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「コンサルタント」最終回 感想|伊崎が最後に書きたかった小説とは

ドラマ感想(コラム)
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7月12日に配信開始されたWOWOW 連続ドラマW「コンサルタント―死を執筆する男―」最終回(最終話・第6話)のちょっとネタバレを含む感想や気になることなど書いていきます。

『コンサルタント―死を執筆する男―』はどんなドラマ?

「コンサルタント―死を執筆する男―」 (全6話)は、伊藤健太郎が「暗殺」専門のコンサルタント役でWOWOWドラマ初主演!禁断のテーマを描いたK-文学の衝撃作を実写化したダーク・サスペンス。

どんな感じのドラマなのかもう少し詳しくWOWOWさんのHPから引用させて頂きます。

ミステリー作家志望の冴えない男が、謎の組織“カンパニー”に引きずり込まれ、“完璧な暗殺シナリオ”を執筆する「暗殺」専門のコンサルタントへと転身。だが男は、次第に圧倒的な巨悪に巻き込まれ、逃げ場を失っていく──。死さえも商品となる資本主義社会の闇の中で、試され、裏切られ、翻弄されていく人々を描いたダーク・サスペンス。

原作は、英国推理作家協会(CWA)主催の世界最高峰のミステリー文学賞「ダガー賞」翻訳部門で最終候補作にノミネートされたイム・ソンスンの「暗殺コンサル」。WOWOWでは初のK-文学(韓国文学)作品の映像化となる。監督は、映画「リング」シリーズなどジャパニーズホラーを牽引してきた中田秀夫と「アンフェア」シリーズの小林義則。

そして、平凡な男から「暗殺」専門のコンサルタントへと変貌を遂げる主人公・伊崎耀を演じるのは、「今日から俺は!!」シリーズなどの実力派俳優・伊藤健太郎。さらに伊崎の運命を大きく左右する登場人物として、桜井日奈子、一ノ瀬颯、木村文乃、GACKTら豪華キャストが顔をそろえる。“人の死さえ商品になる”という禁断のテーマを描いたダーク・サスペンスをお見逃しなく!

WOWOW HPより

最終回(最終話・第6話)のあらすじ

良美の死について聴取を受ける伊崎。取調室に現われた菅野は、事故死とみなされた複数の事件に伊崎が関与しているのではないかと疑いの目を向け、伊崎の方も菅野の追及に真っ向から対峙する。緊迫した駆け引きが繰り広げられる中、伊崎は思いも寄らない真実を知ることに……。

“暗殺コンサルタント”として幾人もの人物を死に追いやってきた伊崎。誰もが正当にこの罪を裁くことができない中、彼が最後に選んだ物語の結末とは――。

WOWOW HPより

【キャスト】(敬称略)

伊崎耀→伊藤健太郎
ミステリー小説家志望の冴えない男。謎の組織“カンパニー”に引きずり込まれ、やがて”完璧な暗殺シナリオ”を執筆する「暗殺」専門のコンサルタントへ転身していく…。

黒川秋峰→GACKT
伊崎を“カンパニー”にスカウトする謎の男。伊崎の小説家としての才能を見い出し、カンパニーのために利用する。冷徹で何を考えているか分からない。

水畑早紀→木村文乃
伊崎の監視役として“カンパニー”から派遣されたマネージャー。突如として伊崎の「理想の女性」として伊崎の前に現れる。過去にある秘密を抱えている。

