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コンサルタント−死を執筆する男− 第1話 感想|真に偉大な暗殺とは?

ドラマ感想(コラム)
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6月7日に配信開始されたWOWOW 連続ドラマW「コンサルタント―死を執筆する男―」の第1話を見てみた。思っていたよりも楽しめたのでちょっとネタバレ含む感想、気になることなど書いていきます。

「コンサルタント―死を執筆する男―」 (全6話)は、伊藤健太郎が「暗殺」専門のコンサルタント役でWOWOWドラマ初主演!禁断のテーマを描いたK-文学の衝撃作を実写化したダーク・サスペンス。

『コンサルタント―死を執筆する男―』はどんなドラマ?

どんな感じのドラマなのかWOWOWさんのHPから引用させて頂きます。

ミステリー作家志望の冴えない男が、謎の組織“カンパニー”に引きずり込まれ、“完璧な暗殺シナリオ”を執筆する「暗殺」専門のコンサルタントへと転身。だが男は、次第に圧倒的な巨悪に巻き込まれ、逃げ場を失っていく──。死さえも商品となる資本主義社会の闇の中で、試され、裏切られ、翻弄されていく人々を描いたダーク・サスペンス。

原作は、英国推理作家協会(CWA)主催の世界最高峰のミステリー文学賞「ダガー賞」翻訳部門で最終候補作にノミネートされたイム・ソンスンの「暗殺コンサル」。WOWOWでは初のK-文学(韓国文学)作品の映像化となる。監督は、映画「リング」シリーズなどジャパニーズホラーを牽引してきた中田秀夫と「アンフェア」シリーズの小林義則。

そして、平凡な男から「暗殺」専門のコンサルタントへと変貌を遂げる主人公・伊崎耀を演じるのは、「今日から俺は!!」シリーズなどの実力派俳優・伊藤健太郎。さらに伊崎の運命を大きく左右する登場人物として、桜井日奈子、一ノ瀬颯、木村文乃、GACKTら豪華キャストが顔をそろえる。“人の死さえ商品になる”という禁断のテーマを描いたダーク・サスペンスをお見逃しなく!

WOWOW HPより

本編予告はこちら。

第1話のあらすじ

ミステリー作家に憧れ、自作の小説を細々と投稿している伊崎耀(伊藤健太郎)。そんな彼の前に謎の男・黒川秋峰(GACKT)が現われ、一風変わった企画小説の執筆を依頼する。それは物語の主人公である「標的」を、完璧な暗殺方法によって殺害するという内容の犯罪小説だったが、後日、伊崎の小説と同じ方法で命を落とす人間が現われて……。“暗殺コンサルタント”として生きることになった伊崎がたどる、数奇な運命とは――。

WOWOW HPより

【キャスト】(敬称略)

伊崎耀→伊藤健太郎
ミステリー小説家志望の冴えない男。謎の組織“カンパニー”に引きずり込まれ、やがて”完璧な暗殺シナリオ”を執筆する「暗殺」専門のコンサルタントへ転身していく…。

黒川秋峰→GACKT
伊崎を“カンパニー”にスカウトする謎の男。伊崎の小説家としての才能を見い出し、カンパニーのために利用する。冷徹で何を考えているか分からない。

水畑早紀→木村文乃
伊崎の監視役として“カンパニー”から派遣されたマネージャー。突如として伊崎の「理想の女性」として伊崎の前に現れる。過去にある秘密を抱えている。

