2026年4月15日に放送された『LOVED ONE(ラブドワン)』第2話の、ネタバレを含む感想をまとめました。
今回は、MEJ(メディカルイグザミナージャパン)の法医学者・本田雅人の旧友が、異常死と見られる遺体で発見されるところから始まります。
事故なのか、自殺なのか、それとも他殺なのか。
調べていくうちに見えてきたのは、過去の医療ミスと、それを告発しようとしていた医師、そして娘を亡くした父親の悲しいすれ違いでした。
友人の話を最後まで聞かなかったことを悔やむ本田の姿も印象に残る、第2話です。
ここから先、ネタバレを含みます。
突然の別れと後悔
今回の話の中心は、MEJ(メディカルイグザミナージャパン)のメンバーで法医学者・本田雅人(八木勇征さん)。
旧友・広野智樹(東龍之介さん)に久しぶりに会った翌日、広野が異常死と見られる遺体で発見され、MEJで死因を調べることになる。
本田は、広野が話し出そうと何度も試みるが、遮って広野に話をさせない。
そして広野は連絡を受け、「今度ゆっくり話そう」と仕事に戻ると言ってその場を去る。
「もう会えなくなるなんて思わなかった」と後悔する本田は、自分にできることとして広野の勤めていた病院で片っ端から話を聞き、広野の置かれた立場や苦悩を知ることとなる。
八木勇征さん演じる本田は、茶髪で服装も最近の若者っぽくて、白衣を着ていないと法医学者なの?という感じ。
MEJの仕事に違和感があり、冷めたやさぐれた感じや、突然友人を亡くし、話を聞けなかった後悔や動揺、真実を見つける執念など、心の動きをうまく表現されていて良かった。
真澄は優しい変わり者?
真澄は「死因をもう一度検証してみましょう。皆さんどう思いますか?」と、MEJのメンバーに意見を聞いたり、広野の職場に話を聞きに行ったり、現場に検証しに行く時に「本田先生、行きましょう」と声をかける。
MEJの仕事に疑問を抱き、友人の死に悲しみ動揺する本田を、彼なりに優しく見守りながら、真相の解明へ本田を導くように促しているように思えた。
「変わり者の天才法医学者」という設定の真澄だが、今回の話では、ともに働く仲間・本田を気遣い、真相を突き止め事件を解決することで無念を晴らすという、至って普通の良い人だった。
天才=変わり者、である必要はないと思うので、この先もこのままの感じで、無理して変わり者ネタを入れる必要はないのでは?と思う。
堂島刑事の違和感
第1話から気になっていたけれど、所轄の堂島刑事(山口紗弥加さん)は、部下の刑事、真澄、麻帆、今回で言えば怪しいと思い任意で話を聞いた一般人、結局関係なかった人に対しても、なぜあんなにきつい口調で高圧的なのだろうと不思議。
見ていてかなり違和感あり。
警察とMEJがお互い助け合って、死因から事故や事件を解決しているのに難癖ばかりつける。
今後、そんな堂島刑事が変わっていく姿も見もの、という展開なのかもしれないけれど、仕事はできるし優しい人なのかもしれないけれど、今のところ嫌な感じの刑事という印象。
麻帆の気遣い
友人を亡くし傷ついた本田に、お節介だ、放っておいてくれと言われても、麻帆なりに話をする。
すると本田は、
「もう会えないって……もう会えないなんてわかんなかったんだ……。これが最後だってちゃんとわかってたら、もっと色々……」
と泣き出す。
麻帆は涙を浮かべながら、
「まだ最後じゃないですよ。法医学者なんだから」
と言葉をかける。
それをきっかけに、本田は真相解明に自ら動き出すようになる。
事件の真相
取調室で話を聞く。
麻帆は別室でそれを見ている。
真澄、本田、堂島刑事が連れてきたのは、近所に住むアパートの住人・武村。
遺体には上空から落下したような所見が見られたが、実際はそうではなかった。
謎を解く鍵になったのは、遺体に残された両腕と両足のやけどのような擦過痕。
考えられるのは、身体の動きが制限される狭い場所。
事件現場にあったマンホールで、手足が壁面にこすられながら落下した。
つまり被害者は上空から落下したのではなく、地上から下に落ちて亡くなった。
物音を聞いた人がいないのは、衝突音がマンホールの中で響き、誰にも聞こえなかったから。
遺体からは硫化水素と、それを抑えるために使われる炭酸水素ナトリウムが検出され、それらは下水道内部のものと合致。
武村は下水作業員で、自宅にある作業車は令状を取って押収。
明確な物証となるのも時間の問題……。
そして武村は話し出す。
殺害動機の告白
武村の唯一の家族、一人娘のユミが夜間救急に運び込まれた。
最初に診察したのは、当時研修医の広野だった。
3日後、ユミの容態が急変し死亡。
武村は何度も病院を訪れ、誤診があったと広野に言い続けていた。
ある日、広野から会って話がしたいと連絡があり、ユミを殺したのはあいつなのに、いい医者のふりをして自分は幸せそうな姿を見て……。
だからあの夜、広野を公園に呼び出し、マンホールのフタをあらかじめ開けておき、広野を落とした。
その後、残された広野のカバンに内部告発状があるのを見つける。
慌ててロープで広野を引き上げるが、呼びかけても反応なし。
そして、まるで蘇ったように遺体が動いたため恐ろしくなり、そのまま置いて逃げた。
その動きは、生き返ったのではなく、腐敗ガスや死後硬直などによって一時的に体が動く死後変化だった。
奇跡的な死後変化
事件の手掛かりをくれたのは、広野さんだったとも言える。
武村は殺害した際の血痕を拭き取り、広野さんのスマホを処分。
あとは遺体を隠せば終わるはずだった。
しかし、遺体に起きた死後変化を見て恐ろしくなり、その場から逃げた。
もし遺体が処理されていたら、真相はわからなかったかもしれない。
「異常死」の真相を解明する話なので、いくつもの偶然が重なったり、「奇跡的なことです」となったりするのはわかるけれど、今後もこんな感じの謎の解明になっていくのかな?
医療ミスの公表
広野が告発しようとしていた医療事故は、麻帆が厚労省で掛け合ったことで公表されることになった。
刑事でもなく、医者でもない麻帆は厚労省の官僚で、MEJの責任者。
彼女だからできることで、亡くなった広野の思いをなかったことにしなかった麻帆はカッコいい。
第2話を見てみて
今回は、事故・自殺・他殺ともわからない遺体が、殺人事件だったという話。
娘を医療ミスで失った父親が、それを告発しようとしていた医師・広野を殺してしまい、そのあとに告発状を見つけるも時すでに遅し……。
亡くなった友人・広野の話を聞くことのできなかった本田の後悔や無念さ、動揺が全体を通してうまく演出されていて、事件は解決するも切ない話だった。
麻帆の尽力で、医療ミスが公表されるようになったことが唯一の救い。
第2話まで見てみて、今のところ事故でも事件でも真相は解明されるけれど、内容はヘビーな印象。
そして「異常死」の遺体をメディカルイグザミナーが調べ、謎を解明する話なので、「度重なる偶然」とか「奇跡的なことです」とかになるのはわかるけれど、まず謎ありきで、ちょっといろいろ後付け感は否めない。
最後は真澄が、同一犯と思われる殺人事件のネット記事を読み、机から「H23.05? 白峯女子連続殺害事件 捜査資料」というファイルを取り出す……というシーンで終わる。
今後この事件にMEJがどのように関わっていき、どんな展開になるのか楽しみ。

