2026年6月10日に放送された「LOVED ONE(ラブドワン)」第9話のちょっとネタバレを含む感想をまとめました。
原作はなく、完全オリジナル…ということなので、楽しみにしていました。
実力派脚本家陣が特別タッグを組んでお届けする本作は、「法医学」という舞台を通して、誰かに愛されていた“生きていた時間”の記憶を紡いでいく。個性豊かなキャラクターや異色のテーマが融合した、静かな余韻を残す一作となっている。
フジテレビHPより
どんな感じのドラマなのかというと…
日本では、年間およそ20万体もの遺体が「死因不明」のまま扱われていると言われている。しかし、法医学者による解剖が行われるのは、そのうちわずか1割程度。海外では一般的とされる死因究明も、日本ではまだ十分に行き届いていないのが現実だ。
今もなお、多くの“死の真相”が闇に葬られている。そんな現状を打破すべく、アメリカの死因究明制度を導入することに。厚生労働省主導で新たに立ち上げられた法医学専門チーム「MEJ(メディカルイグザミナージャパン)」は、警察への調査指示や解剖の決定など、死因究明において捜査権限を持っている。
そして、科学的知識と鋭い推理によって“隠された真実”を解き明かすだけでなく、その先にある“残された人の想い”にも向き合っていく。衝突し、迷いながらも成長していく個性豊かなメンバーたちが、“死因不明社会”と揶揄される日本の常識を、少しずつ覆していく。
フジテレビHPより
キャスト(敬称略)
- 水沢真澄(ディーン・フジオカ)…メディカルイグザミナー・変わり者の天才法医学者
- 桐生麻帆(瀧内公美)…真澄とバディを組むMEJのセンター長
- 本田雅人(八木勇征)…死後画像診断専門の法医学者
- 高森蓮介(綱 啓永)…臨床法医学専門の法医学者
- 松原涼音(安斉星来)…法歯学・骨学専門の法医学者
- 吉本由季子(川床明日香)…検査技官
- 篠塚拓実(草川拓弥)…麻帆の後輩・パートナー
- 井川 薫(上川拓郎)…所轄の若手刑事
- 山崎慎也(小松和重)…桐生麻帆の上司
- 堂島穂乃果(山口紗弥加)…所轄の敏腕刑事
ゲスト(敬称略)
- 須崎秀夫(小宮孝泰)…アパートで孤独な最期を迎えた老人
- 林田康彦(前原滉)…不審な訪問者として浮上する人物
- 吉本茂(遠山俊也)…一人で暮らしの由季子の父親
あらすじはフジテレビHPで。
【第9話 30秒予告】
内容に関してはあまり詳しくは書きませんが、少しネタバレ含む感想と気になったことを書いていきます。
流れとしては、
アパートで孤独死した老人・須崎(小宮孝泰)の遺体が発見される。室内には「許さない」となぐり書きされたメモがあり、他殺の可能性も視野に捜査される。
由季子(川床明日香)は、須崎と定年退職の直後に妻を亡くした父・茂(遠山俊也)を重ね合わせていた。由季子が父の面倒を見ていたことを知った真澄(ディーン・フジオカ)は、事件現場を見てほしいと告げ、由季子は些細な違和から誰も知らなかった須崎の“生前の姿”を、浮かび上がらせていく。
一方、真澄は拘置所で、白峯事件の犯人と面会し、それを知った検察も動き始める…。
ここから先、ネタバレを含みます。
拘置所へ面会に行く
冒頭、真澄は拘置所で白峯女子連続殺害事件の犯人、芹沢真一に面会する。
真澄は15年前、白峯女子連続殺害事件の鑑定で九条教授の助手を務めていて、鑑定結果に疑問を持っていたが逃げてしまい申し訳なかったと謝る。
真実を明らかにしたいので、当時のことをもう一度詳しく教えてほしいと頼むも、「フッ。15年ですよ。馬鹿にするのもいいかげんにしてください。」と言い残し芹沢は面会室を出ていく。
☑️物語の関係上、芹沢は冤罪ということなのだろうけど15年は長いなぁ。
☑️検察には闇があるようなので、冤罪とするには、少なくとも白峯事件と同一犯だと真澄が思っている現在起きている連続殺人事件の犯人を見つけられるよう協力し、真犯人として捕まえてもらうしかないかも。
自然死?他殺?
