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「LOVED ONE」第5話 感想|虐待の連鎖は断ち切れるのか?揺れる真相

ドラマ感想(コラム)
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2026年5月13日に放送された「LOVED ONE(ラブドワン)」第5話のちょっとネタバレを含む感想をまとめました。

原作はなく、完全オリジナル…ということなので、楽しみにしていました。

実力派脚本家陣が特別タッグを組んでお届けする本作は、「法医学」という舞台を通して、誰かに愛されていた“生きていた時間”の記憶を紡いでいく。個性豊かなキャラクターや異色のテーマが融合した、静かな余韻を残す一作となっている。

フジテレビHPより

どんな感じのドラマなのかというと…

日本では、年間およそ20万体もの遺体が「死因不明」のまま扱われていると言われている。しかし、法医学者による解剖が行われるのは、そのうちわずか1割程度。海外では一般的とされる死因究明も、日本ではまだ十分に行き届いていないのが現実だ。

今もなお、多くの“死の真相”が闇に葬られている。そんな現状を打破すべく、アメリカの死因究明制度を導入することに。厚生労働省主導で新たに立ち上げられた法医学専門チーム「MEJ(メディカルイグザミナージャパン)」は、警察への調査指示や解剖の決定など、死因究明において捜査権限を持っている。

そして、科学的知識と鋭い推理によって“隠された真実”を解き明かすだけでなく、その先にある“残された人の想い”にも向き合っていく。衝突し、迷いながらも成長していく個性豊かなメンバーたちが、“死因不明社会”と揶揄される日本の常識を、少しずつ覆していく。

フジテレビHPより

キャスト(敬称略)

  • 水沢真澄(ディーン・フジオカ)…メディカルイグザミナー・変わり者の天才法医学者
  • 桐生麻帆(瀧内公美)…真澄とバディを組むMEJのセンター長
  • 本田雅人(八木勇征)…死後画像診断専門の法医学者
  • 高森蓮介(綱 啓永)…臨床法医学専門の法医学者
  • 松原涼音(安斉星来)…法歯学・骨学専門の法医学者
  • 吉本由季子(川床明日香)…検査技官
  • 篠塚拓実(草川拓弥)…麻帆の後輩・パートナー
  • 井川 薫(上川拓郎)…所轄の若手刑事
  • 山崎慎也(小松和重)…桐生麻帆の上司
  • 堂島穂乃果(山口紗弥加)…所轄の敏腕刑事

ゲスト(敬称略)

  • 紀田諒司(前田公輝)…沙也の現在の恋人
  • 上条亘(長田成哉)…沙也の元夫
  • 戸川沙也(小野ゆり子)…奏太の母
  • 戸川奏太(長尾 翼)…沙也の息子

あらすじはフジテレビHPで。

【第5話 30秒予告】

内容に関してはあまり詳しくは書きませんが、少しネタバレ含む感想と気になったことを書いていきます。

ここから先、ネタバレを含みます。

生きている人の鑑定

MEJに鑑定の依頼がくるも真澄は休暇中。いつもとは違い、生きている人で児童虐待の疑いがある子が事故にあって…というもの。

麻帆は休暇中の真澄に連絡。
・生きている人の鑑定は「臨床法医学」。
・DVや虐待など特別な例によっては鑑定を求められることがある。
・僕はまだ戻れないので、みなさんだけで捜査をしてください。
臨床法医学は高森先生の専門ですのでお任せします。

☑️ということで、今回は高森先生が活躍。今まで本田の旧友が亡くなった第2話で、本田が活躍する話はあったけれど、その時は真澄はいた。しかし高森は電話で真澄からアドバイスをもらったりするが、最後まで真澄なして高森が仕切る初めての話だった。

母親の恋人と元夫

事故にあったのは、戸川奏太君、10歳。階段の中腹(踊り場)で倒れているところを発見され救急搬送された。現在も意識が戻らず病院で治療中。草むらから発見されたナイフから検出された指紋は奏太のものだけ。

奏太には体中にあざがあり、児童相談所には報告なし。搬送時に「怪物…怪物が来ちゃう…黒い…怪物」と言って意識を失った。

【奏太の傷
転落時→何らかの原因で階段から転落。階段途中の踊り場で後頭部を打ち付けて急性硬膜下血腫を伴う脳挫傷を負った。そして他にも階段に打ちつけたらしい打撲痕などがいくつか。
虐待と思われる傷→ほとんどは古い傷。しかし腕の傷はまだ新しそうで違和感。

