6月14日に配信開始されたWOWOW 連続ドラマW「コンサルタント―死を執筆する男―」第2話のちょっとネタバレを含む感想や気になることなど書いていきます。
『コンサルタント―死を執筆する男―』はどんなドラマ?
「コンサルタント―死を執筆する男―」 (全6話)は、伊藤健太郎が「暗殺」専門のコンサルタント役でWOWOWドラマ初主演!禁断のテーマを描いたK-文学の衝撃作を実写化したダーク・サスペンス。
どんな感じのドラマなのかもう少し詳しくWOWOWさんのHPから引用させて頂きます。
ミステリー作家志望の冴えない男が、謎の組織“カンパニー”に引きずり込まれ、“完璧な暗殺シナリオ”を執筆する「暗殺」専門のコンサルタントへと転身。だが男は、次第に圧倒的な巨悪に巻き込まれ、逃げ場を失っていく──。死さえも商品となる資本主義社会の闇の中で、試され、裏切られ、翻弄されていく人々を描いたダーク・サスペンス。
原作は、英国推理作家協会(CWA)主催の世界最高峰のミステリー文学賞「ダガー賞」翻訳部門で最終候補作にノミネートされたイム・ソンスンの「暗殺コンサル」。WOWOWでは初のK-文学(韓国文学)作品の映像化となる。監督は、映画「リング」シリーズなどジャパニーズホラーを牽引してきた中田秀夫と「アンフェア」シリーズの小林義則。
そして、平凡な男から「暗殺」専門のコンサルタントへと変貌を遂げる主人公・伊崎耀を演じるのは、「今日から俺は!!」シリーズなどの実力派俳優・伊藤健太郎。さらに伊崎の運命を大きく左右する登場人物として、桜井日奈子、一ノ瀬颯、木村文乃、GACKTら豪華キャストが顔をそろえる。“人の死さえ商品になる”という禁断のテーマを描いたダーク・サスペンスをお見逃しなく!
WOWOW HPより
本編予告はこちら。
第2話のあらすじ
“実在する人物の暗殺の筋書き”を書かされていたと知った伊崎は、罪の意識にさいなまれながらも、次なる犠牲者が出ることを防ごうと奔走する。そんな伊崎の前に再び姿を現わした黒川は、暗殺をなりわいとする秘密組織“カンパニー”の存在を明かし、その一員として仕事を続けるかどうか、伊崎に決断を迫る。同じ頃、捜査一課の菅野正人(一ノ瀬颯)は、相次いで起きた事故死についてかすかな違和感を抱き、独自に捜査を開始する。
WOWOW HPより
【キャスト】(敬称略)
伊崎耀→伊藤健太郎
ミステリー小説家志望の冴えない男。謎の組織“カンパニー”に引きずり込まれ、やがて”完璧な暗殺シナリオ”を執筆する「暗殺」専門のコンサルタントへ転身していく…。
黒川秋峰→GACKT
伊崎を“カンパニー”にスカウトする謎の男。伊崎の小説家としての才能を見い出し、カンパニーのために利用する。冷徹で何を考えているか分からない。
水畑早紀→木村文乃
伊崎の監視役として“カンパニー”から派遣されたマネージャー。突如として伊崎の「理想の女性」として伊崎の前に現れる。過去にある秘密を抱えている。
斎藤良美→桜井日奈子
エイドローンリサーチ社・経理担当。地味な性格だが社外ではブランド依存症の一面も。コンサルタントになった伊崎とは社内には内緒で交際中。
菅野正人→一ノ瀬颯
警視庁捜査一課・刑事。伊崎が暗殺コンサルタントとして関わる一連の「自然死」や「自殺」に疑いの目を向け、単独で捜査を続けるキレ者。
徳永貞夫→河相我聞
エイドローンリサーチ社・東京支社社長。本社から移動してきた伊崎の事を良く思っていない。
染谷→芹澤興人
古本業者。伊崎の小説家への夢を応援しながらも芽が出ず、古本屋の店番をしている伊崎を心配している。
山室将成(国会議員A氏)→大河内浩
与党の国会議員。糖尿病を患っているため日々のインスリン投与が日課となっている。
三枝孝之(神父B氏)→東根作寿英
小さな町のカトリック神父。教会に通う年下の女性信者と不倫を重ねている。
加藤篤志(酪農家C氏)→諏訪太朗
田舎に住む酪農家。1日中、大量のタバコを吸う喫煙者。
榎本和昌(総合商社元部長K氏)→阪田マサノブ
総合商社を早期退職させられた元部長。家出した妻に多額の借金が発覚し、家族が崩壊していく。
五條永作(会長と呼ばれる男)→木場勝己
政財界の黒幕的存在で、“最後のフィクサー”と称される人物。ある日突然、伊崎を誘拐し…。
第2話ネタバレ感想
ということで、早速どんな感じなのか見てみた。
内容に関してはあまり詳しく書きませんが、少しネタバレも含む感想と気になったことなど書いていきます。
ここから一部ネタバレを含みます。
全ては仕組まれた罠?