亡くなったのは須崎秀夫、75歳。区の職員が面談に来ない須崎を心配し、訪問。大家がマスターキーで部屋を開け、亡くなった状態で発見。須崎には連絡がつきそうな親族はいない。
いわゆる孤独死(自然死)と机の上になぐり書きのように書かれた「許さない」というメモが残っていたこと、頭部に強くぶつけたような外傷あることなどから、殺害された線も残して捜査が始まる。
MEJで調べてみると、頭部に慢性硬膜下血腫が確認されたが、直接の死因ではない。右腕の肘から下全体に擦りむけたような傷、左心室に拡張など複数の症状は確認できたが、そのすべてが死因とは結びつかなず、事件性の有無も分からない。
☑️最終的に須崎の死因は自然死(病死「たこつぼ型心筋症」)だとわかる。今回の話は彼が死に至るまでの過程がせつない話だった。詳しくは「真相①②」で。
由季子の活躍
今回活躍するのはMEJメンバー検査技師の吉本由季子。孤独の中にいた須崎の姿に、定年退職の直後に妻を亡くした自身の父・茂を重ね合わせていた。それを知った真澄は「須崎さんのアパートを見に行ってきてもらえませんか?吉本さんだからこそ気づけることがあると思います。」と由季子に告げる。
【須崎の住んでいたアパートの大家に話を聞く】
●須崎は家賃をずっと滞納していた。
●毎月催促は月最後の金曜にしている。
●先月末の夕方、催促に行くと返事はなかったが、中でゴソゴソ動く音が聞こえた。
【須崎の部屋を調べる】
●冷蔵庫の中は整理されていて使いかけの野菜や調味料がたくさん。
●調理器具は棚の上の方に収納されていて、須崎が1人で取るのは難しい。
●毎週金曜スーパーで買い物したレシートが合計8枚あった。
●カレンダーにはレシートの日付と同じ日に赤丸がしてある。
【スーパーの防犯カメラを調べる】
●8枚分のレシートの日付と時間から1人の男が浮上し、警察のデータベースと照合すると窃盗容疑で勾留中の男だった。
●防犯カメラの映像で、須崎がスーパーで倒れて地面に頭を強打したことをつきとめる。
☑️自分の父親との状況と重なるとはいえ、MEJの中で今まであまり前に出てこなかった由季子が大活躍でびっくり。
☑️由季子が須崎の部屋のカレンダーに赤い丸が書いてあることでピンときたのは、子供の頃、父親に「いいことがあった日はこうやって(カレンダーに)赤い丸をつける。そうするともっとたくさん丸で埋めたくなって、何でもない日がいい日になってくんだよ。」と言われたことがあったから。
検察の動き
検察は真澄が白峯事件の芹沢真一に面会したこと、少し前に九条教授にも接触したことを知り、「太田くん、水沢真澄でしたっけ?少し目障りですね。今のうちによろしくお願いしますね。」と上司に言われた太田は「分かりました。」とこたえる。
☑️いつも警察やMEJのメンバーの前には、調子よく舐めた感じで登場する太田も、上司たちの前では一転借りてきた猫みたいにおとなしくて面白い。
☑️太田の「分かりました」が何を意味するのかはっきりわからないけれど、MEJを閉鎖するよう厚労省に働きかけたのか?そんなこと検事の中では偉くなさそうな太田ができる?
厚労省の動き
麻帆は厚労省で上司の山崎から「今月末でMEJの試験運用を中止することが正式に決まりました。やはり日本での導入はまだ早かったというのが上の判断です。」と伝えられる。
麻帆は「まだ数ヶ月ですよ。毎週提出している報告書は目を通していただけているのでしょうか?」と頑張るも、「あれは正式に導入するか否か、議論を進めるだけにデータを集めただけですよ。それに水沢先生が…。あっ、やっぱり何でもない。でもよかったじゃない。これでようやく戻ってこられるんだから。」と言われる。
☑️この「水沢先生」がキーパーソンなのか?MEJは厚労省、検察は法務省。「水沢先生」は政治家?
☑️白峯事件以降、今でも続く連続殺人事件の犯人が水沢先生の息子とか?水沢先生本人だったり?
