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「刑事、ふりだしに戻る」第7話 感想|歴史が改ざんを拒む?とらわれる過去と未来

ドラマ感想(コラム)
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2026年6月5日放送の「刑事、ふりだしに戻る」第7話の、ちょっとネタバレを含む感想と気になることをまとめました。

濱田岳が2016年にタイムリープ!?人生2周目の”モブキャラ”アラフォー刑事がもがきながらも10年前の未解決事件と恋人の真相に迫る!

原作はテレビ東京とアミューズクリエイティブスタジオが共同制作した完全オリジナル漫画ということで、楽しみにしていました。

キャスト(敬称略)

  • 百武誠→濱田岳
  • 佐伯美咲→石井杏奈
  • 吉岡貴志→鈴木伸之
  • 川島久美→板谷由夏
  • 黒崎淳 →生瀬勝久
  • リリー →戸田恵子
  • 槇村芳樹→池内博之
  • 笹木綾世→塚本高史
  • 太田武則→大水洋介
  • 松本美緒→田中美久
  • 飯田智子→信子(ぱーてぃーちゃん)
  • 細田五郎→三島ゆたか
  • 槍田和夫→神保悟志
  • 高津奨成→赤ペン瀧川/瀧川英次
  • 藪田幹夫→六角慎司
  • 平野和義→森隼人
  • 住谷久→森本のぶ
  • 松本美緒→田中美久

あらすじはテレビ東京HPで。

【予告】ドラマ9「刑事、ふりだしに戻る」第7話 | テレビ東京

おおまかな話の流れとしては、

百武は吉岡(鈴木伸之)の妹が8年前の女児殺害事件の被害者だったと知り(前世でも知らなかった)衝撃を受ける。

そして百武は運命を変えたはずなのに、美咲(石井杏奈)が命を落とすきっかけとなった「県警批判記事」が出てしまい、美咲は記者クラブを追放される。

美咲が命を落とす日が刻々と近づく中、百武はどうしたらそれを回避できるのか過去を思い出し抗うも…。

内容に関してはあまり詳しくは書きませんが、少しネタバレ含む感想と気になったことを書いていきます。

ここから先、ネタバレを含みます。

笛木川女児殺害事件

黒崎から吉岡の妹が事件の被害者だと知った百武は事件の資料を読む。

今から8年前の2008年5月31日。笛木川の河川敷で中学2年生、吉岡亜弥の遺体が発見された。その前日、学校帰りの亜弥はいつものように笛木橋で兄の貴志と待ち合わせをしていた。
妹『お兄、まだ〜?ずっと待ってるんだけど』
その日に限ってバイクの調子が悪かった貴志が1時間遅れで到着すると、そこに亜弥の姿はなかった。亜弥は自宅に帰宅しておらず、警察による捜索も行われたが翌朝無惨な姿で発見された…。犯行があった日は彼女の14歳の誕生日だった…

☑️百武は前世でもこの事実を知らなかったので、吉岡の妹の誕生日に「帰ってやれよ〜」などとちょっとからかっていた。

☑️たまたまバイクが故障して妹を迎えにいくのが1時間遅れ、妹は事件に巻き込まれる。その日は妹の14歳の誕生日。以降、毎年妹の誕生日に吉岡は今は亡き妹を思い、その妹を守れなかった自分を悔やみ涙を流す…見ているだけでも苦しくなる。

歴史の改ざん者?

美咲は会社のデスクの上に置かれていた闇カジノの顧客リストがきっかけで「闇カジノの顧客リストに警察官 山梨県警の対応に注目集まる 県警は隠蔽か」と記事を書き、記者クラブを追放される。
百武は「どうして…こうなる未来を避けたはずなのに…。」と、焦ってリリーに会いに行く。

リリー それ自浄作用ってやつじゃない?川を流れる水と同じで細かな筋道は変えられても歴史の大きな流れは変えられないってことよ。
百武 いやそんなこと…これまでだって俺は…。
リリー これまであなたがしてきた修正は細かな筋道でしかなかった。前世であなたの恋人だった美咲さんはそうじゃない。いわば大きな流れ。彼女の運命を変えることはあなたの人生に大きな影響を及ぼす。だから歴史はあなたの人生に干渉しようとする。おそらくね。
百武 どうして?
リリー あなたが歴史の改ざん者だから。
百武 改ざん者?
リリー あなたが生き直すことによって歴史は書き換えられようとしている。でも歴史がそれを拒むことによって反動が生じる。そういうことじゃない?多分だけどね。
百武 美咲の運命は…どうやっても変えられない?
リリー んなことは わからないわよ。それこそ神のみぞ知るってやつじゃない?

