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【元科捜研の主婦】第6話感想|詩織の友人が隠していたこと

ドラマ感想(コラム)
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2026年2月20日に放送された『元科捜研の主婦』第6話の、ネタバレを含む感想をまとめました。

今回は、詩織が8年ぶりに再会した大学時代の友人・坂本由利が殺人事件の容疑者に。

即効性の高いトリカブトの毒「アコニチン」で、なぜ被害者は6時間後に死亡したのか。詩織が科学の力でそのトリックを解明していきます。

ただ、由利が友人をかばうために重要な証拠を処分していたことや、終盤になって急に犯人の動機やサプリのすり替え映像が明らかになる展開には、ちょっと引っかかるところも。

そして兄・修一が追っていた「厚木・窒素ガス殺人事件」では、科捜研副所長・加藤の怪しい行動がいよいよはっきりしてきました。

ここから先、ネタバレを含みます。

友人・坂本由利

8年ぶりに再会した詩織の友人・坂本由利は大学の同級生で、由利の娘・真希は亮介と同い年。

今まで詩織の年齢はわからなかったけれど、大学時代の回想シーンで2008年に科学科2年で同級生となっていたので、仮にその当時20歳だとすると、詩織も由利も37~38歳?なのかな?

その当時から詩織は科捜研に入るのが夢で、あだ名は「科捜研のオンナ」。

由利の夢は「化粧品の研究開発」。

2人ともその夢をかなえたが、現在は詩織は主婦で、由利は子育てがあるからと広報に異動となり、由利いわく「旦那に逃げられて」シングルマザー。

由利の勤める美容メーカー社長・西条伸也が打ち上げパーティーで毒殺され、捜査が始まると由利が容疑者となる。

鮮明な防犯カメラ映像

会社内の防犯カメラには、いろんな角度の映像が残されていて、誰が何をしているのか鮮明にわかる。

そしてガラス張りで見通しの良い社長室にはカメラはないが、部屋の外で耳をすませば、中で誰が何を話しているのか内容までよく聞こえたりする。

最終的に事件当日の防犯カメラ映像をちゃんとチェックすれば、犯人と思われる人物の特定はすぐできたのでは?と思った事件だったけど……。

サプリをすり替えた犯人、古株の営業部長・奥田幸恵はカメラがあるのを知らなかったのか?

ちょっと疑問。

サプリのトリック

社長は「アコニチン」、いわゆるトリカブトの毒を摂取したことで亡くなった。

「アコニチン」は即効性の高い神経毒で、致死量を摂取すると10~30分ほどで発症する、ということ。

この時点で新商品の発表で社長が飲んだサプリが怪しいと思って見ていたので、あとは即効性をどんな方法で遅らせたのか、そのトリックに注目していた。

詩織が調べ、科学がくれた答えは「浸透圧ポンプ製剤」。

半透膜のカプセルが胃を通過して小腸にたどり着くまでに水分を吸収し、内部が膨張することで、小さな穴から薬物が一定速度で押し出される。

この仕組みを使えば、即効性のあるアコニチンが体内に放出されるまでの時間を遅らせられる、ということだった。

そんなことする?

由利が隠していたこと

事件当日、社長は出張に行く予定だったが急遽取りやめ、新製品発表の打ち上げパーティーをすることに。

そして社長が出張用のカバンに入ったものを片付けようとすると、中に「もう十分楽しんだ この世に未練はない」という遺書のような紙と茶色の小びんが入っていることに気づく。

出張用の荷物を用意するのは通常由利だったので、社長は由利を呼び問い詰める。

しかし由利が「自分じゃない」と言うと、社長はただのいたずらだろうと考え、紙と小瓶をゴミ箱に捨てる。

実は由利は、その日の出張の準備を途中で部長・奥田に代わってもらっていた。

終盤、カプセル錠剤のトリックを解明した詩織が「誰をかばっているの?」と由利に尋ねる。

由利は、科学者の夢を諦めたくなかった時に部長が味方でいてくれたこと、本当に部長がやったのか、本当に毒なのか知りたかったと話す。

そのため、ゴミ箱から遺書と小瓶を拾い、会社のトイレに流して処分していた。

詩織は「私でも同じことしたと思う。わからないことはとことん調べる。それが私たち科学者でしょ?」と言うのだけれど……。

これは2人の気持ちが全くわからない。

由利は、自分に良くしてくれた部長が社長を殺害したとは思いたくなかったということ?

そして真実を知りたかったから、遺書と小瓶の中身がなんだかわからないけど処分した?

わからないことをとことん調べるのが科学者なら、小瓶の中に入っていたものは何なのか?

誰が犯人なのか?

真実が知りたいのでは?

そして、由利は証拠隠滅の罪に問われないの?