伊崎は自分の書いた小説とそっくりな事故が起きていることに驚き、自分なりに調べていく。
●執筆依頼があった「文央出版」に行く
「文央出版」は実在する出版社で、社員に話を聞くと、
・コンサルタントの黒川なんて知らない
・コンサルなんて頼む余裕ない
・そもそも小説を出す予定はない
☑️伊崎は古本屋に居候して小説を書いていた。そしてその古本屋は普通の書店で購入できるようなメジャーな作品は取り扱わず、こだわりの品揃えをしていると第一話で言っていた。
しかし黒川が「文央出版」のコンサルタントで企画小説を書いてほしいと言われた時に、伊崎は「文央出版」について何も疑問を持っていなかったのはなんとも不思議。
小説家になりたい伊崎が初めて執筆依頼されたのだから、その出版社(「文央出版」)がどんな本を出しているのかくらい調べるのが普通では?
●缶詰めになっていたコンドミニアム(ホテル?)へ行く
・建物は入口が封鎖され解体工事中
・タクシー運転手によるとリゾート開発の失敗で一度も営業していない
・自分一人のために用意されたホテルで最初に見かけた客はエキストラ、ホテルマンは監視するため、部屋もカメラで監視されていたから、3作目を書き終えてすぐ黒川が迎えに来た
・黒川から「それほど気に入っていただけたのなら、もう一度部屋を用意してもかまいませんよ。」と電話がかかってきて自分の居場所を知られていることに焦る
☑️伊崎に「完全犯罪の小説を書かせるため」とはいえ、ずいぶん大掛かりな仕掛け。営業したこともなく解体が決まっているホテルに電気、水道、電話も通じていたしちょっと無理があるかも。
☑️気になったのは黒川と話している時にタクシーの運転手の前で「どうして僕の書いた小説のとおりに現実で殺人が起きたんです?」と話していたこと。運転手も伊崎を監視してる人なら問題ないけど、関係なかったら話の内容聞かれたらマズいのでは?
