2026年2月13日に放送された『元科捜研の主婦』第5話のネタバレを含む感想をまとめました。
今回は、殺人事件の捜査とともに、鑑識官・山西達夫と息子・隼人の親子関係が描かれる話。
息子が犯人だと思い込んだ父親が、かばうために証拠を隠滅。ところが実際には息子は殺しておらず、その行動が真犯人逮捕を遅らせるという、なんとも皮肉な展開でした。
一方の吉岡家では、いつもご機嫌な亮介が珍しく父・道彦に怒る場面も。
今回も詩織の科学が事件解決の鍵となりつつ、兄・修一の手帳に残された「4.14」の意味も少しずつ見えてきました。
ここから先、ネタバレを含みます。
ご機嫌斜めな亮介
今回の話では、殺人事件の犯人を見つける問題と吉岡家の亮介のご機嫌斜め問題があって、まずは亮介のご機嫌斜め問題。
家で鑑識・科捜研全部盛りの警察ごっこの準備をする亮介。電話が入り道彦は仕事に行かなくちゃならない。
「今日は遊べなくなっちゃった」と言うと、亮介は「もういいよ!お父さんの嘘つき!」と怒り、詩織も「こんなに怒るのは初めてね」とびっくり。
その後、詩織と亮介は公園を散歩していると、神奈川県警鑑識官・山西達夫(ヤマさん)に遭遇。
ヤマさんは亮介に「ゲソ痕」のクイズを出して盛り上がるも、電話で呼び出されて「行かなきゃ」となると亮介は残念そうな顔をする。
ヤマさんはそんな亮介の頭をナデナデして、その場を去る。
このヤマさんが帽子を被った亮介の頭を撫でたことが、事件解決の重要な証拠を見つけるきっかけとなるので、亮介が必要以上に残念がったのは功を奏したということなのかもしれない。
結局、亮介は友だちからもらった「見えないペン」で書いた手紙を、道彦に「UVライト」を使って見つけてもらい、びっくりさせたかった、というのがご機嫌斜めだった理由。
手紙の内容は本当に可愛らしい。
「おとうさん いつもおしごとおつかれさま これはかたたたきけんに つかえます りょうすけ」
道彦が「ごめんね」と謝ると、「いいよ、お仕事だったんでしょ?お疲れさま」とニコッと笑って、吉岡家の亮介ご機嫌斜め問題は無事解決。
初めて見るご機嫌斜めな亮介、最後に父親と仲直りする時の表情・声色の変化がとても自然で、亮介を演じている佐藤大空さんの演技が光る。
家族は仲良し。詩織も道彦も亮介もお互いを大好きと言い、抱きしめてスキンシップもばっちり。
道彦は「詩織もありがとう」とサラッと、しかしきちんと妻に感謝の言葉を伝えるのは見ていてほっこりする。
トクリュウの指示役
被害者・池田淳は、殺害される前に荷物を受け取っていた。
配達員・後藤孝史によると、午前指定の荷物を少し遅れてしまい12時05分に届けた際、池田に5分遅れたことを怒鳴りつけられ、土下座までさせられたという。
さらにその前の配達先では、灯油缶に蹴つまずいて灯油をこぼし転倒していた……と話が止まらない。
12時05分、後藤が配達。第1発見者・中村玲奈の通報が12時40分。
犯行はその間の35分ということ。
被害者が受け取った宅配便の中身は、強盗被害に遭った貴金属が十数点。
パソコンには過去数年分の闇バイト実行犯の名簿があり、池田はトクリュウのグループの一員、しかも指示役かもとなる。
出た、またしても「トクリュウ」。
それも「指示役」。
第2話でもそうだったけれど、この物語に出てくるトクリュウの人たちは、指示役だったりしても強盗で得た品物を自宅に自分の名前で送らせたり、結構なリスクのあることを自分でするみたいで……。
ヤマさんと息子・隼人
闇バイトに手を出し、トクリュウで捕まり、少年刑務所から出てきて今はドーナツ店で働く高島隼人は、ヤマさんの実の息子。
離婚した時は5歳だった。
隼人は池田から「また仕事しないか」と電話があったが断っていた。
ある日ドーナツ店で接客中、電話と同じ声の客であることに気づいた隼人は、その客・池田の家に行く。
どうして家がわかったのか?後をつけたのか?などはわからない。
そして裏口の鍵が開いていたので家の中に入り、池田の遺体を見つけるも、怖くなりその場を立ち去る。
一方、ヤマさんはドーナツ店店主・華子から、隼人が昔の悪い人からまた連絡があったようだと聞き、話をしようと池田の家に向かう。
ヤマさんがなんで池田の家を知っていたのかは不明。
すると、ちょうど立ち去る隼人を見かける。
ヤマさんは家に入り池田の遺体を見つけ、隼人が殺害したものと思って指紋を拭き取ったり、証拠を隠滅。
その最中に人が来てしまい、自分の足跡を現場にわざと残し、警察に自首する。
うーん……。
そもそも少年刑務所から出てきた隼人の電話番号を、池田はなんで知っていたの?
