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【BLOOD & SWEAT】第3話感想|神鹿祭とフィンランドのつながり、謎はさらに深まる

ドラマ感想(コラム)
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4月19日に配信開始されたWOWOW 連続ドラマW『BLOOD & SWEAT』第3話(Episode 3)を見てみた。

今回は、これまでバラバラに見えていた焼き印や白鹿、被害者たちの共通点が少しずつつながり始める回。

亜希とヨンは日本へ向かい、「神鹿祭」という祭りの起源を調べる中で、事件とフィンランドを結ぶ人物の名前にたどり着く。

しかしその一方で、亜希の過去や父・徳朗の思惑、さらにヨンについても新たな疑惑が浮上。

少しずつわかってくることはあっても、謎はさらに深まっていく。

ここから一部ネタバレを含みます。

『BLOOD&SWEAT』の全話あらすじや登場人物、伏線・見どころをまとめて知りたい方は、こちらの視聴ガイドもご覧ください。

『BLOOD&SWEAT』あらすじ・キャスト・見どころまとめ

戦時中のエピソードの続き

前回同様、冒頭は1941年11月、第二次世界大戦当時のフィンランドで出会った3人の話。

フィンランド兵・ヴェリ、ドイツ兵・ルーカス、日本の陸軍少佐で諜報員・正忠が戦場で出会い、ソ連軍の兵士たちに捕まり、3人はフィンランドのソ連占領地にある捕虜収容所へ。

「捕虜を全員処刑し東へ退去せよ」と伝令が来るが、将校は弾が不足していることから、捕虜に使うのは惜しいので「いい考えがある」と、ヴェリ、ルーカス、正忠にそれぞれ3つの道具を渡し、捕虜のいる小屋へ入れる……。

前回はここまで。

第3話では、3人は武器を持たされ、捕虜のいる小屋に入れられる。

ソ連兵たちは外から見物。

戸惑う3人に銃で早くやれと急かされ、正忠は「許してくれ」と初めて日本語で言い、捕虜を刀で刺す。

それに続きヴェリも殺害に加わる。

ルーカスも、けが人の捕虜・ハンスが泣いて命乞いする中、「許してくれ」と言って殺す。

翌朝、ヴェリとルーカスは木に縛りつけられ、正忠は「諜報部のもとに連れて行く」となる。

「解放する約束だろ!」というヴェリに、将校は「我々は名誉を重んじ約束は守る。縄が解けたら自由の身だ」と言う。

正忠は連れて行かれる途中、隙を見て将校の刀を取り、将校とソ連兵の2人を殺害。

ヴェリとルーカスの縄を切り、3人で逃げる……と今回はここまで。

第1話でこの当時の話を正忠が振り返るナレーションで始まっていたので、3人は生き残り、その時の絆的なつながりが現在起きている事件と関係があるのだろうとは思っていた。

