WOWOW 連続ドラマW『夜の道標』第4話を見てみた、姉です。
第4話では、刑事・平良の息子が自分の部屋の窓から飛び降り大怪我をして入院。
容疑者・阿久津をかくまう豊子の家に来て、お惣菜をもらっていた小学生・波留は父親にそのことがばれてしまい一悶着。
そして、阿久津の母が言っていた「みんなやってるって言うから…」の意味も、おおよそ見えてくる。
ここから一部ネタバレを含みます。
平良の息子・孝則は生きていた
前回は救急車のサイレンで終わったので、どうなったのかわからなかった平良(吉岡秀隆さん)の息子・孝則(坂元愛登さん)。
自分の部屋の窓から飛び降り、脳に異常はなかったものの、骨盤と足を骨折して入院していた。
気になったのは孝則の部屋が何階だったのかということ。
家は一軒家っぽく見えるので、2階とか3階ということなのかな?
かなり大きな怪我ではあるけれど、命に別状がなくてひとまずよかった。
平良は息子の本心を聞こうとしていなかった
病院で眠る息子を見守りながら、平良が過去を思い返すシーンがある。
母親は、孝則の体操服が誰かに切られたのではないかと心配し、夫に息子と話してほしいと頼んでいた。
そこで平良は孝則に話を聞くのだけれど、最初から「問題なんてないよな?」という感じ。
最後には、
「孝則は強いから大丈夫だよな、刑事の息子だもんな」
と決めつけてしまう。
息子の本心を聞き出そうというより、何も問題がないと言ってほしいように見えた。
病室で孝則が目を覚まし、平良が優しく声をかけても、孝則は背中を向けて無言。
親子関係がこのあとどうなるのかは、今回はほとんど描かれなかった。
波留は通報するなと言うのに父親には家を教える
波留(小谷興会さん)は、阿久津(野田洋次郎さん)が豊子(瀧内公美さん)の家に隠れていることを、友人の桜介(小林優仁さん)に知られてしまう。
桜介は警察署まで行ったものの、その場では阿久津のことを話さなかった。
波留は、絶対に通報しないでほしいと強く止める。
ところが久しぶりに帰ってきた波留の父親は、冷蔵庫にある食べ物を見つけて激怒。
誰にもらったのか問い詰められ、結局、波留は豊子の家を教えてしまう。
桜介にはあれだけ通報するなと言っていたのに、父親には教えちゃうんだ…と思った。
父親が怖いから仕方ないのだろうけれど。
波留の父親が豊子の家へ乗り込む
波留の父親は豊子の家まで乗り込んでくる。
阿久津が隠れている家なので、かなり危ない。
それでも豊子が食べ物をあげたのは自分だと説明し、なんとかその場は収まる。
父親は他人からの“施し”を嫌うと言う。
でも自分は息子に当たり屋をさせ、その金で生活している。
それを考えると、何をそんなに偉そうに…と思ってしまう。
阿久津の日光の思い出
阿久津は波留から、最初は本当に交通事故だったものの、その後は父親から当たり屋をさせられていることを聞く。
日光への林間学校も、父親から自分で「行きたくない」と先生に言うよう命じられていた。
そこで阿久津は、元妻と日光へ行った時の思い出を波留に話す。
今回の阿久津は、今までになくよく話す。
元妻は服を作るのが趣味で、余った布で袋を作るので袋がどんどん増えるという話も出てくる。
私は縫い物をするので、「余った布で袋を作る」というのはちょっとわかる。
そして元妻と阿久津が日光でおにぎりを食べる場面に出てくる魔法瓶。
赤と黒のチェック柄。
うちにもこういう魔法瓶があったので、妙に懐かしかった。
こういう小物を見ると、1990年代の話なんだなと改めて感じる。
阿久津は波留と日光へ行くつもり?
