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【相棒24】第16話感想|町一番の嫌われ者の人生とは?

ドラマ感想(コラム)
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2026年2月18日に放送された『相棒 season24』第16話「町一番の嫌われ者」の、ネタバレを含む感想をまとめました。

今回は、ゴミ屋敷に住み、近所から「町一番の嫌われ者」と呼ばれていた女性・佐藤淳子が亡くなった事件。

特命係が彼女の過去を調べていくと、結婚詐欺、父親の介護、孤独な生活など、これまでの人生が少しずつ明らかになっていきます。

ただ、事件そのものは比較的シンプルで、見終わった後に残ったのは「この話は何を伝えたかったのだろう?」というモヤモヤ。

嫌われ者としてしか見られていなかった淳子にも、彼女なりの人生があったという話だったのかもしれません。

以下、ネタバレが含まれます。

攻撃的な「町一番の嫌われ者」

今回の話は……。

昼夜構わずゴミ拾いをして回る女性はゴミ屋敷の家主で、公園で遺体で発見され、特命係が調べていくと、その女性の過去がだんだんわかってくる。

結婚詐欺、同居する父親の介護、父親の死後だんだんと家がゴミ屋敷化していく独身女性の成れの果て……と、どうにも後味が悪いし、何を伝えたかったのか?とちょっとモヤモヤした。

「町一番の嫌われ者」の佐藤淳子は、そこのけそこのけとゴミを拾うトングをカチカチ鳴らして威嚇しながら歩き回ったり、楽しそうに遊ぶ子供たちのいるところにも「うるさい……」と突撃したりして、さすがにちょっと怖い。

家はゴミ屋敷、それに加え家主は攻撃的な感じとなれば近所にいたら怖いし、自分が気軽に引っ越せない状況ならなおさら困る。

終盤、50代半ばの淳子の過去にどんなことがあったのかわかった後に、ここ最近で唯一心を開いていた市役所の若い男性職員・菊川久志に「佐藤さんはどうしてゴミを拾ってるんですか?」と聞かれ、「かわいそうだろ、捨てられたもんが」と答えるシーンでは、捨てられたゴミと自分を重ね合わせていたのかな、と思うとなんだかなぁ……。

スポーツ系シューズ25cmの足跡

淳子の死亡現場近くに争った形跡があり、そこには25センチのスポーツ系のシューズの足跡。

この足跡の持ち主は、市役所職員・花山美咲という女性。

花山は淳子に絡まれ突き飛ばしたことで、倒れた時に頭を打つ。動かない淳子を見てその場を逃げるが、実際は淳子はまだ息があり、その時点で救急車を呼んでいたら助かっていたかもしれないということだった。

右京さんは市役所で花山と菊川に初めて話を聞きに行った時に、菊川の足のサイズは目測でチェックしていたようだけれど、花山はチェックしてなかったようで、後に「思い込みというのは危険ですねぇ。実際は足のサイズが25センチの女性は珍しくもありませんが……」と言っている。

確かに25センチの足跡の持ち主が男性と思い込んでしまったのは、やっぱりちょっと迂闊かも。

筆者のまわりにも25センチ以上の靴のサイズの女性はいる。

ただ右京さんよりも背が低い花山と違って、割と身長が高めな女性が多い印象だけれど。

恋した人は結婚詐欺師

特命係の2人は、淳子が30代の頃、一緒にコールセンターで働いていて、当時とても仲の良かったという田中百合から、当時の淳子がインテリア会社の社長だという山川浩一に出会い、人生で初めてお付き合いをし、結婚詐欺にあった話を聞く。

