使って熊井の減刑に尽力するだろうし、熊井は罪を償ったあと、余命の長くない米村の遺産を手に入れることになる。

つまり熊井の計画は、ほぼそのまま成功。

唯一うまくいかなかったのは、右京さんを好きになってしまったことだけ。

天才詐欺師らしい終わり方。

でも見ながら、私は勝手にもうひとつのラストを想像していた。

私なら米村が婚姻届を出す前に…

最後に右京さんが熊井と取調室で話す場面。

そこで熊井の計画を全部確認したあと、右京さんが、

「ひとつ、お知らせがあります」

と言うのでは?と思っていた。

熊井が婚姻届に判を押し、弁護士へ渡した。

でも役所へ提出する前日に、米村が亡くなってしまった。

だから2人は正式な夫婦ではない。

もちろん遺産も手に入らない。

そんなオチ。

米村は病気で余命が長くないという設定だったので、

「まさかここで死ぬ?」

と少し期待してしまった。

でも実際にはそうならず、熊井の計画はかなり思惑通りに進んだ。

これはこれで、熊井が本当に“天才詐欺師”だったという終わり方なので納得。

まとめ|事件より右京さんと熊井の会話が面白かった

『相棒 season24』第4話を簡単に言えば、天才詐欺師・熊井エリザベスと、その正体を見破る右京さんの話。

熊井は多くの人を騙している。

でも騙された人たちは、自分が騙されていることにすら気づいていない。

誰も死なない。

大きな殺人事件も起きない。

それでも今回はかなり見応えがあった。

やっぱり一番大きいのは、かたせ梨乃さん。

上品で妖しい熊井。

可愛らしい熊井。

そして最後に感情を爆発させる熊井。

全部説得力がある。

右京さんとの会話にも印象的な場面が多く、お二人の演技を堪能できる回だった。

先週の「警察官B」もよかったし、今回の「みんな彼女を好きになる」もよかった。

シーズン24、ここにきてかなり面白い。

次週のゲストは黒崎レイナさん、堀内正美さん、髙橋洋さん。

どんな話になるのか楽しみ。

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