斎藤良美→桜井日奈子
エイドローンリサーチ社・経理担当。地味な性格だが社外ではブランド依存症の一面も。コンサルタントになった伊崎とは社内には内緒で交際中。

菅野正人→一ノ瀬颯
警視庁捜査一課・刑事。伊崎が暗殺コンサルタントとして関わる一連の「自然死」や「自殺」に疑いの目を向け、単独で捜査を続けるキレ者。

徳永貞夫→河相我聞
エイドローンリサーチ社・東京支社社長。本社から移動してきた伊崎の事を良く思っていない。

染谷→芹澤興人
古本業者。伊崎の小説家への夢を応援しながらも芽が出ず、古本屋の店番をしている伊崎を心配している。

山室将成(国会議員A氏)→大河内浩
与党の国会議員。糖尿病を患っているため日々のインスリン投与が日課となっている。

三枝孝之(神父B氏)→東根作寿英
小さな町のカトリック神父。教会に通う年下の女性信者と不倫を重ねている。

加藤篤志(酪農家C氏)→諏訪太朗
田舎に住む酪農家。1日中、大量のタバコを吸う喫煙者。

榎本和昌(総合商社元部長K氏)→阪田マサノブ
総合商社を早期退職させられた元部長。家出した妻に多額の借金が発覚し、家族が崩壊していく。

五條永作(会長と呼ばれる男)→木場勝己
政財界の黒幕的存在で、“最後のフィクサー”と称される人物。ある日突然、伊崎を誘拐し…。

最終回(最終話・第6話)ネタバレ感想

ということで、早速どんな感じなのか見てみた。

内容に関してはあまり詳しく書きませんが、少しネタバレも含む感想と気になったことなど書いていきます。

ここから一部ネタバレを含みます。

取調室での攻防

伊崎は斎藤良美の暗殺小説を書き終え、良美の死亡を警察から連絡で知り、警察署で聴取を受けることに、そこに現れたのは同級生の刑事・菅野。

この取調室でのシーンでは良美の死をきっかけに菅野がこの2年の間に違和感を覚えた5件の事故・自殺と処理された件に関してそれに伊崎が関係しているのではないかという疑惑をぶつけていく。

伊崎と良美の関係

伊崎は良美の死因を知らさせれないまま菅野は「自殺した可能性が高い」という。どんな関係でいつ関係がどのように終わったのかなど伊崎は質問に答えていく。その中で(自殺の)「兆候はなかったのか?」という質問には「情けない話、今思うとそこまで深い関係じゃなかったから。」と答える。

☑️伊崎にとって、1年つきあっていて肉体関係があっても「そこまで深い関係じゃなかった」ということのようで、精神的にだったりお互いのバックグラウンドを知るような深い関係ではなかったということなのか?菅野もそこはスルーだったのがちょっと気になった。

☑️伊崎が良美に最後にあった際、復縁を迫られたが断ったという話をした時には「ちっちゃい男だと思うか?自分を振った女を許してもう一度やり直すくらいの度量が広ければこんなことには…」と、菅野に良美の話をするときの伊崎の言葉が終始軽いのも気になった。

疑惑をぶつける

菅野は「このままなら調布西署は間違いなく100%自殺として処理するはずだ。」しかし、「俺の中では何か引っ掛かってる。」と、伊崎に対する疑惑をぶつけていく。

あくまで仮定の話だが…と、
●インスリンの過剰摂取で亡くなった山室議員。
●ラブホテルから転落死した神父の三枝孝之。
●堆肥舎の爆発で亡くなった酪農家の加藤篤志。
●排ガス自殺をした元角菱商事部長の榎本和昌。
●修繕中のビルから転落死した山添悠斗。

菅野は少なくともこの5人の死はただの事故や自殺だと思えない。伊崎が暗殺小説を書いたのでは?と問うと、「まさかこの人たちのことを僕が小説に書いたとでも?会ったことも見たこともない人たちだぞ。」と、とぼける。

しかし菅野はさらに続ける。山室議員が亡くなった駐車場に事故の後に伊崎が来てたのを見たことや、酪農家の加藤が亡くなった時、現場の防犯カメラに映っている伊崎の写真を見せる。

覚悟を決めた伊崎は「それには及ばないよ。僕は確かにそこにいた。」と認めるも、「このころは暇だったからね。小説のネタを探しにあちこち歩き回ってた。議員が死んだ駐車場も冷やかし半分で見に行ったんだ。」とそこにいた理由を話す。

☑️菅野はこの2年で「少なくとも5件」と言っているけれど、他の伊崎の書いた小説の事故などはなぜおかしいとは思わなかったのだろう?この時点では良美も小説を書いていると思っていたのだろうから6件ということか。

☑️小説のネタ探しだったとして、伊崎が駐車場で目撃されたのは、都内だったし事故の後だったけれど、酪農家は栃木、そして爆発する前にそこにいたのはさすがにおかしいよ…けど、菅野はスルー。

伊崎の反撃

伊崎は「2つの現場にいたのはたまたまの偶然だ」、「仮にこの人たちを殺す小説を書いたとして、その小説はどこにある?証拠は頭の中にある小説だけ…それで僕を罪に問うことはできるのかな?」と反撃開始。

菅野は「伊崎が書いた小説を実行する誰かがいるとしたら…組織か何か。」と言うと、伊崎は「21世紀のこの日本にどんな人間も暗殺してくれる便利な「悪の組織」みたいなもんが存在するとでも?小説を書くのは自由だ。表現の自由だなんて言いたくないけど、小説を書いただけで僕を罪に問うなんて…」と追い打ちをかける。

「カンパニーの秘密保持は完璧だ。刑事の菅野といえどもたどりつくことは不可能だ。僕でさえその正体の一端すら知らされていないのだから。」と自信のある伊崎は余裕の表情。