母→戸川沙也、40歳、スーパーのパート。
息子→戸川奏太、10歳。
新しい恋人(1年くらい前から交際)→紀田諒司、34歳、土木業。
5年前に離婚した夫→上条亘、商社勤務。

☑️母親の恋人・紀田が奏太を虐待しているような感じで話が進んでいくが、元夫・上条亘を演じているのが「長田成哉さん」なので、出てきた時点でこの人が悪いって話なんだろうな…と思って見てしまった。それでも最後まで見事に嫌な感じの元夫を演じられていたのでがっかりはしなかった。

虐待の連鎖と断ち切る

結局、母親の新しい恋人・紀田は、子供の頃にひどい虐待を受けていた過去があり、それが連鎖して奏太に虐待をしていたのではないか?となるが、全くそんなことはなかった。

高森はもうすぐ子供が生まれるが、実は子供の頃、義理の父親から虐待を受けていたという過去があり、生まれてくる子供に虐待してしまうのではないかと父親になることに不安があった。しかし真相を明らかにすることで、「自分は絶対に虐待をするような父親にはならない!」と不安を払拭する。

☑️紀田と奏太の関係が高森の育った環境と一緒(義理の父親)なので、高森は調べるうちに苦しくなり倒れてしまったりしたけれど、真澄のアドバイスを受けたりしながら真実にたどりつくことで、自分自身のトラウマに決別することができるまでが細かく描かれていて良かった。

事件の真相

元夫・上条は3ヶ月前、旧友との飲み会で元妻に新しい恋人ができたと聞き、嫉妬心で元妻の家を訪ねた。

そして奏太は虐待されていた当時の記憶が蘇り(フラッシュバック)、泣き叫び苦しむ奏太を助けたいと紀田は「男なら母ちゃんを助けてやれるくらいにならなきゃな。できるよ。奏太は強いんだから。」と励ます。

奏太の症状はしばらく落ち着いていたが、奏太が1人でいる時に、上条が元妻に会いに家を訪ねてくる。元妻がいないと知り、帰る上条。奏太は「僕は…強い」とナイフを持ってあとを追い、階段で切りつけるも避けられてしまう。ナイフは取られ、さらに殴ろうとするも避けられ階段から落ちてしまう。そして上条は頭から血を流す奏太をそのままにしてその場を離れる。

そして…

上条 私からしたらただ家に来ただけで、いきなり後ろから刺殺されそうになったんですよ。これはもう立派な殺人未遂ですね。
紀田 ふざけんなよ。じゃぁあんたが虐待してたことだって…
上条 そんな昔のことどうやって立証するんです?逆に奏太はおかしな妄想で自傷行為をするわ、人を刺し殺そうとしたりするわ、少年院行きですね。君がやったって言えばいいいんですよ。奏太を助けたいなら。わかりますよね?

紀田は自分がやったと自首。

紀田は奏太を守るためだと言うが、母親(恋人)は悩んだ末、事件の後、口裏を合わせるように言われたが、奏太は諒司君(紀田)がホントに大好きだからこれで良いわけがないと堂島に全てを告白。

紀田は堂島からそれを聞き、吹っ切れたように、自白を撤回。

上条は警察署で話を聞かれることととなる。

高森が虐待していたのは上条だと思った理由】

☑️黒い怪物から逃げるために自分の腕を傷つけようとする奏太を見て、高森は「黒い怪物」=上条、だと思った?

☑️奏太の頭部MRI画像には「側頭葉と前頭葉に軽度の萎縮が見られ、かつて虐待を受けた子供に見られる特徴で、そのとき受けた心の傷が脳に現れると言われている。」→虐待していたのは上条。

☑️奏太の虐待の傷跡も色調が不自然で、紀田と付き合い始めた1年前よりもっとずっと昔の可能性がある→上条。

【気になること】

☑️奏太の体に残っている古い傷痕がどのくらい前のことなのか、正確にはわからないような…九条に虐待されていたことを母親や奏太が話せばどうにかなるものなのか?その辺については何もわからないまま。

☑️奏太は10歳、殺人未遂で刑務所には多分行かないよね?

