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【リーガルビート】第8話感想|ムックが殺人容疑で逮捕!村主の「信頼」が怖すぎる

ドラマ感想(コラム)
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『リーガルビート ~逆転の法廷~』第8話では、泰地の親友・ムックこと椋井岳が、殺人容疑で逮捕されてしまう。

「人を殺した」と自首しながら完全黙秘を続けるムック。しかも弁護人として現れたのは、なぜか星の兄・信隆だった。

ムックの無実を信じる泰地たちは、弁護人でもないため思うように情報を集められないなか、それぞれの方法で事件の真相を追っていく。

そして少しずつ見えてきたのは、ムックが恩人として慕う村主の存在と、何度も繰り返される「信頼している」という言葉。

人を励ますはずの「信頼」が、今回はだんだん怖い言葉に聞こえてくる。最終回直前、一話完結から大きく物語が動いた第8話の感想です。

第8話3行まとめ

  • ムックが佐藤亮造を殺害したとして自首するが、事件について完全黙秘を続ける
  • 泰地と星はムックの無実を信じて動き、第三者が事件に関わった可能性を裁判で示す
  • ムックは村主の頼みで佐藤に荷物を届けていたと告白し、事件の背後に村主の存在が浮かび上がる

ムックが殺人容疑で逮捕

泰地はムック(椋井岳)とMCチキンで待ち合わせをしていたが、時間を過ぎても現れない。するとムックから電話が入り、「行けなくなった。人を殺した」と告げられる。

ニュースでは、アパートで佐藤亮造という57歳の男性を鈍器のようなもので殺害したとして、椋井岳が逮捕されたと報じられていた。ムックは自ら警察に出頭していたものの、事件から4日たっても黙秘を続けているという。

泰地は連日、留置場のムックに面会しに行き、自分に弁護をさせてほしいと申し出る。しかしムックは、すでに弁護士がついていることや、「泰地に僕のことなんてわからない。何言ったって、殺したのは変わらないから」と話し、拒否してしまう

親友・ムックの窮地を救いたいのに、弁護をさせてもらえない泰地。では、ムックの弁護人は一体誰なのかと思っていたら……。

ムックは再び吃音の治療に通っていた

MCチキンの鳥飼は以前、病院の前で偶然ムックに会ったことがあると泰地に話す。そのときのムックは明らかに顔つきが暗く、「泰地には絶対言わないで」と口止めされていたという。

そこで泰地は、かつて自分もムックも吃音で通っていた病院へ行き、お世話になっていた医師・金子に話を聞く。

ムックはある人との出会いをきっかけに、以前からやってみたかった出版系の仕事へもう一度挑戦しようと就職活動を始めていた。しかしうまくいかず、吃音の症状が悪化して再び通院するようになり、事件当日も通院日だったことがわかる。

泰地は、ムックが本好きなのは知っていたものの、映像編集の仕事に満足しているのだと思っていた。吃音に悩み、話すことをあきらめていた自分にラップを紹介して救ってくれた大切な親友なのに、そのムックのことを何も知らなかったのだと痛感する。

そして、ムックが就職活動を始めるきっかけになった「いい人」とは誰なのか。この時点ではまだ明かされないが、都知事となった村主のことなんだろうなと思いながら見ていた。

第一回公判でわかること

ムックの弁護人は星の兄・信隆

星と泰地が傍聴席で裁判を見守るなか、ムックの弁護人として現れたのは、なんと星の兄・信隆だった。思わぬ人物の登場に2人も驚く。

村主の動画編集に関わっていたムックと、村主の会社の顧問弁護士をしている信隆。2人を結びつけているのは、おそらく村主だろう。

ムックは一体、何に巻き込まれてしまったのか。

ムックに不利な証拠が次々と出てくる

起訴内容によると、ムックは2026年7月27日午後3時ごろ、サンハイツ晴見台201号室で佐藤亮造の後頭部を殴り、死亡させたとして殺人罪に問われている。

ムックは法廷でも完全黙秘。一方、弁護人の信隆は起訴内容にも特に意見を述べず、検察側が提出した証拠にもすべて同意するなど、とても積極的に弁護しているようには見えない。