☑️伊崎は反撃の最中、菅野がカンパニーの存在まではつかめていないことを察すると、自信と余裕からか、偉そうな感じで足を組んで座っていて、反対に菅野は余裕がなくなんとなく小さく見えたのが印象に残る。

良美の死因

伊崎が斎藤良美の小説を書き自殺に見せかけて殺したと思っている菅野は、良美の死因を伊崎には伝えていない。

菅野は実は復縁を迫っていたのは美咲ではなく、「伊崎には未練はあったが、彼女のほうがそれを拒絶したのでは?」と伊崎を追い込むと、「違う!そもそも別れた恋人が首を吊ったからって、それが僕の書いた小説のせいだなんて正直どうかしてるだろ!」と思わず口にする。

すかさず菅野は「斎藤良美が「首を吊った」?彼女は高架道路から飛び降りて亡くなった、投身自殺。彼女が投身自殺する小説を書いたものだと思ってた。」と伝えると、「ありえない。こんな…こんな結末になるわけがない!」と伊崎はひどく動揺する。

☑️伊崎が「首を吊った」といった時点で、菅野は「書いた小説では首吊りだったのか?」と聞かないこと、「ありえない、こんな結末」という伊崎に「ありえない?何でそう思う?」と菅野が聞かないのもなんとも不思議。

ゲームオーバー

良美が自分の書いた小説とは違う死に方をしたことに動揺した伊崎は何も言えず沈黙。すると取調室のドアが開き、八潮が菅野を呼び、母親に送った良美の手紙を見せる。内容を確認するとそれは明らかに遺書。それを伊崎に渡し、伊崎は遺書を読み始める。

遺書の内容にも不審な点はないこと、筆跡鑑定も本人のものと一致。どう見ても斎藤良美の死は100%自殺で間違いない、と八潮は判断。

菅野は「ですが伊崎は間違いなくこの一連の事件に関わっています。こんなチャンスを逃したら…」と食い下がるも、「無理言うな!これ以上引っ張ると人権問題になるぞ。今日のところは帰ってもらうしかないだろ。」と諭され、菅野は何も言い返せない。

そして伊崎は取調室を後にする。

☑️菅野が死因を隠していた時点で、良美は伊崎の書いた小説のとおりに殺害されたのではなく、カンパニーはなにもせずとも良美は自殺したのではないか?とは思っていたので、母親あての遺書が出てきても「やっぱり」という感じだった。

☑️結局、菅野は今までの疑惑を伊崎にぶつけることはできたが、証拠がない状態で真相にたどり着くことはできないままとなる。

良美の遺書

良美の遺書は離れた施設で暮らす母親に宛てたもの。

内容を簡単にまとめる。

自分が死を選ぶことを謝罪。

あの人(伊崎)とは別れた。初めて心から好きだと思える人だった。

彼には秘密がある、それは「彼は私を愛してなんかいない」ということ。

一度疑い始めると止まらなくなり、頭がおかしくなりそうだった。一日中あの人のことを考えて薬(抗うつ薬)を飲む量がどんどん増えていった。

久しぶりのデートだったあの日(伊崎に別れのメッセージを送った日)、出掛けに心配になり薬を多量に飲むと、道で倒れ、救急車で運ばれ、目が覚めると病院で寝ていた。

医師から薬の飲み過ぎを注意され、気付いていなかったが、妊娠5週目くらいで「中毒症状と血圧の低下で妊娠は継続できなかった。」と告げられた。

私は私のせいでいちばん無くしてはいけないものを無くしてしまった。

その日の夜に「ごめんなさい。もう伊崎さんとは会えない。」とメッセージを送った。

それでも忘れることが出来ず、一睡もできない日が続き、もういても立ってもいられなくて、彼の自宅まで後をつけ、少しして彼が時々持ってる同じ封筒を持った女性(早紀)が入っていくのを見かけ、恋人がいたのだとわかる。

その夜から…赤ちゃんの泣き声が聞こえるようになった。(そして薬を多量に飲むようになる)

涙もかれた頃、ようやくあの人を呼び出せた。せめてもう一度会って、”新しい素敵な恋人がいたとしてもほんの少しでいいから私に振り向いて”そう伝えたかった。

「君とは…もう元には戻れない。知らなくてもいいことを知ってしまったから。」と言われ、私が自分のせいで伊崎さんとの子どもを亡くしてしまったことまで、全て知っていたのだと気付いた。

そして「あの子のそばに行かなきゃ」と思った。私もお母さんみたいな母親になりたかった。でもなれなかった。だからせめて、あの子のそばにいてあげることにしたの。お母さんなら分かってくれるよね。ごめんなさい。本当にごめんなさい。そしてありがとう。お母さんずっと大好きだよ。 良美