真澄が会いに行った人

真澄が休暇でMEJを離れているのは今回が初めてのパターン。休暇で真澄が訪れたのはかつての恩師?九条の入院する病院。

15年ぶりの再会となる九条と真澄。九条は現在は普通に話せるようだが、もって3ヶ月という容体。

真澄 先生がいたから僕はこれまでやってこられました。Loved One…ご遺体とどう向き合うのか。常識を疑い前例にとらわれず、自由な思考を持つ。先生の言葉のおかげで僕はこの学問に魅了されました。でもあの事件の時、先生はそうはしなかった。白峯女子連続殺害事件。覚えていらっしゃいますよね。
僕はもう一度あの事件と向き合おうと思っています。15年前、僕はあの事件から逃げ出しました。
先生の鑑定に疑問を持っていたのに。あの時の僕にはそれを覆す力も知識もありませんでした。でも今ならあの矛盾を解明できるかもしれない。

九条は終始無言で聞いていたが、事件を解明しようという言葉にハッと真澄を見る。

真澄 教えてください先生。あの事件の裏で一体何があったのか。

という、真澄に九条は意を決し体をおきあがらせようとしたタイミング(多分なにか話そうとしていた?っぽい)で部屋のドアが開く。

入ってきたのは九条の娘・恭子。「また来ます」と言い部屋を出た真澄に、

恭子 全部忘れて安らかに逝かせてやりたいのよ。
真澄 最近起きてる連続殺人。白峯の事件と酷似してるんだ。何か関係があるのかもしれない。
恭子 仮に関係があったとしてもあなたと父には何の関係もない。もう来ないで。あなたも忘れて。

☑️白峯の事件に関わりがありそうな九条の娘・恭子。真澄が「恭子」と呼んでいたのが印象的。

真澄のナイスアドバイス

調査に行き詰まった高森は真澄に電話をする。

高森 どうしたらいいか分からなくて。犯人が自首してきたのに、まだ何も解決できていない気がして。先生ならこんな時どうするんだろうなって。
真澄 僕なら残った矛盾を検証し直します。例えば腕の傷。あの傷は規則性を持って平行についています。虐待を受けた場合の傷跡は通常あのように真っ直ぐ並ぶのではなく、ランダムに乱れたものになります。矛盾します。でもこれはあくまで僕のやり方です。法医学への向き合い方はそれぞれに違って自由です。高森先生はこの謎をどの様に解きますか?

☑️質問されてそれに答えながらも、自分ならこうするけれど、アプローチは自由なのであなたならどうしますか?と、自分の意見を押し付けることもなく、高森にヒントを与えながら導く感じで、真澄の懐の深さが垣間見えた。

第5話を見てみて

今回はご遺体ではなく、生きている子供の虐待に関する話だったので、けっこう重たい内容。虐待していた上条が今後どうなるのかわからないけれど、奏太の幸せを願うばかり。

話の中では離婚する前に上条が虐待していたことを母親が知っていたかどうかについてほどんど語られていなかったのは少し気になるけれど、今回は奏太、紀田、高森が虐待を受けていて、高森はこれから父親になるということに焦点をあてたかったのかもしれない。

真澄の気になっている最近起きてる連続殺人事件と15年前の「白峯女子連続殺害事件」も九条と娘の恭子の登場で少しずつ話が動いてきたので、これからの展開が楽しみなのだけれど…

たまたまなのか、最近見ている1話完結のドラマは、とりあえず毎回中心となる話は完結するけれど、それとは別に長年解決できなかったような話が毎話少しずつ出てきて、最後の2話くらいでいよいよその話が中心となり解決していく…的な展開がとても多い。

なんとなくこの「Loved One」もそんな感じなのかなぁと。もちろんそれが悪いわけではない。

問題は散々引っ張ってきて、長年解決できなかった事件や謎などがこんなにあっさり解決しちゃう?と思うような辻褄の合わなさと、違和感、そして急ぎ足の展開。

全何話になるのかわからないけれど、真澄がずっと気にしてきて、解決できていない事件なのだから、万全を期したストーリー展開に期待したい。

次回はMEJメンバー本田、高森に続き、松原涼音が活躍しそうな話なので楽しみ。

「FODでは今から第6話を放送に先駆けて最速配信!今すぐ続きをお楽しみいただけます。」となっている。

FODには加入していないので次回の放送をのんびり待つことにする。

【第6話 30秒予告】ドラマ『LOVED ONE』 5月20日(水)よる10時

最新話は「TVer」で無料見逃し配信中。

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