☑️百武の生き直しで一番したかったことは殺された美咲を救うこと。しかし美咲の運命を変えるために百武がした行動はいつの間にか修正されて元の歴史を変えないような(美咲が殺される)方向に戻ってしまう。

☑️安直だけど、まずはできることから。とりあえず百武は事件が起きる日に美咲とずっと一緒にいるっていうのはどうだろう?そしたら他の日に殺されたりするのかな?

美咲の命を救え大作戦

そこで、百武は美咲を救うことを拒む歴史に抗うため『美咲の命を救え大作戦』を計画。美咲の死を回避するために前世でこれから起こったことを思い出しながら整理するため書き出していく。

美咲が死んだのは2016年6月19日。今から11日後。
美咲を撃ったのは信槍会の構成員・槇村芳樹。そのとき警察は槇村を追っていた。双六山で起きた女子中学生殺人事件の容疑者として。被害者は金井舞華。
捜査が進む中、重要な目撃証言があがった。金井舞華の殺害現場付近で林業を営む矢野信夫が黒いセダンの外車を目撃していたと。そして近隣管区で該当する所有者を調べたところ槇村が容疑者になった。
逃亡した槇村が双六山に潜伏していることが判明し、そして…。

どうして美咲が槇村のところに。美咲は槇村を説得しようとしたのか。きっかけは金井舞華さんの事件だ。それさえ起こらなければ。

☑️第1話でも思ったけれど、槇村が容疑者になるまでの経緯がやっぱりちょっとおかしく感じる。目撃証言をした「矢野信夫」も怪しい。というか、警察の闇が関係しているのは確実で、あとは誰がどう関係しているのかということなのだと思う。

☑️金井舞華さんが殺害される事件さえ起こらなければ、槇村が美咲を殺害することはない?百武はなぜそう思うのか?美咲がどうして槇村のところに行ったのか?これが重要では?

吉岡の心の傷

考えた結果、百武は「金井舞華さんが殺される数日前、通学路で不審者の目撃情報があった。槇村が現れるかもしれない。」と思い、「声かけ事案を調べたい」と申し出て、吉岡と2人で調べることになる。

☑️歴史では「金井舞華を殺害したのは槇村」となっているからかこの後、百武は最初から槇村が犯人と思って行動する。犯人は違うのかもしれないのに。

そこで慣れた様子で交番に話を聞きに行き、わからないことは「聞いてみる」といって連絡し、情報を得る吉岡。

百武は川島から「吉岡は警察に入ってからずっと(刑事になる前から)不審者情報を記録し続けていて、今も妹の事件の犯人を捜している」と教えてもらう。

そして百武は吉岡に謝る。

百武 吉岡。ごめん。
吉岡 なんだ急に。
百武 妹さんのこと。
吉岡 誰から聞いた?
百武 班長に。(黒崎)
吉岡 別に隠してたわけじゃねえからな。
百武 いやでも…。無神経なこと言って本当に…ごめん。
吉岡 お前、前に聞いたよな。警察嫌いがなんでサツになったって。
百武 ああ。
吉岡 8年前…犯行が起こる前…。妹が巡回中の警官と話しているのを見たっていう証言があった。
百武 えっじゃあその警官は犯人を見たんじゃ…。
吉岡 でもそいつは名乗り出なかった。
百武 どうして?
吉岡 ふっ…責任問題になるのを恐れたんだろ。
百武 なんだよそれ。そんなの…。
吉岡 警察官には保身に走るやつなんてごまんといる。お前だってそんくらいわかんだろ。俺は許さない。(机をバンッ!と叩く)妹を奪った犯人も…名乗り出なかった警官も…。亜弥を守れなかった俺自身も。

☑️吉岡の警察嫌いは妹の事件の犯行前に話していたという警官が名乗り出なかったことから。

☑️吉岡が許さないのは「妹を殺害した犯人、名乗り出なかった警官、そして妹を守れなかった自分自身」…切なすぎる。

☑️後に百武は8年前に吉岡の妹の殺害された河川敷と、金井舞華の殺害現場が近いことに気がついて、「まさか…吉岡の妹も槇村が?」と、なんでも槇村になっちゃう。2つの事件は同一犯によるものかもしれないけど、犯人=槇村の呪いがとけないと…

トップレベルのスキャンダル「制服流出事件」

百武は借りていた資料を返しに「山じい」のところへ行くと、とっておきのゴシップファイル”県警5大スキャンダル”のファイルを見せてもらう。それは「警察は事件の記録は残しているが、自分たちの都合の悪いことは何も残してない。」という山じいが半分趣味で集めてまとめたもの。

百武はその中の1つ「制服流出事件」が目に留まる。

山じい こいつはトップレベルのスキャンダルだ。ことの始まりは10年前。闇サイトのオークションで…。
百武 山じいありがと。また今度見るわこれ。
山じい あっそう?