この山川は、見たところ当時40歳の淳子よりも若い感じで、6人の女性から累計1億円のお金を結婚詐欺でだまし取り、懲役7年の実刑判決を受けた。

そして服役中に、百合は淳子に頼まれて一緒に山川に面会しに行く。

淳子は、他の人はだましても自分のことは本気だったのだと信じ、山川からもらった「えんむすびのお守り」を握りながら、ずっと待っていると伝える。

しかし山川は、金目当てでなければ淳子のような女性と付き合うわけがないと突き放し、面会を終えてしまう。

うまく言えないけれど、多分ここで淳子の中で何かが壊れたのだと思う。

ただ、淳子は辛かったかもしれないけれど、山川にはっきりと目の前で否定されて良かったのだと思うし、山川は服役中に病死していたのも、恨み?恋愛感情?を断ち切るのには幸いだったと思うのだけれど……。

その後、淳子は仕事を辞め、父親の介護を10年近くして、5年前に父親が亡くなってからゴミ集めが始まり……となる。

淳子は独り身で家族も友人もいない。

随分前からガス・電気も止められて税金も未納な状態が続いていたようなので、いろいろ事情はあるにしても、市役所の職員はゴミ屋敷を片付けることより、まずは生活の基盤を立て直すほうが先だったんじゃないかなという気がした。

電気もガスも止められて、食べるものにも困っていて、精神的にも就労することが難しいような状態だとしたら、淳子にとってゴミ屋敷を片付けるなんて無理というか、意味のないことなのだろうと思った。

淳子の“スイッチ”

初めて付き合った詐欺師・山川からもらい嬉しかった「えんむすびのお守り」。

そして服役中の山川に「気持ち悪い」と言われ傷ついたこと。

この「お守り」と「気持ち悪い」が、淳子のスイッチになっていたようで……。

市役所職員・菊川が深い意味はなく「お守り」(えんむすびではない)をあげて以降、淳子の様子が変わり、菊川を男として見るようになって付きまとうようになり、時々「山川さん」と呼ぶようになったりする。

そして夜中にランニングしている花山に偶然会った淳子は、菊川を自分から遠ざけようとしていると思ったのか花山の腕をつかむ。

花山が「気持ち悪い!」と言うと、淳子はその言葉に反応してヒートアップ。

花山は淳子を突き飛ばす……。

という具合に、「気持ち悪い」と言われるとスイッチが入ったようにヒートアップしてしまう。

「お守り」をもらって嬉しかったのも、「気持ち悪い」と言われてショックだったのも詐欺師・山川。

そんな淳子を見ていると、なんだかやっぱり山川に騙されて以来ちょっと……。

第16話を見て

今回の話は「町一番の嫌われ者」こと佐藤淳子が亡くなり、犯人は25センチの足跡の持ち主・花山であること、まだ息があったのに救急車を呼ばなかったこと、お粗末な虚偽の110番通報をして捜査を撹乱させたことなどは、特段変わった展開でもなく、見終わった後に何を伝えたい話なのかよくわからずモヤモヤした。

最後のシーンで、市役所職員・菊川は、淳子がお守りをもらってから自分を男として見るようになり、付きまとったり「山川さん」と呼ぶようになったこと、だんだんまともに話も通じなくなり、自分はどうすればよかったのかと特命係の2人に話す。

亀山は「山川さんか……」とひとこと。

右京さんは、菊川はやるべきことを十分やったのではないか、淳子は自分にしかわからない世界の中で一生懸命生きていたのだろうと話すのだけれど……。

特命係の2人は過去・現在の淳子の話を聞き、きっと思うことがあったのだろうけれど、はっきりは言わないし、最後の右京さんの話も歯切れが悪い。

浦神鹿のような怪物と対峙する時の右京さんとは違い、ゴミ屋敷に住む町一番の嫌われ者・佐藤淳子の人柄や精神状態という腫れ物には触れないように、あえて踏み込まないようにしているように感じた。

それにしても、この話は何を伝えたかったのだろう?

初めて付き合った男性が結婚詐欺師で騙された過去、父親の介護、社会復帰できない孤独な中年女性、ゴミ屋敷、近所の厄介者、若い市役所職員・菊川に自分を騙した詐欺師・山川を重ねて付きまとう……。

そんな「町一番の嫌われ者」にも、彼女なりの人生があった、ということなのか?

うーん……。

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