検察側から示された主な証拠は以下のとおり。

  • 被害者の爪からムックの皮膚片が検出され、現場からもムックの指紋が見つかっている
  • 佐藤の後頭部には鈍器で殴られたとみられる打撲痕があり、それが致命傷と考えられている
  • 頭部には床へ打ちつけた跡もあったが、鈍器で殴られて倒れた際についたものとみられている
  • 現場に凶器はなかったものの破片が残されており、同じものが佐藤の毛髪にも付着していた

よくドラマである展開だけれど、致命傷となった一撃を加えたのはムックではなく別の誰かで、ムックはその後に倒れた佐藤へ関わり、自分が殺してしまったと思って自首したのではないかと、この時点では感じた。

検察が考えるムックの犯行動機

付近の住民からは、ムックが定期的に佐藤の部屋を訪ねていたという目撃情報が出ていた。

さらにムックの口座には、1万5000円ずつ3回にわたって定期的な振り込みが確認されている。ただし、送金者の身元はまだわかっていない

検察側は、ムックが佐藤から依頼されて何らかの反社会的な行為に関わっており、この振り込みはその報酬だったと推認。そして報酬の支払いをめぐるトラブルが、殺害の動機になったと考えている。

しかし、「定期的」に「一定金額」が振り込まれているというのが、なんとも誰かの意図を感じる展開。

そもそも反社会的な行為の報酬なら、記録が残る銀行振込、それも本人名義の口座にわざわざ振り込むものなのだろうか。

星は兄の元へ

完全に黙秘しているムックを救いたいが、弁護人ではない泰地たちが情報を集めるには限界がある。そもそもなぜ星の兄・信隆がムックの弁護人なのか。もしかすると村主が裏で糸を引いているのかも。

そこで星は、事務所を辞めたことにして兄の事務所へ入り込み、ムックの弁護人となる。

そして信隆は、村主からムックの裁判を速やかに収束させたいと頼まれ、「信頼している」と念を押されていたことがわかる。

星は弁護人として得たさまざまな情報を泰地と雪村に伝え、協力して調べていく。

信隆からムックとの関係を聞かれた村主は、ムックは心根のいい子だがコミュニケーションが不得手なので、あまり負担をかけたくないとはぐらかす。

まるでムックを気遣っているような言い方だが、実際には「うまい具合に早く終わらせてくれ」と言っているようで闇深い。

これまで自分の誘いを断っていた弟が、突然事務所へ入りたいと言い、さらにムックの弁護人になりたいと申し出る。信隆がそこに違和感を覚えないはずがない。

それでも弟を拒否せず受け入れている時点で、兄には何か考えがあったのだと思う。

無職なのに金に困っていなかった佐藤

被害者・佐藤は以前、ホームレス生活をしていた。泰地が当時の仲間に話を聞くと、佐藤は半年前に突然姿を消し、その頃から急に金を持つようになったという。

さらに佐藤は、「見つけた、あいつからもらうのは俺の権利なんだ」と話していたらしい。

その後、泰地は星と一緒に佐藤のアパートへ向かう。すると、慌てた様子で走り去る女性が運転する車を目撃する。

気を取り直して部屋の中を調べると、競馬の本に挟まれた近所の書店のしおりを発見。泰地は、その書店へ話を聞きに行く。

佐藤が取り寄せた本

佐藤は書店で取り寄せた本を、事件当日の7月27日17時に受け取りに来る予定だった。しかし、実際には現れなかった。

もともとの受け取り予定は14時だったが、前日に佐藤から「夕方になる」と連絡があり、17時に変更されたという。

取り寄せていたのは、『ゼロから1人でベトナム語』というCD・ダウンロードデータ付きの本だった。

今までいろいろな書店で本を取り寄せたことはあるけれど、入荷の連絡をもらったあと、例えば1週間以内など期限内に受け取りに行くだけだった。わざわざ「何月何日の何時に受け取りに行きます」と時間まで指定するというのは、ちょっと聞いたことがないので違和感がある