☑️吉岡が「8年前…犯行が起こる前…。妹が巡回中の警官と話しているのを見たっていう証言があった。」と言っていた巡回中の警官が、「制服流出事件」で入手した警察官の制服を着た犯人だった?

☑️つまり警察官の制服を着た警察官ではない人物が吉岡の妹を殺害していた。よって事件前に妹と話していた警官が名乗り出ることはない…ということでは?

槇村と信槍会

槇村は信槍会で孤立している。そして百武は信槍会の動きを見張る。

信槍会は組長の槍田をトップに30人ほどの構成員がいる老舗の暴力団です。槇村芳樹は20年前、先代と養子縁組をして以来の古参幹部ですが最近は組の集まりにもめったに顔を出さず不動産もいくつか持っており定住先はつかめない。幽霊みたいなやつです。

前世で槇村に殺された信槍会構成委員・住谷久は、闇カジノ問題でクビになった組対の刑事・平野をそそのかして、今まで自分が任されていた役目を奪おうとしていたのではないかと槇村に疑われる。

☑️槇村は「お前は何もわかってねえんだな。俺の苦労が。俺がどれだけ慎重にこの役目をやってきたか。組のために。」と言っているので、組と警察の窓口のような役割をしていたのかと思われる。

平野に会う美咲

美咲は元山梨県警組織犯罪対策課刑事・平野義和に会いに行き、組織犯罪対策課には信槍会とつながりのある刑事がいるのか?「捜査情報を横流しする見返りに金銭を受け取っている」という噂があると真相を聞き出そうとするが…

平野 組対と信槍会には便宜を図りあうルートがある。そのルートは一本化されてて…。窓口はそれぞれ一つだけ。ずっと同じやり方でつながってきたんだ。
美咲 その窓口って…。幹部クラスの人間なんですか
平野 俺はそのポジションを奪おうとした。信槍会の幹部に抱き込まれたんだよ。
美咲 その幹部の名前を教えてください。裏が取れなきゃ記事が書けません。
平野のスマホに”何も喋るな”というメッセージと家族の写真などが届き動揺
美咲 平野さん?どうされました?
平野 帰れ。もうしゃべることない。帰れ。帰れ!

☑️「組対と信槍会には便宜を図りあうルートがあり、そのルートは一本化されてて…窓口はそれぞれ一つだけ。ずっと同じやり方でつながってきた」という平野。

もし自分が美咲だったら、窓口となる信槍会の幹部の名前より、警察側の窓口をしている人物の名前が聞きたいけどな…。

運命の日

6月13日、前世で金井舞華が殺されてしまう日。不審者がいるとの連絡を受け吉岡と百武は駆けつけるも小学生で金井舞華ではない。

その帰り道、吉岡は「寄りたいところがあるから先に帰ってくれ。」といって妹の遺体発見現場の河川敷へ行き、妹を思い涙をこぼす。百武は槇村を発見し、槇村の車を追って槇村の家にたどり着く。

署へ戻った吉岡は交番の松本から連絡が入る。

松本 たぶん誤報だと思うんですけど、双六山の県道沿いで黒いジャンパーを着た不審者を見たって通報があって。
吉岡 誰から?
松本 近くに住むおばあちゃんです。中学生の孫と同居していて。
吉岡 名前を教えてくれ。
松本 通報してくれたのは金井ゆかりさん。お孫さんは中学1年生の舞華さん。
吉岡 わかった。すぐ行く。

百武は槇村が家に入っていくのを確認し、窓の下で様子を伺っている。そのタイミングで吉岡から金井舞華の連絡が入るも槇村にバレないように電話に出ない。

下校途中の舞華は近づく黒い服を着た何者かの足音を聞き振り返ると、少し微笑む。

☑️舞華は近づいてくる足音に気づき振り返るとちょっと安堵のような微笑むような表情を浮かべる…知り合い?顔見知り?警官?学校の先生?

