なんだかんだでテレビ朝日の『相棒』は毎週見ちゃう、姉です。
『相棒 season24』第3話「警察官B」。
今回は、元刑事の女性・西村優子(奥山かずささん)が殺害された事件の犯人を追う話と、その犯人が逮捕されたあとにまた別の事件が起きるという二段構え。
さらに、麹町中央署で刑事となった高田創(加藤清史郎さん)も捜査に加わり、最後には新しい“相棒”になりそうな人物まで現れる。
1話の中にいろいろ詰まっていて、テンポもよく、個人的にはかなり見応えのある回だった。
以下、少しネタバレを含みます。
犯人は身長180cm以上?
右京さんは、犯人が使った公衆電話の近くにある自動販売機の上へ、未開封の缶コーヒーが置かれていることに気づく。
犯人は公衆電話を使うために小銭が必要となり、自動販売機でコーヒーを購入。そのまま飲まず、自販機の上へ置いたのではないかと推理する。
そして、その高さに自然に缶を置ける人物なら身長180cm以上ではないかと考える。
物語の中には、身長的に怪しそうな人物が3人出てくる。
西村の婚約者・郷田。
警視庁総務課の鶴来(細貝圭さん)。
そして高田と組んで捜査する香川(時任勇気さん)。
この時点で、誰が怪しいのかちょっと絞られたようで、まだわからない。
出雲刑事が黄瀬に激昂
捜査本部が最初に疑うのは、黄瀬龍夫。
黄瀬は以前、ストーカー行為と暴行で逮捕され、その事件を担当していたのが殺害された西村だった。
黄瀬は有罪判決を受け、西村を逆恨み。その結果、西村は精神的に追い詰められ、警察を辞めることになった。
伊丹、芹沢、出雲の3人が取り調べる中、黄瀬のアリバイが嘘だったことが判明する。
では事件当時どこにいたのか。
なんと、接近禁止命令が出ている元交際相手の家の近く。
またストーカーをしていた。
黄瀬は、別れる直前まで普通だったのに突然態度を変えられた、というようなことを言う。
そこで出雲が激昂。
「我慢してたんだろうがよ!!」
と怒鳴り、伊丹と芹沢が止めに入るほど。
ここは見応えがあった。
出雲刑事、かっこよかった。
被害者が女性ということもあり、言葉のひとつひとつに重みを感じる。
ストーカーをしていたことがアリバイになる
黄瀬はかなり怪しい。
でも殺人事件の犯人ではなかった。
なぜなら事件発生時、別の女性をストーカーしていたから。
ストーカー行為が殺人事件のアリバイになる。
なんとも情けない話。
殺人容疑からは外れるけれど、だからといって安心できる人物ではない。
しかも今回の真犯人も、相手に拒絶されると「突然人が変わったように」と同じようなことを口にする。
それに対して出雲は「我慢してたんだろうがよ」と言い、亀山も、突然変わったのではなく、ずっとそう思っていたけれど言えなかっただけだと指摘する。
ここは胸のすく思いがした。
右京さんが仕掛けた罠
捜査が進む中、西村から相談を受けていたという警視庁総務課の鶴来が怪しい行動をしていることがわかる。
ただし、あるのは状況証拠ばかり。
そこで右京さんは、本人に自分で証明させるしかないと罠を仕掛ける。
この罠がちょっとトリッキー。
一見すると、犯人をだますためにこちらが仕掛けているように見える。
でも実は、仕掛けている側こそが仕掛けられていたというオチ。
こういうひねりはやっぱり『相棒』らしい。
単純に証拠を突きつけて逮捕ではなく、本人の行動によって正体を暴かせるのが面白かった。
犯人逮捕後にもう一つの事件
普通なら、殺人犯を逮捕したところで終わりそう。
でも今回はそこからもう一事件起きる。
高田は、殺人事件の犯人ではないかと疑ってしまった西村の婚約者・郷田へ謝罪しに行く。
ところが郷田は、犯人が死刑にならないなら納得できないと怒り、高田を人質にして犯人の引き渡しを要求する。
ここでドラマ冒頭の、高田が人質になっている場面へつながる。
そこへ鶴来が現れ、自分は郷田の味方だと話す。
さらに西村とは以前交際していたとも告白。
でもこれも、高田と鶴来による一芝居。
右京さんとも阿吽の呼吸で事件を解決する。
最初の殺人事件で一度ひねり、さらにそのあともう一度ひねる。
今回はかなりトリッキー。
高田に新しい“相棒”ができる?
事件解決後、鶴来は警視庁総務課から麹町中央署へ異動し、刑事になる。
そして高田と組むことになりそう。
これまで高田は、自分には相棒がいないというようなことを話していた。
でも今回、鶴来と組んで事件を解決したことで、ようやく良い相棒が見つかるのかもしれない。
高田&鶴来。
今後も出てくるコンビになるのか気になる。
鶴来のスプレーは何?
ちょっと気になったのが、鶴来が時々自分へシュッシュッとスプレーしていること。
あれは何なのだろう。
清潔好きで除菌スプレー?
それともオーデコロンのようなもの?
今回の話の中では特に説明されない。
何度もやっているので、単なる小道具ではなく鶴来という人物の特徴なのだと思う。
今後わかってくるのかもしれない。
犯人の思い込みが怖い
今回の犯人は、端から見ていると、
「なんでそうなる?」
というくらい西村との関係を勘違いしている。
相手に拒絶される。
失恋する。
婚約者への嫉妬。
裏切られたという思い。
周囲に知られる羞恥心。
社会的制裁への恐怖。
そうした感情が積み重なり、犯人の精神が徐々に歪んでいったと右京さんは説明する。
この説明はかなりわかりやすかった。
でも、怖いのは本人の中では筋が通っていること。
最近は「無敵の人」という言葉もよく聞くけれど、もしこういう人物に一方的に執着されたら、逃げるのはかなり難しそう。
警察に相談したところで24時間365日守ってもらえるわけではない。
そう考えると、かなり怖い話でもある。
まとめ|第3話はテンポもよくて当たり回
『相棒 season24』第3話は、冒頭で高田が人質になっている場面から始まり、まず元刑事・西村の殺人事件を解決。
そこから冒頭の人質事件へ戻り、もうひとつの事件まで解決する。
右京さんが殺人犯をあぶり出すために仕掛けた罠も、仕掛ける側が実は仕掛けられていたというひねりがある。
さらに高田と鶴来の一芝居もあり、1話の中にトリッキーな展開が複数入っている。
第1話・第2話の拡大スペシャルは、人間国宝や冤罪、検事総長まで出てきて話の規模は大きかったけれど、展開は少しゆっくりだった。
それに比べると第3話は、1話の中にギュッと事件が詰め込まれていてテンポがいい。
個人的には今シーズンここまででかなり当たりの回だった。
そして一番印象に残ったのは、やっぱり出雲刑事。
黄瀬に向かって激昂する場面はかなり見応えがあった。
次週のゲストはかたせ梨乃さん。
どんな話になるのか楽しみ。