斎藤良美→桜井日奈子
エイドローンリサーチ社・経理担当。地味な性格だが社外ではブランド依存症の一面も。コンサルタントになった伊崎とは社内には内緒で交際中。

菅野正人→一ノ瀬颯
警視庁捜査一課・刑事。伊崎が暗殺コンサルタントとして関わる一連の「自然死」や「自殺」に疑いの目を向け、単独で捜査を続けるキレ者。

徳永貞夫→河相我聞
エイドローンリサーチ社・東京支社社長。本社から移動してきた伊崎の事を良く思っていない。

染谷→芹澤興人
古本業者。伊崎の小説家への夢を応援しながらも芽が出ず、古本屋の店番をしている伊崎を心配している。

山室将成(国会議員A氏)→大河内浩
与党の国会議員。糖尿病を患っているため日々のインスリン投与が日課となっている。

三枝孝之(神父B氏)→東根作寿英
小さな町のカトリック神父。教会に通う年下の女性信者と不倫を重ねている。

加藤篤志(酪農家C氏)→諏訪太朗
田舎に住む酪農家。1日中、大量のタバコを吸う喫煙者。

榎本和昌(総合商社元部長K氏)→阪田マサノブ
総合商社を早期退職させられた元部長。家出した妻に多額の借金が発覚し、家族が崩壊していく。

五條永作(会長と呼ばれる男)→木場勝己
政財界の黒幕的存在で、“最後のフィクサー”と称される人物。ある日突然、伊崎を誘拐し…。

第1話ネタバレ感想

ということで、早速どんな感じなのか見てみた。

内容に関してはあまり詳しく書きませんが、少しネタバレも含む感想と気になったことなど書いていきます。

ここから一部ネタバレを含みます。

2028年から2026年へ

物語の始まりは2028年、Eidolon Research UK Ltd.という会社のオフィス。
「織畑市芦宮町で織幡市役所副市長中根文明(56)さんが運転する車がカーブを曲がり切ることができずにガードレールを突き破り崖下に転落し死亡。目撃者の証言や現場の状況などから事故は単独で事故を起こしたもので事件性は低いとの見解を示しています。」というテレビのニュース。

この中根副市長は市の所有地を二束三文で産廃業者に払い下げた例の疑惑の鍵握っていて、来週議会で証言する予定だった。

そこに伊崎が出社してくる。本社からの出向で役付きではないが個室を与えられている。

伊崎
「今日未明に起きた交通事故、亡くなったのが疑惑の渦中の人物だけあってネット上には根拠のない陰謀論だのフェイク情報があふれている。残念なことにここに真実は一つもない。あるのはそう僕の頭の中だけだ。
なぜかって?中根副市長の死は僕が書いた小説のとおりに実行された。事故死でも何でもない正真正銘の暗殺だからだ。
偉大な暗殺の例を挙げるのは極めて難しい。なぜなら偉大な暗殺はそれが暗殺だとは微塵も思わせず、”暗殺があった”という事実すら誰も信じない。それこそが真に偉大な暗殺と呼べるのだから。
信じられないかもしれないが、この世界には真に偉大な暗殺を業務として請け負い日常的に粛々と行なう”会社”が存在する。もちろんこのリサーチ会社とはまるで別の存在。僕はカンパニーと呼んでいる。」

これは僕が勤めるカンパニーについての物語だ。

これ以降、2年前の2026年の話となる。

出会いと始まり

伊崎が「死を執筆する男」となる始まりは、2年前の2026年。古本屋で店番代わりの居候しながら、自分の書いたミステリ小説を「yakouisi」(夜光石)という名でネットにあげている伊崎のもとに、杖をついて歩く黒川秋峰という男が訪ねて来て「私、あなたの小説のファンです。」「本名は伊崎 耀。「yakouisi」のアナグラムなのですぐに分かりました。」と言う。

黒川
伊崎さんの書かれた小説は他のミステリとは違い、有能な刑事や名探偵が主役ではなく犯罪を犯す側の犯人目線で書かれているのが何より面白い。しかも単なる倒叙形式でもない。犯人目線のミステリのほとんどは犯人が犯した些細なミスを名探偵が見逃さず、鉄壁だったトリックが最後には見破られる。読者はそこにカタルシスを感じる。ですが伊崎さんの書かれたミステリでは犯人は些細なミスさえ犯さずひたすら犯罪を成功させる

事件の解決よりも完璧な犯罪の成功に重きを置いている点が唯一無二の魅力です。そもそも殺人というものは解決するよりも行うほうがよっぽどスリリングですからね。

☑️「鉄壁だったトリックが最後に見破られない」「完璧な犯罪の成功」、こんなタイプの話が「コンサルタント」で毎話続いてくれたら面白いなと思うのだけれど、どうなるのか?

黒川 実は私コンサルティングをなりわいにしておりまして。現在ある出版社を担当しているのですが、そこが伊崎さんに執筆の依頼をと申しております。

伊崎 でもどうして僕なんですか、信じられないですよ。
黒川 私は信じています。あなたにはあなたにしか書くことができない才能があるということを。

伊崎「僕には僕にしか書けない才能がある」会ってまだ数時間もたっていない男から僕にとって唯一の殺し文句を言われるのも初めてだった。

☑️伊崎は黒川のことを全く知らない、しかし黒川は本名が「伊崎 耀」だということ、さらに古本屋にいることを知っていて会いに来る…いくらファンだとしても怖すぎるし、「唯一の殺し文句」まで分かるのはさすがにおかしい…伊崎は違和感を感じていたのに、小説を褒められていい気分になって黒川を警戒しなかったのかな?