そして、佐藤が取り寄せていたのがベトナム語の本だったことも気になる。

佐藤はベトナムへ行こうとしていたのか。それともベトナム人の恋人でもいるのか。

ベトナム語を学ぶ本ならほかにもたくさんあるはずなのに、なぜこの本を選んだのか。この本でなければならない理由があるのだろうか。

ラップでひらめく?

夜の屋上で、泰地はこれまで調べたことを書き留めたノートを1人で見返す。傍らには、佐藤が取り寄せたベトナム語の本が置かれていた。

ヘッドホンをつけ、これまでの出来事を思い返しながらラップをするうちに、泰地の中で何かがひらめく。

泰地はムックに会いに行くが、面会を断られてしまう。そこで星に電話し、「お願いがあるんです」と持ちかける。

その後、星は兄・信隆に証人申請書を見せ、情状酌量を狙うならもうこの方法しかないと説明して許可を得る。

部屋を出ようとする弟に、信隆は「お前はまだまだ甘いな」と意味ありげな一言。星は一瞬立ち止まるものの、振り返らずに部屋を出ていく。

「お前はまだまだ甘いな」という兄の言葉には、どんな意味があったのか。

突然事務所に入り、ムックの弁護人に加わった弟の魂胆を、信隆はすでに見透かしているかのようだった。

第二回公判で第三者の存在を示す

第二回公判では、星が情状証人として泰地を呼び、質問に答える形で証言が進んでいく。

泰地は、書店に残されていた伝票から、事件前日に佐藤が本の受け取り時間を14時から17時へ変更していたことを指摘。さらに、事件当日の14時にはムックが通院のため病院にいたこと、佐藤のアパートのドアノブからムックの指紋しか検出されず、佐藤本人の指紋すら残っていなかったことを挙げ、第三者が事件に関わっていた可能性を示す。

その後、泰地はムックが「ムックはいらない罪まで、背負わされてるかもしれないんです」と訴え始める。裁判長から不規則発言をやめるよう注意されても止まらず、ムックに向かって「誰かに利用されるためじゃない。ムックの人生はムックのためだけにあるんだ」と思いをぶつけ、ついには退廷させられてしまう。

これが泰地の作戦だった。自分を証人として呼んでもらうため、あらかじめ星に電話で頼んでいたのだ。

本の受け取り時間の変更やムックの通院歴も重要な手がかりだが、なんといっても気になったのはドアノブの指紋。

ムックの指紋しか残っておらず、住人である佐藤の指紋まで一切ない。つまり、誰かがドアノブの指紋を拭き取ったのではないかという泰地の指摘は、かなりかっこよかった

ムックが語った事件当日の真相

後日、ムックは泰地との面会を受け入れ、事件当日に何が起きていたのかを話し始める。

ムックは月に一度、佐藤のもとへ荷物を届けていた。しかし、佐藤がどんな人物なのかは何も知らず、検察が主張するような反社会的な行為についても心当たりはないという。

事件当日も佐藤のアパートを訪れたが、呼び鈴を押しても返事はなく、中から物音が聞こえた。鍵が開いていたため中へ入ると、突然佐藤に首を絞められ、思わず振り払ったところ、佐藤は仰向けに倒れた。確認すると、すでに息をしていなかった。

そして、佐藤へ荷物を届けるよう頼んでいたのは村主だった。

動揺したムックが村主へ電話すると、村主は状況を聞いたうえで自首するよう指示。すぐに優秀な弁護士をつける代わりに、自分と佐藤の関係については黙っていてほしいと頼んだ。

