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【ボーダーズ】第3話 感想|朝比奈の野心と次回へ続く爆破強盗事件

ドラマ感想(コラム)
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「ボーダーズ」第3話は、SCUのメンバー・朝比奈由宇(玉城ティナ)が中心となる回。

商業施設の爆破事件に巻き込まれ、負傷した朝比奈。さらに、尾行していた特殊詐欺の主犯・秋山克己が何者かに射殺される。

爆破強盗事件と秋山殺害事件には関係があるのか。

今回は朝比奈の過去や警察官としての野心も描かれましたが、個人的には少し物足りなさの残る展開でした。

※以下、ネタバレを含みます。

朝比奈が巻き込まれた爆破強盗事件

八神(高杉真宙)の同期である捜査二課の宮原から、特殊詐欺の主犯とみられる秋山克己の調査を依頼されたSCU。

秋山は5年前に起きた特殊詐欺事件の主犯格とされながら、実行犯たちの証言が得られず逮捕には至らなかった人物。最近になって当時逮捕されなかった実行犯たちと再び接触していることから、新たな詐欺事件を起こす可能性があると宮原は考えていた。

朝比奈は宮原の話を聞き、犯罪が起きる前に内偵を進めておくことは有効だと判断。SCUで秋山の監視を始める。

その後、朝比奈と八神が秋山を尾行していたところ、秋山が入った商業施設で爆発が発生する。

朝比奈は煙の上がる場所へ向かい、避難誘導をしながら火元に近づくと、倒れている少女を発見する。しかし、その直後に2度目の爆発が起き、朝比奈も巻き込まれて負傷してしまった。

朝比奈が助けた少女は命に別状はないものの、頭を強く打ったため意識が戻っていない。

さらに、爆発による混乱に乗じて、3階の宝石店から商品が盗まれ被害額は9桁におよぶ。

朝比奈の行動については監察が調査することになり、現場での判断に問題があったのではないかと問われることになる。

秋山の射殺事件と爆破強盗事件の関係

朝比奈が入院している間、SCUでは秋山の監視を継続していた。

しかし監視は朝比奈の指示により24時間体制ではなかった。そんな中、監視を終えた後に秋山が路上で射殺されてしまう。

秋山は頭と背中を撃たれており、綿谷は中南米あたりのマフィアによる処刑スタイルに似ていると指摘する。

秋山が殺害されたことで、SCUは捜査を続けるかどうかを検討するが、朝比奈は特殊詐欺絡みのトラブルで殺害された可能性があるとして、捜査の継続を主張する。

宮原から提供された情報によると、5年前の特殊詐欺事件で秋山と共犯とみられていたのは、村上多佳子、安塚時央、尾島隆の3人。

宮原によれば、3人は秋山に心酔していたようで、尾島は秋山のことを「王様みたいなもんだ」と話していたという。

さらに、綿谷が10年来のネタ元である暴力団関係者の富島のもとへ、朝比奈と一緒に話を聞きに行くと、秋山は従来の暴力団や半グレとは違う、新しい犯罪組織を作ろうとしていたという情報が得られた。

一方、秋山の元恋人・町田茜からは、秋山の周辺に出入りしていた人物について新たな情報がもたらされる。

秋山と同じ山口県出身で、幼なじみの親友だという入江徹の存在だ。

結城はその名前を聞いて何か思い当たる様子だったが、「何でもない」とだけ答え、SCUのメンバーには詳しく話さなかった。

その後、朝比奈と綿谷が入江のもとを訪れると、そこには捜査一課の刑事たちもいた。入江は爆破強盗事件の現場にいたことが監視カメラ映像で確認されており、警察が話を聞こうとしていた人物だった。

