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【銀河の一票】第5話感想|雨宮と茉莉の関係、“離席した2人”の謎、あかりの10年前

ドラマ感想(コラム)
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『銀河の一票』第5話では、都知事選に向けた動きが本格化する一方で、“誰かに救われた人たち”の過去や傷が少しずつ見え始めた。

雨宮と茉莉の過去を匂わせるやり取り、五十嵐が把握していた“離席した2人”の存在、そしてあかりが抱え続けているらしい10年前の出来事。

まだ明確には語られていない部分も多いが、今回の第5話は「人はなぜ誰かを守ろうとするのか」が強く残る回だった気がする。

その中でも、個人的に特に気になった3つのポイントについて整理してみた。

第5話あらすじ(簡単に)

都知事選が本格化する中、五十嵐は民政党内部で流星への反発が起きていると分析し、“分裂選挙”へ持ち込むため動き始める。

一方、茉莉とあかりは元西多摩市長・雲井蛍を仲間に引き入れようと説得を試みるが、蛍は過去に家族を傷つけられた経験から強く拒絶する。

その裏で、雨宮と茉莉の過去を匂わせる描写や、あかりが抱える“10年前”の出来事も少しずつ見え始め、それぞれが背負う傷と“守りたいもの”が浮かび上がっていく。

第5話で気になった3つのポイント

今回の第5話は、都知事選の戦略や政治的な駆け引きが進んだ回でありながら、それ以上に「誰が誰に救われ、なぜ今もその影響を抱え続けているのか」が印象に残る回だった。

特に今回は、

・雨宮と茉莉の関係
・五十嵐が把握していた“離席した2人”
・あかりが抱えているらしい“10年前”

この3つが気になった。

まだ断片的にしか描かれていない部分も多いが、それぞれに“人が誰かに与えた影響”が見え始めている気がする。

① 雨宮と茉莉の関係|なぜ茉莉は着信拒否したのか

今回かなり気になったのが、雨宮と茉莉の関係である。

これまでも雨宮は、単なる新聞記者という距離感ではなく、どこか茉莉を気にかけているような描写が続いていた。しかし第5話では、どうやら学生時代に2人が出会っていたこと、そして雨宮がその頃から茉莉を慕っていたらしいことが示唆された。

だからこそ、茉莉が突然「ここまでで」と関係を切り、着信拒否までしたことが余計に引っかかる。

特に2人の間に何かがあった描写はない。唐突に茉莉は雨宮を切った。なぜなのか?

『銀河の一票』という作品は、“誰かに救われた経験”がその後の人生を作っている人物が非常に多い。

あかりにとってのとし子。
茉莉にとっての母・瑠璃。
蛍にとっての五十嵐。

そして今回の描写を見る限り、雨宮にとっては茉莉がそういう存在だった可能性が高いように思えた。

一方で、現在の茉莉は「守る側」に回ろうとしている人物でもある。

「あの人を傷つけたくない」
「巻き込みたくない」

そう考えて、自分から距離を置いたようにも見える。

実際、今の茉莉は民政党や父・鷹臣と真正面から対立しようとしている状況であり、近くにいる人間ほど危険に巻き込まれる可能性が高い。

だから今回の着信拒否は、拒絶というより“切らなければ守れない”に近い行動だったのか、あかりが出馬することで特定の記者と深く関わっていたら、いけない理由でもあるのかもしれない。

ただ、その一方で、突然切られた側の雨宮がどんな思いを抱えているのかも気になるところである。

② 五十嵐はなぜ“離席した2人”を把握していたのか

2つ目の気になったことが、五十嵐が「流星以外を推したかった人間が最低でも2人いた」と把握していたことである。

普通であれば、「全会一致だった」という表向きの結果しか外には出てこないはずであり、しかも五十嵐は既に民政党の中枢から切られている立場である。

それにもかかわらず、

「決を取る前に離席した人間がいる」
「流星に反感を持っている都連関係者がいる」

という前提で話を進めていた。

そしてその後、幹事長の秘書である住田と接触する場面が描かれている。

そのため、単純に考えれば、五十嵐には今も党内の情報網が残っているのだと思われる。

この作品は、敵と味方が綺麗に分かれているわけではない。

雫石ですら、単なる悪役というより「政治はそういうもの」という現実を徹底している人物として描かれている。

だから住田も、“裏切り者”というよりは、まだ五十嵐側の理想や考え方を完全には捨てきれていない人物なのかもしれない。

また、今回あらためて感じたのは、五十嵐が「外にいるからこそ見えている人」になっていることである。

民政党の中にいた頃よりも、むしろ今のほうが組織の歪みや空気を冷静に見抜いているように見える。

だからこそ、“離席した2人”という小さな違和感も見逃さなかったのかもしれない。

③ あかりの“10年前”|置物の少女は誰なのか

3つ目はあかりの“10年前”に関する描写だ。

茉莉が部屋に置かれていた人形を見て、「誰が作ったのか」と尋ねる場面。

あかりは「中学生の女の子」と答えるものの、その直後に「自分は10年前……」と言いかけて言葉を止める。

さらに第2話では、「実録ルポ女子中学生自殺未遂」という記事が映し出されていた。

これらを繋げて考えると、あかりの過去には“救えなかった中学生の少女”がいる可能性がかなり高そうに見える。

もちろん現時点では、その少女が亡くなったのか、生きているのか、あかりとどういう関係だったのかまでは分からない。

ただ、これまでのあかりの言動を振り返ると、

「もっと優しくできたはず」
「もっと何かできたはず」
「動いていないと沈んじゃう」

という言葉の重さが、かなり違って見えてくる。

あかりはただ“優しい人”なのではなく、「救えなかった後悔」を抱えながら生きている人物なのかもしれない。

だからこそ、屋上にいた茉莉を放っておけなかった。

だからこそ、「あなたが死んだら影響大だ」と本気で言えた。

今回の第5話では、茉莉が「あなただけは守る」と語っていたが、逆に言えば、あかりはこれまで「守れなかった記憶」を抱え続けてきた人にも見える。

あの置物は、あかりが今も忘れられない“誰か”の象徴なのかもしれない。

まとめ|第5話は“誰かに救われた人たち”の回だった

第5話は、都知事選の戦略や民政党内部の動きが本格的に進んだ回だった。

しかし、それ以上に印象に残ったのは、“誰かに救われた人たち”が、今度は別の誰かを守ろうとしている姿だった気がする。

雨宮は、過去に茉莉から何か大きな影響を受けた人物なのかもしれない。

五十嵐は、今もなお蛍を守ろうとしているように見える。

そしてあかりは、10年前の出来事を抱えながら、それでも目の前の人を放っておけない。

この作品では、「政治を変えたい」という理想だけで人が動いているわけではない。

誰かにかけられた言葉。
救われた記憶。
守れなかった後悔。

そういう個人的な感情が、人を政治へ向かわせているように見える。

だから『銀河の一票』は、政治ドラマでありながら、“人が誰に影響を与えて生きていくのか”を描いている作品なのかもしれない。

今回の第5話は、その輪郭が少しずつ見え始めた回だったように感じた。

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