さらに村主は、自分はいま多くの人々の暮らしを背負う立場にあり、「これはこの国のためだ。信頼しているよ」とムックに告げる。

ムックはその言葉を信じて自首した。

警察から凶器について聞かれても、ムックにはまったく心当たりがなかった。それでも村主に迷惑をかけたくない一心で、何も話さず黙秘を続けていたのだった。

ムックにとって村主は恩人だった。自分を認めてくれた存在であり、もう一度就職活動に挑戦してみようと思えたのも村主のおかげだったという。

そして最後に、ムックは「泰地…助けて…」と訴える

このあと泰地は、ムックに対して何も言わない。

現時点では、村主が自分の利益を守るためにムックの気持ちを利用して、用意周到に事件へ巻き込んだように見える。

信隆が村主を見限り、弟に警告する

信隆は村主に電話し、情状証人から捜査のやり直しにつながりかねない証言が出たため、ムックの裁判は長引きそうだと伝える。

すると村主は、ムックにあまり負担をかけたくないからうまく処理してほしいと求め、最後にまた「とにかくうまくやってくれ。信頼してるからね」と言って、ぶっきらぼうに電話を切る。

その後、星は兄に部屋へ呼ばれる。

信隆は弟に、事務所をクビにすると告げたうえで、この裁判ごと自分の事務所へ持って帰れと言う。さらに村主についても、「信頼できる仲間でもなんでもないやつに従うのが、バカバカしくなった」と突き放す。

やはり、弟の思惑は兄にバレていた。

そして信隆は、今回の事件には想像もつかない何かが潜んでいるかもしれないと忠告する。「この世界にはいるんだよ。つけ込める弱さを嗅ぎ分けて、とことんまで食いつぶす人間が」と。

弟の思惑を、兄はおそらく最初からわかっていたのだろう。そのうえで星を受け入れ、最後には裁判そのものを弟へ預けた。

一方、村主はムックにも信隆にも、事あるごとに「信頼している」と繰り返している。

村主の言う「信頼」とは一体何なのか。相手を思いどおりに動かすための魔法の言葉なのだろうか。

村主とは旧知の仲である信隆も、今回の件でついに彼を見限ったように感じた。

ムックを救おうとすることで自分に火の粉がかかるとなれば、村主は全力で潰しにくるかもしれない。弟に気をつけるよう忠告する信隆の姿は、これまでのイメージとは違い、弟思いの兄に見えた。

まとめ|ムックを救えるのか、村主の「信頼」が怖い第8話

第8話は最終回直前ということもあり、かなり盛りだくさんの内容だった。これまで基本的に一話完結で進んできたが、今回は事件が解決せず、そのまま最終回へ続く。

ムックは「人を殺した」と自首したものの完全黙秘。学生時代からの親友を救うため泰地が走り回り、星もムックの弁護人になるため、兄・信隆の事務所へ入り込むという作戦を決行した。

そして今回、特に印象が変わったのが信隆だった。弟の思惑をおそらく最初から見抜きながら受け入れ、最後には裁判そのものを星に託す。これまでとは違い、初めて「弟思いの兄」に見えた。

一方、まだわからないことは多い。

佐藤はなぜ急に金を持つようになったのか。村主は何をムックに届けさせていたのか。ムックの口座へ定期的に金を振り込んでいたのは誰なのか。そして佐藤を本当に襲った人物は誰なのか。

そのすべての裏で、村主が糸を引いているようにも見える。

ちょっと気になったのは、泰地の裁判にはよく来ていた鳥飼が、友人であるムックの裁判の傍聴席にはいなかったこと。最終回ではさすがに姿を見せるのではないかと思う。

村主は誰かを犠牲にして、トカゲの尻尾切りで逃げ切るのか。はたまた勧善懲悪のスッキリ結末となるのか。そしてムックは罪に問われるのか。最終回が楽しみだ。

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