入江は逃走を図るものの、綿谷に取り押さえられる。

また、秋山の元共犯者とみられる3人と行動を共にしていた宇藤という人物も浮上。電子機器製造工場で働いていることから、手製の遠隔操作型爆弾との関係も疑われる。

秋山殺害事件と爆破強盗事件は、やはりつながっているのだろうか。

朝比奈の野心と叔母の過去

今回のもう一つの軸となっていたのが、朝比奈の過去と警察官としての目標。

朝比奈の叔母・美栄子は元警察官。かつて女性が警察組織の中で上を目指すことの難しさを語り、目には見えないガラスの天井があり、それを破りたいと話していた。

その言葉がきっかけとなり、警察官となった朝比奈は女性初の刑事部長を目指すことに。

美栄子は朝比奈と一緒に警察組織を変えていこうと考えていたものの、10年前の事件で負傷し、警察を辞めていた。

今回、朝比奈も爆発現場で負傷したことで、美栄子は自分の過去が朝比奈に無理をさせているのではないかと心配する。

しかし、朝比奈は警察官になったことも、女性初の刑事部長を目指すことも、自分自身で決めたことだと話す。

美栄子から、警察を辞めたことをそれほど後悔していないことや、別の生き方もあるという話を聞いても、朝比奈の負けず嫌いな性格は変わらない。

捜査で結果を出して出世の道も諦めず、警察を辞めずに女性としての幸せもつかむ。

そんな朝比奈の決意が描かれていた。

朝比奈の実力と野心が気になる

今回、どうしても気になったのは朝比奈というキャラクターについて。

警視庁初の女性刑事部長になる!という目標は頼もしいし、上昇志向が強いこと自体は悪いことではない。

ただ、周囲が認めるほどの実力やリーダーシップが、これまでの描写からは今ひとつ伝わってこない。

結城は朝比奈を幹部候補として高く評価しているし、尾形警視総監にもそのことを話している。けれど、具体的にどこがそれほど優れているのかが見えてこないのが残念。

さらに、爆発事件での自分の行動が監察で問題視され、今後のキャリアに響くのではないかと心配する姿も、あまり格好よくは見えなかった。

もちろん、出世を目指す以上、評価や人事が気になるのは理解できる。ただ、今回の朝比奈は自分の目標やキャリアを気にする場面が多く、事件を追う刑事としての魅力が十分に描かれていないように感じた。

叔母の美栄子とのエピソードも、朝比奈の目標を描くために必要だったのかもしれない。

しかし、美栄子の過去や結城が彼女の経歴まで知っていたことなど、思わせぶりな描写に時間を割くよりも、朝比奈が仕事で実力を発揮する姿をもっと見せてほしかった。

尾形がシュレッダーにかけた資料は?

もう一つ気になったのが、尾形警視総監の行動。

結城と話している最中、尾形は手に持っていた資料をシュレッダーにかけていた。

実は第1話でも同じような場面があった。

結城と尾形の間で共有している情報なのか、それとも表には出せない何かがあるのか。

わざわざ繰り返し描かれているだけに、何か意味がありそうで気になる。

また、結城が入江徹の名前を聞いて何か思い当たる様子を見せたことも気になるところ。

今回の事件にも、まだ明かされていない背景があるのだろうか。

事件よりも朝比奈の個人的な話が印象に残る回

今回は朝比奈を中心に描かれた回だったが、正直なところ、あまり楽しめなかった。

商業施設の爆破強盗事件と秋山の射殺事件。さらに、秋山が新たな犯罪組織を作ろうとしていた可能性や、爆弾を製造できると思われる人物の存在など、事件そのものには興味を引かれる要素がいくつもあった。

ところが、朝比奈の野心や叔母との話に多くの時間が割かれたことで、肝心の事件の印象が薄くなってしまった。

朝比奈の人物像を掘り下げることも大切だとは思うが、仕事ができる人物として描くなら、まずは捜査の中でその実力や判断力を見せてほしい。

今後もSCUのメンバーを一人ずつ中心に据えていく展開なのかもしれないが、個人のエピソードが前に出すぎて、事件の面白さが伝わってこないのは本末転倒ではないだろうか。

また、初回スペシャルから続いた事件が第2話で一区切りついたので、第3話からは1話完結になるのかと思っていたが、今回も次回に続く展開となった。

爆破強盗事件と秋山殺害事件はどのようにつながっていくのか。そして、結城が知っているらしい入江とは何者なのか。

気になる点は残っているものの、次回もまた結城の隠していた情報が後から出てくるような展開になると、少しがっかりしてしまいそう。

何より、今回はテンポが良くなかった。次回は事件の捜査を中心に、もう少し見応えのある展開を期待したい。

朝比奈の野心や個人的な話は、ひとまずお腹いっぱいです。

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