日光の話を聞いた波留は、自分も行ってみたいと言う。
すると阿久津は、一緒に行こうと誘う。
この時点で阿久津は、豊子の家を出ていくつもりだったのだろうと思う。
2年間ほとんど外へ出ていないのに、突然かなり大胆。
でも、波留の家庭環境を知って、この子を一度でも外へ連れ出してやりたいと思ったのかもしれない。
豊子がだんだん気の毒に思えてきた
豊子は結婚していた時に流産を経験している。
その後、夫から好きな人がいると言われて離婚。
さらに離婚後、両親を事故で一度に亡くしている。
そして両親の一周忌の帰り道、戸川先生を殺めた直後の中学時代の同級生・阿久津と再会する。
かなりいろいろ失っている。
そんな豊子が、阿久津を2年間かくまい続けている。
今回、阿久津は元妻との日光旅行について波留にスラスラと思い出を語る。
でも今のところ、豊子について阿久津がこんなふうに話す場面はない。
それを見ていると、なんだか豊子が気の毒に思えてきた。
「日光に行く」で豊子がついにハサミを向ける
阿久津は豊子に髪を切ってほしいと頼む。
髪を切りながら豊子は、もう波留に食べ物をあげないでほしい、今後は会わないでほしいと話す。
ところが阿久津は、
「日光に行こうと思ってる。車を貸してほしい」
と言う。
当然、豊子は反対。
そして髪を切っていたハサミを阿久津の首に当てる。
前回から豊子の“飼い主”っぽさが怖くなっていたけれど、今回はかなり危ういところまで来た。
阿久津が外へ出れば捕まるかもしれない。
そうなれば自分も捕まる。
でも、それ以上に「阿久津が自分のところからいなくなる」ことが怖いようにも見える。
「みんなやってる」の意味が見えてきた
一方、大矢(高杉真宙さん)は、阿久津の母親が口にした「平山さんもそう言うから」の“平山さん”を探す。
しかし平山さん本人はすでに亡くなっている。
そこで娘に話を聞き、知的障害のある子どもの保護者が集まる「親の会」の存在へたどり着く。
さらに平良と大矢は、その事務局で座談会の録音テープを発見する。
そこでは、知的障害のある人への“優生手術”について医師が説明していた。
平山さんの娘は妊娠しないと言っていたので、本人の知らないところで手術を受けさせられていた可能性もある。
そして阿久津も…。
平良たちが手術を行ったと思われる病院へ向かうと、そこには録音テープの中で話をしていた医師本人がいる。
というところで第4話は終わる。
1996年まで存在した優生保護法
1996年まで存在した「優生保護法」。
ニュースなどで言葉は聞いたことがあったけれど、私は詳しく知らなかった。
このドラマでは事件そのものだけではなく、この法律と、それによって何が行われていたのかがかなり重要になりそう。
最終話では、もう少し詳しく描かれるのだと思う。
戸川先生は何をしたのか
ここまでくると、阿久津が戸川先生を殺めた動機は“優生手術”に関係している可能性が高そう。
でも、それだけではまだわからない。
もし阿久津が手術を受けているなら、保護者である両親も同意していたはず。
父親はすでに亡くなっている。
母親は前回、何かを隠しているようだった。
では戸川先生はどう関係しているのか。
阿久津の両親へ手術を勧めたのか?
阿久津にとって戸川先生は、「向かうべき方向を明るく照らす道標」のような存在だった。
その一方で、戸川先生の言葉と実際にしたことの間に大きな矛盾があった。
それに阿久津が耐えられず、殺してしまったのか。
まだわからない。
まとめ|阿久津はなぜ“道標”だった先生を殺したのか
次週はいよいよ最終話。
第4話では、阿久津の母親が言っていた「みんなやってる」の意味が、“優生手術”につながっている可能性が見えてきた。
一方で、阿久津は豊子の家を出て、波留と日光へ行こうとしている。
阿久津は逮捕されるのか。
それとも別の結末を迎えるのか。
そして戸川先生を殺めた本当の理由は何なのか。
もし阿久津や豊子が逮捕されるなら、文字だけでもいいので、その後どんな判決になったのかまで知りたい。
平良親子の関係がどうなるのかも気になる。
波留については、なんとなく後味の悪い結末ではなく、少しでも良い方向へ進んでほしい。
ここまでかなり重い話になってきたので、最終話がどう終わるのか期待したい。