いきなり缶詰で執筆

伊崎は黒川と車でどこかのホテル(黒川は到着時「コンドミニアム」と言っている)に連れて行かれ、缶詰になって「企画小説」を書く。

黒川
あなたにお願いするのはある意味実験的な「企画小説」です。登場するキャラクターや周辺人物に関する詳細な資料、履歴、性格的傾向、身体的特徴、住環境に至るまで全て出版社の企画チームのほうで準備してあります。あなたはそれを基に小説のディテール、つまり…具体的なストーリーを書く。

資料はすべて出版社のほうからデータで送られてきます。逆に必要な資料などがあればメールでご連絡ください。出来上がった作品はこちらに郵送していただけると(「〒110−2031 日丸郵便株式会社 丸の内支店 私書箱 第405号」と書かれた封筒を渡される)。では私はこれで。

☑️資料などすべてデータで送られてきて、連絡はメール。でも出来上がった作品はプリントアウトした紙で私書箱に郵送…なんかチグハグな感じ。

小説は短編?

伊崎が執筆を依頼された小説は全部で3作。それぞれに主人公が1人ずつ指定されていて、#1国会議員、#2神父、#3酪農家。

「主人公という名のターゲットをどういう形で死に至らしめれば誰にも気付かれない「完璧な暗殺」が成功するかその方法を具体的に必要な手順を考え、最適な物語を編み出すのが僕(伊崎)に課せられた役割だった。」

☑️伊崎を缶詰にするくらいだからなるべく早く書けということなのかもしれないが、どのくらいの長さの作品を求められているのか、締め切りがいつなのかもわからぬまま伊崎が仕事として引き受けたのはちょっと違和感あり。

#1 国会議員の死

1作目の主人公は国会議員。年齢は60代。彼は1型糖尿病の持病を持っているが、それを世間に知られたら自分に取って代わろうと他の議員が襲いかかってくると思い、そのことを知るのは古参の秘書1人。秘書の協力を得て地下駐車場の防犯カメラに映らない一番奥の壁際に止めている車の中で1日4回インスリン注射を打つ。そして万が一低血糖発作が起きたときのため糖分を補給できる備えも怠っていない。

☑️そして国会議員が殺害されるまでの映像が始まり、それにあわせて伊崎が書き上げたストーリーを彼自身が説明していく展開となる。

どんな風に殺害されたのか簡単にまとめると、
●清掃員に扮した人物が議員の車の鍵(スマートキー)を専用の装置でコピー。
●清掃員は議員の車に入り議員のインスリン注射器を過剰投与させる細工をした注射器と入れ替える。
●低血糖ショックの時のために用意している甘いものが入ったポーチの中身も新聞紙に変える。
●地下駐車場に電波は届かないので秘書に連絡できない。
●車の外に出ても激しい痙攣で動けないが防犯カメラの死角で倒れても車の陰になり誰からも見つからない。
【結果】議員は3時間後に発見され、その死はインスリンの過剰摂取による低血糖ショックが原因の事故死と結論づけられた。

小説の最後は「皮肉なのは自らの政治生命を守るため病気を隠すために細心の注意を払った議員の用心深さが彼の命取りになってしまったことだ。」と締めくくられている。

☑️古参の秘書は議員が毎日何時に注射をどこで打っているのか知っていたはず。インスリンを打ちに行って戻らず電話も通じなかったら駐車場の車を真っ先に見に行くはずでは?議員も細心の注意をしていたのだから、秘書に万が一戻らなければ助けに来てくれ、と言ってそうな気がする。

#2 神父の死

2作目の主人公Bは町の小さな教会の神父。持病はないので議員みたいに殺すことは無理。仕事熱心でいつも信者に囲まれて一人になる時間も少ない。そんな時パソコンにメールが来て、それを見た伊崎は「これなら…」と、

☑️神父が殺害されるまでの映像が始まり、それにあわせて伊崎が書き上げたストーリーを彼自身が説明していく展開となる。

得られた情報から準備をする。
●神父は20歳以上歳の離れた若い女性信者と不倫している。
●神父にとって不倫が公になることは死に等しい。その恐怖心を凶器に使う。
●不倫相手とはいつもラブホテルの5階の部屋で密会。
●非常階段に表面がワックスコーティングされた段ボールを2枚重ねて置く。
●非常階段の手すりのパーツを薬品を使い腐食したように装う。