●ネットで調べる
国会議員と神父はすでに亡くなってニュースになっているが、3作目の「酪農家」の事故のニュースは見つからない。そこで小説を書いた時の紙の資料を確認し、中にある写真を元に酪農家が加藤牧場を経営している「加藤篤志」だと探し当てる。
☑️前回、3作品の主人公の資料がそれぞれ詳しすぎて怪しいなと思っていたけれど、写真が実在する場所そのままの写真だったのはちょっと意外。まるで伊崎に調べて気づいて欲しいかのようだった。
●加藤牧場へ行く
自分の書いた3作目の「酪農家」の事故がまだ起きていないことがわかり、伊崎は探し当てた加藤牧場へ行く。
酪農家の死
酪農家の資料にあった”堆肥舎”と花火を見て思いつき、書いた「酪農家」の小説は、堆肥舎(牛の糞や尿を堆肥にするための施設)の換気装置である大型の換気扇を意図的に止め、堆肥から発生するメタンガスの濃度を上げる。そして酪農家が照明のスイッチを入れると電球がショートして火花が散り爆発…というもの。
伊崎は事故を未然に防ごうと加藤牧場に来ていたが、防ぐことはできず目の前で加藤が入った堆肥舎が爆発。爆風で吹き飛ばされた伊崎は「僕は何もやってない。僕のせいじゃない。僕はただ…」とその場を離れ、牧場から出ようとするとそこに黒川の車が現れる。
☑️爆発が起きたすぐ後に、数人の住人たちが呆然とする伊崎のすぐ横を通って加藤を助けに行くのだけれど、だれも伊崎には声を掛けない。明らかに部外者なので、救助にかけつけた誰かが「そういえばあそこにいた人(伊崎のこと)は、なんであそこにいたんだ?」ってなことにならないのか心配になった。
完璧にするためのアレンジ
第2話で一番印象に残るのは、伊崎の書いた暗殺小説を元にするも、そのままでは不完全だったため、アレンジして実行したことで完璧になった、ということを黒川が伊崎に話すシーン。
1作目「政治家」では…
黒川
アイディアはまさに秀逸でした。ですが、あなたの小説のそっくりそのとおりでは、決定的な証拠が残ってしまう。現代を舞台にミステリを書く場合、最大の障壁は高度に進んだ科学捜査です。注射器が科捜研に回されれば目盛りの細工などすぐにバレる。それらの危険を回避するためには、もう一手打っておく必要がありました。
真の完璧とは疑われる可能性がある些細なほつれも全て排除することから生まれる。
伊崎の小説はあくまでもフィクション(「虚構」「作り話」)。それをファクト(「事実」「実際に起こったこと」)にするためにはカンパニーが最適な人間を適宜調達し実行していた。
☑️やはり専門知識がないと完璧な暗殺を小説にするのは難しいようで、アイディアはそのままアレンジして完璧にするという方法が取られていた。誰が手直ししたのかわからないけれど、その手直しした人が「暗殺計画」を書けばいいんじゃないのか?と思った。
☑️そもそも暗殺が小説である必要があるのか?「計画書」でも良いのでは?
2作目「神父」では…
2作目「神父」は、慌てた神父が次に取る行動の選択肢は無数にあり、非常階段に向かうかどうかは定かではなかった。
黒川
あなたが書いたものはプロバビリティー(「ある出来事が起こる可能性(見込み)」や「確率」、「確実性の度合」)の犯罪であり、その蓋然性(ある事象が起こる「確かさの度合い」や「見込み」)を高めるためにはもう一手間必要でした。
ホテルのフロント係は欠勤、その日だけの臨時雇いを調達し、フロントから神父の部屋に電話して「たった今お連れ様の夫を名乗る方がそちらの部屋のほうに…止めようとしたのですがものすごいけんまくで…うちとしてもトラブルは避けたくて…廊下の先に非常階段がございます。鍵は開いてますのでそちらから外に出られれば…」と、神父を非常階段に誘導し、転落死する。
☑️非常階段に誘導することより、用意した段ボールで神父が予定通りうまい具合に滑って細工した手すりが壊れて転落してもらうほうが難しそう。
暗殺された理由は?