3人は助かるために、自分と同じ立場である捕虜たち全員を殺害……。

究極の選択だったのだろうけど、この時の体験が彼らの後の人生に大きな影を落としそう。

日本へ行く亜希&ヨン

亜希・ヨン・ゼターは、焼き印を組み合わせることで鹿の角のようなモチーフが浮かび上がる。

亜希は、焼き印の模様が「神鹿祭」(しんかさい)のものとよく似ていることに気づく。

鹿山(かやま)という町の神社で毎年開かれるお祭りで、今年の開催は3日後。

さらに4人の被害者全員が、日本の六曜暦で「赤口」と呼ばれる日に殺害されていて、今ある焼き印だけでは模様は完成していない。

つまり、さらに被害者が出る可能性があり、次の赤口は4日後。

亜希とヨンは日本へ。

鹿山へ行くと、鹿山署副署長の北島が自ら2人の案内役となる。

そして「涼宮家はこの辺りでは由緒ある名家として知られている」こと、「亜希の家族はもともと鹿山の出身」であることがわかる。

亜希自身は東京で育ったので鹿山をよく知らず、「父は8年前に鹿山に戻ってきた」という。

これはなんとなく後出しっぽい……。

亜希の父は初回から登場していて、父親の家に行ったりもしていたけれど、それが「鹿山」だということは今回初めてわかった。

鹿山署副署長の北島は、他の誰でもない副署長自ら亜希とヨンを案内するあたり、当然、亜希の父親が関係しているのだろう。

神鹿祭の儀式

北島の説明によると、この町では「神鹿様」と呼ばれる鹿の神を信仰している。

神鹿様は自らを犠牲にすることで人々の魂を清めてくれると信じられ、昔は生きた鹿を生贄に捧げる儀式が行われていたという。

亜希とヨンは祭りの儀式、現在では舞として受け継がれているものを見る。

舞のあとは「おしるし」をいただくのがこの祭りの伝統。

清められた証しである赤い印、食紅で鹿の血に見立てたものをもらう。

儀式の舞は、白い鹿の首を斬るようなところがあったりして、いかにも意味ありげ。

亜希は神社で昔の記憶を思い出しそうになるが、はっきりとは思い出せない。

見たもの、聞いたもの全てを覚えている能力の持ち主・亜希が思い出せない。

子供の頃に何かショックな体験をしたことが、思い出せない理由なのかも?

自転車が見つかる

相棒・高木は亜希に頼まれていた日本の被害者・本橋の自転車、特徴のある自転車を探していた。

同じタイプの自転車を購入したいとフリマサイトに投稿したことで連絡が入り、最後に自転車があった場所を突き止める。

これで多分、自転車のあった場所が本橋が犯人に車で拉致された場所と特定され、付近の捜査が始まる。

高木は亜希のアドバイスで自転車を探し、見つけることで捜査の進展となる。

一方、亜希の弟・龍二は自転車を探すことなど無駄だと言っていたし、今のところ活躍できていない。

心中穏やかでないだろう。

神鹿祭の起源

鹿山郷土資料館へ行き、神鹿祭の歴史は古く、およそ1000年前。

神鹿祭の起源となった伝説の詳細が描かれている絵巻物を見せてもらう。

昔、村の狩人が謎の病にかかり、他の村人たちにも病が広がっていった。

村人たちは狩人が呪われていると考え、村から追放。

行く当てのない狩人は森をさまよう中で崖から滑り落ち、動けなくなる。

絶望の中で助けを祈っていると、美しい白鹿が現れ、狩人のそばに座り、傷をなめてくれた。

狩人が目を覚ますと、傍らで白鹿は死んでおり、代わりに自分の病もけがも治っていた。

鹿が自分の命を犠牲にして救ってくれたと気づいた狩人は、その鹿の体を村まで持ち帰り、他の村人たちとともに感謝をもってその肉を食べる。

すると、病に侵されていた村人たちも回復。

さらに鹿の体を余すことなく使おうと、狩人は清められた証しとして村人の体に鹿の血で「おしるし」を授けた。

そして人々を清めてくれた白鹿は、神として村人たちを見守る存在となった。

亜希とヨンは、現在では舞として儀式が継承されているが、江戸時代初期までは生きた鹿が生贄にされていたことを知る。

当時は鹿の首を切って血を集め、その血を「おしるし」に使っていたという記録も残っていた。

それぞれの過去

亜希

小さい頃、家族と離れて育ち、弟・龍二とは母親が違う。

自分にとって唯一家族と言えるのは兄・誠一だけだったが、11年前に自殺で亡くなった。

自殺とされているが、誠一は部屋に花を飾るような人ではない。

なのに亡くなったあと部屋に入ると、机の上にはケマンソウが飾られていた。

亡くなる前日には「大事な話があるから会って話したい」と電話もあった。

しかし、その大事な話を聞くことはできなかった。

結局、自殺として片づけられた。

ヨン

7か月前に愛する妻をがんで亡くした。

「この世界を生きるには善良すぎた」

亜希はそのヨンの言葉を聞いて、事件の被害者はみんな「いい人」だと気づく。

儀式では穢れを祓うために清いものを生贄にする。

つまり犯人は、善人だけを狙っていた?

セッポ→人権派弁護士
ヒナ→環境活動家
本橋→コラムニストで慈善活動をしていた
リサ→作家で動物愛護家

亜希は「みんな社会のために役立とうとしてた。これが共通点かもしれない」と言うけれど、なんだかちょっとピンとこない。

だとすれば極端な話、いい人なら誰でもいいのか?