どんな風に殺害されたのか簡単にまとめると、
●神父との密会のタイミングで誰かが夫に妻がラブホテルにいるとメールをする。
●夫から女性に「今ホテルに来ている」と連絡が入り、神父は慌てふためく。
●神父は部屋を飛び出すもエレベーターが上がってくるのを見て、非常階段へ。
●非常階段に仕掛けた段ボールで神父は滑ってバランスを崩し、手すりが外れて落下し死亡。

小説の最後は「皮肉なことに不倫といううそから解放された神父の顔は、ただ神の御前に立つ者のみが持つ穏やかで深い平安に満ちていた…。END」と締めくくられている。

☑️これはこんなにうまくいくか?薬品で手すりを腐食させた細工がバレないものなのかな?と思ったけれど、神父が不倫って…自業自得な感じもした。

#3 酪農家

3人目の主人公Cは酪農家、70代。
「子供もなく妻とは5年前に死別。以来、小さな酪農場を1人で切り盛りしている。これといった趣味はなく近隣の住民とのつきあいも皆無。楽しみといえば日に40本は吸うたばこと毎晩家で飲む3杯の焼酎だけ。」
資料に目を通していると「堆肥舎」に目が留まる。花火の音がして、窓の外を見ると花火が上がっているのを見て、「あっ…」といって書き始める。

☑️酪農家の話は第1話ではここまでで、小説の内容はわからない。多分次回でわかってくるのだろうと思う。

原稿料は500万

酪農家の小説を完成させ、郵送を頼もうとフロントへ行くと、黒川が迎えに来ていて伊崎はホテルを後にする。

伊崎 何で…書き終えたって分かったんですか?
黒川 原稿料を。(封筒を渡す)
伊崎は封筒を受け取り中身を確認すると、500万の小切手。
伊崎 えっ?こんなにもらっていいんですか?
黒川 1作目も2作目も満足の行く出来でしたし…3作目も間違いなく採用されるでしょう。
伊崎 ありがとうございます。

☑️伊崎が何日間ホテルで缶詰になっていたのかわからないけれど、見ている限りでは3〜4日くらい?長くても一週間?。原稿料が500万で驚いていたことを考えると、原稿料を知らないまま小説を書いていた感じ?

小説が現実に?

伊崎は執筆中は気が散るのでニュースの類いはネットでもほとんどチェックしていなかった。ニュースをチェックしていると…

●”首相補佐官 山室将成議員 遺体で発見 低血糖症の疑い” インスリンを過剰摂取か 警察は事故と断定

●塚河町 神父が転落事故で死亡 ホテルの非常階段から足を滑らす 手摺の金具が腐食していたことが原因

伊崎は動揺してパソコンを閉じる。書店の入口の外には黒川が立っていて、目が合うとその場を立ち去る。伊崎は後を追いかけ「黒川さん!」と声を掛けるも、何も言わず黒川は車に乗り込み車は走り去る。

伊崎
「真に偉大な暗殺はそれが暗殺だとは微塵も思わせず、暗殺があったという事実すら誰も信じない。その証拠にその小説を書いた僕ですらそれが実際に起こるなんて1ミリも思っていなかったからだ。」

以上。

☑️国会議員の事故死に、警視庁捜査一課刑事・菅野は「まるで仕組まれたみたいに完璧」と違和感を覚える。

☑️この菅野刑事が伊崎の書く暗殺小説と今後どう関わっていくのか展開が楽しみ。

まとめ|第1話を見てみて

初回なので内容が盛り沢山、簡単に言うと2028年から2026年を振り返る形で、伊崎が黒川と出会い小説を書くことになりそれが知らぬ間に、小説の内容と同じ事故(暗殺)が現実で起きてしまう経緯がわかる話だった。

もちろんまだまだわからないことは多い。

●缶詰にされたホテルは伊崎1人の貸切状態で、従業員の挙動も怪しかったので彼らもカンパニーの社員?

●「就職に失敗したのを口実に半ばやけくそで小説の道を選んだ。」という伊崎は、今回の小説ではインスリンの過剰摂取による殺人という医療に関することだったが、小説を書くこと以外に何か専門知識とかあるのか?

第1話は思っていた以上に楽しめた。今後どんな展開になっていくのか、どんな結末になるのかわからないけれど、「闇落ちした伊崎が粛々と暗殺のストーリーを書く日々を送り、今日もどこかで誰かが知らぬ間に暗殺されている…」っていうのだったら面白そう。

とりあえず、第2話も見てみようと思う。

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