うーん……なんかちょっと2人の気持ちがわからない。

チグハグな展開

今回の話はまず、亮介と仲良く遊ぶ由利の娘・真希が出てきた時点で、由利が犯人ということはないのだろうなと思って見ていた。

なので殺人に関しては、犯人は誰で、なぜ、どのようなトリックで、というのを楽しみにしていた。

結果は……。

犯人:営業部長・奥田幸恵

創業から支えてきた奥田は、社長が自分を横領などの罪をでっち上げてクビにしようとしている会話を盗み聞きし、殺意を持つ。

トリック:浸透圧ポンプ製剤

新商品発表の配信で社長が飲む予定のサプリを、海外の製薬工場に動物実験用と偽って作らせた、アコニチン入りの「浸透圧ポンプ製剤」とすり替えて殺害。

気になるのは、奥田の社長殺害の動機や「浸透圧ポンプ製剤」の入手経路、配信当日の社内のカメラにサプリをすり替えている奥田の姿がはっきり映っていたことがわかるのが、終盤も終盤で突然すぎること。

途中で「あれ?」って思う場面もないので、取ってつけたみたいに感じた。

刑事は捜査してる?

詩織がカプセルのトリックを科捜研で解明するのは、科学的に裏付けのある重要な証拠ですばらしいけど、刑事だけで捜査しても結構わかったことはあったように思う。

本来の話の流れとは違うけれど、こんな感じで話が進んでくれたほうがわかりやすかったのでは?

以下は筆者の妄想です。

①どこで毒を入れられたのか、事件当日の社長の動きをカメラの映像で確認
②奥田が社長が飲む予定のサプリをすり替えてる映像発見
③奥田に動機がないか調べる
④仮にサプリに毒が入っていたとしても、即効性の毒「アコニチン」なのに死亡したのは6時間後。なぜ?

ここで詩織が登場、科捜研で調べて解明。

⑤ここ数カ月、奥田は出張の名目で海外の製薬工場に通っていることがわかる
⑥そこに問い合わせたら、動物実験用として「浸透圧ポンプ製剤」を依頼していたとわかる

そして観念した奥田が、殺害動機などを自白する……みたいな感じ。

捜査が進展していくうちに、道彦がどうしても気になることが出てきたタイミングで、詩織が登場して科学の力で解明してくれるほうが、展開に違和感がないような気がする。

まぁ今回は友人が関わってるから、詩織もいつもとは違うのかもしれないけど。

厚木・窒素ガス殺人事件

道彦は「厚木・窒素ガス殺人事件」が兄・修一が独自に捜査を続けていて、冤罪の可能性を疑っていたのかもしれない、と捜査一課課長・金田に話す。

すると金田は「あの事件は現場に残された証拠と犯人の自供がそろっていたはずだ。疑う余地がない」と言い、道彦が去ったあとすぐに誰かに電話する。

最後のシーンでは、科捜研副所長・加藤浩紀が、事件番号4-14「厚木・窒素ガス殺人事件」の捜査一課長・金田から鑑定嘱託のあった……と書いてある「DNA型鑑定書」(鑑定人→加藤浩紀)のデータを削除。

そして電話で「終わりました」と報告している。

今回わかるのはここまで。

HPによると第9話が最終話となっているので残り3話。

この先どんな感じで道彦の兄・修一の死の真相が展開していくのか気になる。

第6話を見てみて

毒殺に使われたトリカブトの毒「アコニチン」は即効性の毒なのに、死亡したのは6時間後。

このトリックを見た時に思い出したのは、1986年の「トリカブト保険金殺人事件」。

トリカブトの毒「アコニチン」とフグ毒「テトロドトキシン」。

この2つを同時に服用し、アコニチンの中毒作用が抑制される拮抗作用を利用した……という事件。

当時、後に捕まることとなる犯人がテレビに出て話したりして、大騒ぎだったのを覚えている。

この拮抗作用のトリックを題材にした作品は、日本・海外問わず何度か見た記憶があるけれど、まさに「事実は小説より奇なり」という事件で強烈な印象がある。

今回の話では、詩織が息子・亮介たちの卵の実験からヒントを得て、科学の力でトリックを解明するのは面白い。

けれど、犯人が自分で特殊なカプセルを作ったわけではなく、製薬工場に作ってもらって……と割と単純。

吉岡家はみんな仲良し、亮介は天真爛漫で朗らか。

そんな亮介が、詩織の友人でシングルマザー・由利の娘と仲良く遊んでいるシーンが最初にあり、すぐに由利は犯人ではないんだろうなと思っちゃった。

なので事件が全て解決した後、実は由利には亮介と同い年の娘がいて……というほうが、「犯人は由利なの?」とちょっとドキドキできたかも。

恒例の道彦の兄・修一の死の真相に関する話は、科捜研副所長の加藤が事件番号4-14「厚木・窒素ガス殺人事件」の一部データを削除し、報告した相手は金田なのか?

そして今まで科捜研副所長として詩織の動向に目を光らせ、報告していた時の電話の相手は誰だったのか?

気になるところ。

最終話の第9話まであと3話、今後の展開に期待したい。

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