槇村のスマホに「S」から着信。

槇村 ああ平野は大丈夫だ。何もしゃべらないだろう。それよりそっちの内部に妙な動きがあったりしてねえか?俺を切りたがってるやつがいるとか。

百武はビニールテープをドアの開閉部分に貼りながら「このまま槇村をマークしていれば…。絶対に事件は起こさせない。金井舞華さんも美咲も」と思っている。

☑️槇村に電話した「S」はスパイの「S」?それとも頭文字なら本部の指導官・笹木?組対だと今回出てきた塩見一平?そもそも第1話で槇村はテレビカメラを前に「全部しゃべってやるよ。10年前何があったのか。警察庁長官・高地幸成!おい見てるか!!」と言っていたから、あんまり下っ端の刑事とも思えないけど…そして「そっちの内部」の「そっち」とはどこなのか?

☑️このビニールテープを貼る百武の行動で、後に槇村が家から出ていないことが証明されるのだと思う。きっと歴史では金井舞華の殺害の槇村のアリバイはなかったが、百武が監視していたことで槇村のアリバイ成立となりそう。

美咲は財布の中から制服の警察官(父親?)に抱っこされる子ども(美咲?)の写真を取り出して見る。

☑️美咲が新聞記者となり警察の隠蔽を危険を顧みず記事にしたのは、写真に写っている多分、今は亡き警察官だった父親のことで何かあったからとか?

吉岡はバイクで1人通報のあった場所へ向かう。

ナレーション(リリー)
未来にとらわれた男と…過去にとらわれた男…彼らはまだ気づいていない。すでに歴史は大きく動き出し、その渦に飲み込まれていることに。

吉岡は林へ入り金井舞華の遺体を発見する。舞華の遺体を見て妹を思い出し動揺していると、背後からナイフで刺される。吉岡は振り向くも、さらに刺されて倒れ、動かない。血に染まったナイフを手に犯人の口角が上がる…

☑️百武よ…美咲を救うために絶対に金井舞華が殺されたら困るなら、殺される日が分かっていて、なぜ槇村を見張る?その日の朝から晩まで金井舞華に張り付いていた方が良かったのでは?

以上。

第7話を見てみて

今回は最終章が始まったといこともあり、いろんなことがバタバタと進む感じだった。

百武が生き直しを始めた日が2016年3月27日、そして前世で金井舞華が死ぬのが6月13日で、美咲が死んだのは6月19日。今回の話で百武は美咲が死ぬのは今から11日後というタイミングで『美咲の命を救え大作戦』を計画する。生き直しで一番どうにかしたいことを計画するにはずいぶんのんびりしていたものだ。

今回一番印象に残ったのは、最後のナレーション。タイミングもバッチリ、内容もかっこいい。
「未来にとらわれた男と…過去にとらわれた男…彼らはまだ気づいていない。すでに歴史は大きく動き出し、その渦に飲み込まれていることに。」このナレーションの後、吉岡は金井舞華の遺体を発見し、刺されて倒れ…次週へ。

金井舞華が殺されなければ、美咲を救えるはず…と、百武が前世で事件が起きた日に槇村を監視していたのは、歴史で槇村が犯人とされたから。それを疑わずにいる「未来にとらわれた男」百武。

8年前に殺害された妹のことを今でも頻繁に思い出し、舞華の遺体を発見した時に妹の状況と重なりひどく動揺したことで、犯人にあっさりと刺されてしまう「過去にとらわれた男」吉岡。

吉岡は多分犯人に背中を1回、振り向いて腹部を1回刺されているので、被害者の顔を見ているのかも?

今後明らかになるのだろうけれど、まだまだわからないことは多い。
●吉岡の妹を殺害した犯人と金井舞華を殺害した犯人は同一人物なのか?
●山じいのまとめた資料「制服流出事件」が、吉岡の妹が殺される前に「巡回中の警官と話していた」という証言と関わりがあるのか?
●吉岡は自分を刺した犯人の顔を見ているのか?(犯人はフードを深く被っていた)
●金井舞華の殺害に関して百武が見張っていたことで槇村のアリバイは成立するのか?
●槇村に電話をしてきた「S}は誰なのか?
●黒崎は一課の薮田に会ったり、「最近班長何してんですかね?」と言われたりしていて怪しげ。

今回の第7話で最終章が始まり、あと何話で完結となるのかわからないけれど、伏線回収してうまくまとめてくれることに期待したい。

【予告】ドラマ9「刑事、ふりだしに戻る」第8話 | テレビ東京

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