黒川→カンパニーに依頼があり、カンパニーがそれを受託した。
伊崎は自分の調べてわかったことを黒川に話す。
山室議員→党の規約で禁止されていた資金集めパーティーをひそかに行った疑惑があり、表沙汰になれば政権にとって大きなダメージになる。
三枝神父→同級生の経済界のフィクサー(クリスチャン)が、神父に自分の過去の罪を懺悔して、万が一にもその内容が世間に漏れることを恐れていた。
酪農家・加藤→ショッピングモール誘致の計画があったが、土地の明け渡しを拒否したため計画が頓挫しかけていた。
3人が死んだおかげで確実に利益を得た人間がいる。政治家や権力者から金で雇われて彼らに都合の悪い人間を殺してるだけ、ただの人殺し。その手伝いをさせられている…と言う伊崎に黒川は「仮にそれが事実だとして…何か不都合でも?」
☑️伊崎は残念だけどもういろんなことを知りすぎた…
テストに合格
黒川は暗殺小説を書くことに納得できない伊崎の肩に手を置き耳元でささやく。
一度でも出遅れてしまった人間はどれだけもがいても二度とはい上がることができない、そんなゆがんでしまった社会に復讐する唯一のチャンスでもあるんです。
☑️黒川は伊崎の思っていたことをなぜか知っていて、その言葉を効果的に使う。
伊崎は3作を書いた結果、それは実はカンパニーのテストで合格となっていた。黒川は今後カンパニーで仕事を続けるかどうかを決めて知らせてください、と言い残しその場を去る。
☑️知らぬ間にとはいえ、伊崎はもうテストに受かっちゃったしカンパニーの存在を知っちゃったから仕事を続けないと暗殺されちゃうよね、きっと。
匂いを嗅ぎつける刑事・菅野
菅野刑事は地元の刑事とともに神父の事故のあったラブホテルの現場へ行って話を聞いたり、山室議員の過剰投与による死亡、塚河町の神父の転落死、そして酪農場のメタン爆発。「この3つのヤマ何かにおうんですよね〜。」と気になっている。
・全て文句なし100%の事故で処理されている
・亡くなったのは全員、不都合な存在だった
・「この世から消してほしい」って神様にお願いして、それがピンポイントでかなったみたい。あるいは…神様じゃない誰かがいるのかも。
☑️こういうタイプの切れ者刑事が出てきて、暗殺がバレちゃったりするのがよくある刑事ものの話だけれど、限りなく怪しいけれど証拠がなくて捕まえられない的な感じの展開になるのだろうか?
暗殺コンサルタント・伊崎誕生
伊崎はカンパニーで仕事を続けるか悩むも、「一度でも出遅れてしまった人間はどれだけもがいても二度とはい上がることができない、そんなゆがんでしまった社会に復讐する唯一のチャンスでもあるんです。」という黒川の呪詛の言葉を否定できなかった自分の両手が既に見知らぬ誰かの血で染まっているのだとしたら…と覚悟を決め、黒川に電話して「やります。」と伝えると電話は切れ、すぐに「今日から私があなたのマネージャーよ。」と水畑早紀という女性が現れる。
伊崎は、「どうして…どうしてこんなことが可能なんだ?僕がカンパニーのために働くと言った3秒後に、僕の理想そのものの女性がまるでこの瞬間作り出したかのように現れるなんて。」と動揺しながらも「よろしく。」という早紀と握手する。
伊崎「そして僕は暗殺コンサルタントになった。」
☑️伊崎の行動はいつから監視されたりしていたのかわからないけれど、黒川は伊崎のキラーワードを知っていたり、「毎晩見る夢の中から現実に引っ張り出してきたような伊崎の理想の女性」水畑早紀がマネージャーになったり…かなり気持ち悪い展開。
まとめ|第2話を見てみて
今回の話は伊崎が自分の書いた小説が現実となり、それを依頼した黒川と話すことで「カンパニー」の存在を知り、今後もカンパニーで仕事を続けることを決め「暗殺コンサルタント」になった、という話だった。
前回、伊崎が暗殺小説を書くにあたり、いろんな分野の専門的な知識がないことが気になっていたけれど、カンパニーの誰かが完璧になるようにアレンジして実行しているということがわかったのでよかった。
これから暗殺コンサルタントとして伊崎が成長していく話になっていくのか?理想の女性がマネージャーになったりしたから恋したりするのか?う〜ん、筆者的にはこの作品「ダーク・サスペンス」ということなので、ストイックに「暗殺小説」をバンバン執筆してもらって、恋愛話はゼロでお願いしたいところ。
とりあえず、次回も見てみようと思う。
