※本記事はドラマ『リブート』第5話「決戦」の感想です。ネタバレを含みます。
第5話は、銃撃や裏切りよりも、もっと静かな緊張が残る回だった。
早瀬陸は、本当に“善人のまま”この物語を戦い抜けるのか。
儀堂は死ぬ運命なのか、それとも償う側へ回るのか。
第一章完結を目前にして、物語は大きく動こうとしている。
けれど私が気になったのは、派手な展開よりも、2人の男の立ち位置だった。
白であり続ける覚悟と、不器用な罪の行方。
第5話は、その境界線をそっと踏ませる回だった。
善人であることは、最後まで武器になるのか
第5話を見ながら、ずっと考えていた。
早瀬陸は、本当にこのまま“白”でいられるのだろうか。
彼は言い切った。
「僕は善人のパティシエです」
あの台詞は、逃げではなかった。
むしろ、宣言だった。
家族のもとに戻るためには、犯罪者になってはならない。
その軸は一貫している。
だから根っこは白。
けれど今回の早瀬は、ただの被害者ではなかった。
交渉する早瀬は、もう無垢ではない
儀堂に拘束されながらも、早瀬は感情でぶつからなかった。
- 麻友を愛しているはずだと見抜く
- 自首を条件に提示する
- 自分の“善人性”を交渉材料に使う
あれはもう、守られる側ではない。
善人であることを盾に、相手の選択肢を狭める。
それは堕落ではない。
けれど無垢でもない。
倫理は白のまま。
手段は、少しだけグレーに寄り始めている。
ここが、今回一番痺れた部分だった。
儀堂は死ぬのか、それとも償うのか
正直に言えば、儀堂には死亡フラグが立ちすぎている。
- 覚悟を決める発言
- 離婚届を託す
- 単身で乗り込む
物語の文法でいえば、散る位置にいる。
もし本当に死んだなら、私はこう整理するだろう。
儀堂は悪党ではなく、不器用な男だった、と。
妻の失火による火事の賠償。
守ろうとした結果、手段を誤った男。
悪になりきれず、正義にも戻れなかった。
だからこそ、死ぬなら美しいだろう。
けれど、もし生き残るなら、そのときは償いが必要だ。
麻友に対して。
そして早瀬に対して。
人生を奪い、顔まで使った責任は軽くない。
だから生存ルートなら、
「俺は償う。最後まで付き合う」
と言ってほしい。
善人の早瀬。不器用な儀堂。
同じ顔の2人が並び立つ構図は、物語としてあまりに強い。
散るのは綺麗だが、生きて償うのは重い。
正直に言えば――共闘ルートも見てみたい。
まとめ|白であることの覚悟
今の早瀬は、もうただの善人ではない。
白であることを、自分の意志で選んでいる男だ。
もし最後まで純白なら、それは少し甘いかもしれない。
でも呆れはしない。
もし警察を利用する選択をしたなら、「やはり来たか」と思うだろう。
どちらに転んでも、物語は前に進む。
ただ一つ言えるのは、早瀬はもう、被害者ではない。
そして儀堂もまた、ただの悪ではない。
第一章の終わりに立つ二人の位置が、
この物語の高さを決める。
次回、静かに見届けたい。