フィンランドでは……

日本では「赤口」の日に事件は起きなかったが、フィンランドでは遺体が発見される。

そして亜希とヨンは、フィンランドに緊急で戻るよう連絡が入る。

飛行機に乗るまでの限られた時間で、2人は神社の宮司に話を聞きに行く。

神鹿祭の起源や儀式を知ったあとに、フィンランドで新たに事件を起こした犯人は、キャンドルをたくさん灯し、被害者に焼き印を押し、逆さ吊りにして、その血を器に入れていた。

元々は生きた鹿で行われていた神鹿祭の儀式を彷彿とさせて、ちょっと怖い。

フィンランドとのつながり

神鹿祭のことは少しずつわかってきたが、フィンランドとのつながりは謎。

祭りを行う神社の宮司に話を聞きに行くと、2年前の台風でご神域の神木が1本倒れてしまい、とある海外の慈善活動家から、その神木をどうしても譲ってほしいと連絡があったという。

慈善活動に使われるのならばと譲ったところ、1億円の寄付があった。

神木の送り先はデンマーク。

寄付主の名前は「エサ・カスキネン」。

ヨンが、

「エサ・カスキネン。フィンランド人の名前だ」

と気づく。

初めてフィンランドとのつながりが見えた。

神木を譲ってもらったことで1億円の寄付をするエサ・カスキネン。

本名だとは思えないし、一体どんな人物なのか?

まだ出てきていない人なのか?

すでに出ている誰かなのか?

空港で待つ父親

成田空港に到着したヨンと亜希。

そこで、スーツを着た父親・徳朗を亜希は見つける。

ヨンはそれに気づかず、歩いていってしまう。

徳朗は、

「今からでも遅くない。この事件から外れろ。お前のために言ってる。お前は何も分かってない」

と言う。

亜希は「これ以上邪魔しないで」と反発。

すると徳朗は、

「お前に見えてるものが正しいとは限らん。あの男のことも見えてないんだからな」

と言い、さらに、

「ヨン・ライネは人殺しだ。あの男は7か月前、妻を殺してる」

と告げる。

元公安トップだった亜希の父。

ヨンが妻を殺した……どこから得た情報なのか?

何を知っているのか?

そして空港で2人を待っていたということは、北島から情報を得ていたのか?

謎は深まる。

まとめ|第3話を見てみて

今回はいろんなことがわかってきたけれど、まだまだ謎は多い。

前回までで気になっていたことを整理すると……。

●被害者たちの接点はなく、共通点も今のところわからない。
→犯人は善人だけを狙っていた?

●無差別殺人なのか、ゲームをしているつもりなのか?
→多分、善人を選んでいた。目的はわからない。

●今後の事件はフィンランドだけで起きるのか?日本でも起きるのか?
→5つ目の事件はフィンランドだったが、今後はわからない。

●発見された遺体以外にも、見つかっていない遺体がどこかにあるのか?
→わからない。

●今後も赤口に事件が起きるのか?
→5つ目の事件は赤口に起きた。

●兄の死の真相
→わからない。

そして今回新たに……。

  • 亜希の思い出せない神社での過去の出来事はなんだったのか?
  • 亜希の父は起きている事件について何を知っているのか?誰から情報を得ているのか?
  • ヨンは妻を殺したのか?
  • エサ・カスキネンとは誰なのか?

謎は深まるばかりだけど、ヨンが日本に来て日本的な体験をしていたのがちょっとほっこりした。

旅館、露天風呂、浴衣、神社の祭り、部屋に布団を敷きに来てくれること。

部屋には豪華な夕食がセッティングされていて、手を合わせて日本語で「いただきます」と言ったり、などなど。

せっかくの夕食が、亜希とヨンの愛する人を亡くした悲しい話になっちゃって、食事を楽しんでいるシーンはなかった。

ヨンはお箸で食べたのかな?

ちょっと見てみたかった。

次回は亜希とヨンはフィンランドへ。

今後の展開が楽しみ。

ここまでの伏線や人物関係を整理したい方はこちら。

『BLOOD&SWEAT』あらすじ・キャスト・見どころまとめ

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