まさか昔と同じ番号を使っているわけじゃないよね?
そして隼人は池田の家の裏口の鍵が開いていたから家の中に入ったというけど、普通入るか?
勝手に家に入って池田が生きていたとして、「もう連絡しないでください」と話せばどうにかなると思ったのかな?
隼人はいろんなところを素手で触っていて、死んでいる池田を見つけ怖くてその場を逃げたとしても、犯罪歴があるのだから指紋を照合されたらすぐバレちゃう。
前科者だから疑われたら犯人にされちゃうと思ったのかもしれないけれど……あまりにも浅はかだ。
そして自首したヤマさんは息子をかばおうといろいろ供述するも、辻褄が合わない。
その点を指摘されても「自分がやった」と譲らない。
思い込みと証拠隠滅
最終的に、亮介がヤマさんに頭を撫でてもらった時に被っていた帽子の微物を、詩織が科捜研で調べる。
そこで砂糖ときな粉、ドーナツの材料と灯油の成分が出たことで、隼人が現場に行っていたこと、事件当日に蓋の開いた灯油缶にぶつかり転倒したと言っていた配達員・後藤が犯人であることがわかる。
後藤は池田を殺害後、証拠隠滅など何もせずその場を立ち去ったので、もっと早く警察が自分のところに来るんじゃないかと思っていた。
つまり、ヤマさんが隼人の犯行だと思い、かばうつもりで証拠隠滅したことが、真犯人確保に時間がかかってしまったという皮肉な結果。
結局のところ、ヤマさんは「自分の息子がそんなことするはずはない」とは思えなかった。
鑑識に人生を捧げてきたヤマさんは在宅起訴。
たぶん警察は懲戒免職……。
何をやっているんだか。
「4.14」の意味
事件が解決し、道彦は資料を証拠保管庫に持って行く際、そのファイルの背見出しに「8-14」とあるのを見て、兄の手帳に書いてあった「4.14」を思い出す。
そして「4-14」のファイル2冊を探して見てみる。
そこには……。
「厚木・窒素ガス殺人事件捜査本部 捜査報告書」
中を見ると、
「3月9日 神奈川県警警察本部 司法警察員 警部補 吉岡修一」
「殺人事件報告書……」
今回わかるのはここまで。
現時点で全何話なのかわからないので、この先どんな感じで道彦の兄・修一の死の真相が展開していくのだろう?
この枠のドラマは去年は大体全8~9話だったので、今回もそのくらい?
第5話を見てみて
話数を重ねるにつれて、事件を解決するトリックがいまいちピンとこないのは筆者だけだろうか?
第1話のようなひねりがないというか……。
誰が犯人なのかというのはけっこう最初にあたりがつくので、あとはどうやって科学の力で証明するのか、ということを楽しむのだと思うし、今回で言うと、詩織が亮介の帽子を調べることに気がついたのはさすがだけれど……。
元科捜研の詩織が、刑事の夫・道彦の事件解決に科学の力で協力アシスト。
息子・亮介との家族仲も良好でほのぼの……というのが、このドラマの見どころで、事件の辻褄の合わなさや細かいことなんかは気にしちゃいけないのかもしれない。
ただ、子供が疑惑をかけられ、犯人だと勘違いした親は子供をかばおうと自分が犯人だと自首するも、実は犯人は別の人でした……というのは古今東西よくある話なだけに、もう少しどこかひねりが欲しかった。
気になったのは、事件が解決し、ヤマさんが隼人に何か言う場面。
筆者は字幕を出して見ているので、「隼人、ごめんな……」と言っているのがわかるのだけれど、なんで声を出して話さないんだろう?
2人の距離が遠くて聞こえなかっただけ?
いや、鼻水をすする音は聞こえるので、そんなことはないはず。
あえてそういう演出なのだと思う。
周りには誰がいるわけでもなく2人きり。
なんか気まずいし、照れくさくてお互いに面と向かって話せないということなのか?
だんだん表情がお互いに柔らかくなってきたところでシーンが切り替わっちゃったので、その後普通に話したのかもしれないけれど、なんか不思議に思った。
道彦の兄・修一の死の真相に関する話は、初回からずーっと引っ張っていて、毎回最後にちょこっと進展?する感じ。
それだけに、最終話でドタバタしないでほしいなと切に願う。
今後の展開に期待したい。