☑️そういえば、麻帆の厚労省の後輩でパートナー・篠塚は以前、山崎と太田が電話で話しているのが聞こえてきて、怪しく思っていたようだったけれど、今回1秒も出てこなかった。
真相①
真澄と由季子は防犯カメラに映っていた窃盗容疑で勾留中の林田康彦に会いに行く。
林田は須崎を知っているが亡くなったことは知らなかった。
林田は若い頃にしばらく刑務所に入ってた。出所しても安い日雇いのバイトしかなく、金がなくなったらまたやって(空き巣)捕まっての繰り返し。刑務所の中にいたから親の死に目にも会えてない。
3ヶ月くらい前、空き巣に入ったのが須崎の家で、帰宅した須崎と鉢合わせてしまったのが須崎との出会い。その時、須崎は少し驚くも引き出しの中から3万円を取り出し、「お前飯作れるか?その3万で飯作ってくれないか?釣りは全部くれてやる。」ということとなり、林田はそれから毎週金曜日、須崎の家に夕飯を作りに行くのが当たり前になり、すごく楽しみになった。
須崎は林田が帰ったあと、カレンダーに赤ペンで林田が来た日に丸をつけるようになる。
☑️カレンダーの赤丸は、林田が来る予定の日ではなく、林田が来た日(買い物のレシートと同じ日)に丸がついていた。須崎にとって林田が来た日は、いい日だったということ。
ある日2人とも家族がいないことを話していた時に、「お前の作る飯うまいよ。お前はまだやり直せる。だから二度と罪は犯すな。」と須崎に言われた。
林田はいつものように買い物をして須崎の家に向かう途中、窓の開いている家が目に入り、空き巣に入ってしまう。須崎に「もしまたやったら(空き巣)その時は二度と許さない」と言われていたので、それ以降、須崎に合わせる顔なくて家には行かなくなった。
☑️林田曰く、「でも駄目なんです。どんなに働いても須崎さんに金もらって(毎週金曜に3万)もまた金が足りなくなって…結局。」ということらしい。病気みたいな感じなのかな…
☑️ちなみに林田が日雇いでもらった給料袋の中には5000円札が1枚。毎週金曜夕方に買い物して夜ご飯を作って一緒に食べて材料費込みで3万円。割の良い話だと思うけど…
☑️須崎が遺した「許さない」というメモの意味は、林田が来なくなったのは、きっと犯罪を繰り返したんだと思っての「許さない」ということだったのか?
真相②
林田はいつも夕方のチャイム「遠き山に日は落ちて」がなっている頃に、毎回同じスーパーで買い物をしてから家に来ていたので、ある金曜の夕方に須崎はそのスーパーへ林田を捜しに行く。しかし姿は見えず諦めて帰ろうとしたスーパーの出入り口で人にぶつかって転倒し、頭を強打してしまう。しかしその時はどうにか立ち上がり、家にたどり着くが…
真澄
その際、頭部を強打したことが原因で硬膜下血腫ができたのだと思われます。須崎さんも自覚症状のないまま徐々に体の自由が利かなくなり、最後には一歩も動けなくなってしまった。須崎さんの死因は「たこつぼ型心筋症」なのだと思われます。これは強い心身のストレスがきっかけで発症することが多い疾患です。須崎さんにとっての強いストレスとは、林田さんに会えなくなってしまったことだったのかもしれません。
須崎が頭を強打して体の自由がほとんど利かなくなっていたある金曜の夕方、チャイム(遠き山に日が落ちて)が鳴る頃に、家のチャイム(ピンポーン)が鳴り、須崎は林田が来たのだと思い、不自由な体で必死にドアに向かおうとする。しかし「須崎さん!家賃いいかげん払ってよ!」という大家の言葉を聞き、須崎は息絶える。
☑️林田は空き巣を繰り返し悪いやつ、それは間違いない。しかし会いに行かなかったことで強いストレスを感じ「たこつぼ型心筋症」で須崎が死んでしまうとは林田には想像できなかったと思う。
☑️須崎は林田に週1回3万払っていたけど、家賃はずっと滞納していた。いろいろ事情はあったのかもしれないけど、何ヶ月も滞納されている大家にしてみたらとんでもない話だ。
☑️話の中に度々出てくるチャイム「遠き山に日が落ちて」。そういえば歌詞の中の「まどいせん」はどいういう意味だっけ?と調べてみると、漢字では「円居せん」と書き、「みんなで輪になって座り、楽しく語り合おう(団欒しよう)」ということらしい。
第9話を見てみて
今回の話は自然死なのか他殺なのかMEJが調べて、自然死(病死)という話だった。
死因を調べていくうちにいろんなことが分かり、なんともやりきれない話だったけれど、結局この話で何を伝えたかったのかよくわからないのでモヤモヤする。
なぜMEJが閉鎖されることになったのか、なぜ検察は真澄を煙たがるのか、次週以降でわかってくるのだろうけれど、残るはあと2話。冤罪、連続殺人の真犯人、検察の闇…どれも難題でドタバタしそうな気がする…案外あっさり真犯人が見つかることで全て解決?
MEJが閉鎖となっても、真澄はもともとアメリカで活躍していた人。気になっている白峯事件が解決できたら(解決できないパターンもあるか…)サクッとアメリカに戻るかな?
次週はラス前、ラストに向けて自然な感じでうまく伏線回収してしてくれる展開に期待したい。
「FODでは今から第10話を放送に先駆けて最速配信!今すぐ続きをお楽しみいただけます。」となっている。
FODには加入していないので次回の放送をのんびり待つことにする。
【第10話 30秒予告】ドラマ『LOVED ONE』 6月17日(水)よる10時
最新話は「TVer」で無料見逃し配信中。