☑️結局、良美は伊崎の正体が「暗殺コンサルタント」だということは知らなかった。

☑️良美は早紀を伊崎の恋人だと思ってしまった。

☑️良美は自分が伊崎との子を妊娠していて殺してしまったことを伊崎には告げずにいたが、伊崎はそれを知っていたと思った。

☑️そして「あの子のそばに行かなきゃ」と自ら遺書を書き残し、投身自殺した。

☑️良美は精神的に弱っていたことや抗うつ薬を多量に摂取していたので、赤ちゃんの泣き声が聞こえたりしたのかもしれないけれど、背後にカンパニーの存在があって赤ちゃんの泣き声を流していたんじゃないかと思ったのは深読みし過ぎ?

黒川との再会

伊崎は、良美が自分の正体を知ったという前提で小説を書き、彼女を殺す道を選んだが、それは最初から最後まで間違っていたことに気付く。彼女が自分の正体に気付いたと勘違いし、自分の言葉が彼女を殺した…。

良美の飛び降りた場所に花を供えようとしたとき、後ろを振り向くと黒川がいる。伊崎は黒川のもとに歩み寄る。

遺書は誰に書かせた?こんなところから突き落とすなんてプロの仕事じゃない!と黒川に詰め寄るも、「あなたも分かっているはずです。あの遺書は本物。筆跡鑑定の結果も完全に一致しました。あなたはただそれを認めたくないだけ。違いますか。」といい、斎藤良美を主人公に選んでから彼に監視を頼んでいた、と黒川の車の中から支社長が出てきて、良美が1人で橋から飛び降りるスマホの動画を伊崎に見せる。

黒川は「カンパニーが手を下すまでもなく、彼女は自ら死を選んだ」「書いた小説は役に立たなかったが、どんな状況でもたとえ主人公が誰であったとしても小説が書けるのか、その期待に十分応えたのでテストは合格」と言うと、伊崎は「ふざけるな!」と憤慨するも、「ようやく本物の人殺しになれましたね。あなたには小説家の才能がある。何しろ言葉一つで彼女の命を奪えたのですから。」と言い残し、車で走り去る。

その場に立ち尽くす伊崎。それを菅野が対向車線のとめた車の中で見ていた。

☑️カンパニーは何もしなかったと黒川は言うけれど、斎藤良美の暗殺小説を依頼したときに伊崎に渡した資料の中に、良美が妊娠していて伊崎との子どもを亡くしたことに関しての資料はなかった。それは、あえて伊崎には渡さずにいたのではないか?

☑️そしてその後、良美が「赤ちゃんの泣き声が聞こえる」というのは良美の幻聴だったのか、カンパニーが良美を自殺へと追い詰めるために音声を流していたのではないか?

☑️全ては伊崎が小説ではなく、「伊崎の言葉で良美の命を奪うため」に仕組まれていたのではないか?と思った。

早紀の過去

疲れ果てた伊崎は自宅に戻り、「ようやく本物の人殺しになれたみたいだ。」と部屋にいた早紀にいうと、早紀は「10年前、私は依頼人だった」と話し出す。

ある日突然、自分の婚約者は共同経営者に裏切られた。立ち上げたばかりのベンチャー企業の資産も特許も全て奪われ、多額の債務まで背負わされた彼(だいき)は…私を含めた周りの人間に迷惑をかけないために…自ら命を絶った。

逃げたパートナーの行方と法律でさばける手段を死ぬ気になって捜したが、でもどちらも見つからなかった。カンパニーの噂を耳にしてからたどりつくまで随分苦労したが…結果的に完璧にやってくれた。パートナーは逃亡先の東南アジアで暴動に巻き込まれて死んだ。

カンパニーへの依頼料は生涯かかっても払い切れる額じゃなかった。なので自分をカンパニーに売った。その対価として手に入ったものは、婚約者を裏切ったビジネスパートナーの死。

「今のあなたと私には共通点が一つある。あなたが人殺しなら私も人殺し。」と早紀は言う。

☑️「カンパニーの秘密保持は完璧だ。刑事の菅野といえどもたどりつくことは不可能だ。」と伊崎は言っていた。なのに10年前、早紀が苦労したとはいえ、噂からカンパニーを見つけ出し、依頼人となれたのがどうも不思議。

☑️カンパニーの依頼料は先払いじゃなくても早紀のようなパターンでも大丈夫なこともあるようだ。

日常に戻る?

伊崎は暗殺小説家になる前にいた村橋書店へ。店に入り、当時からの知り合い染谷に「実は…ちょっとお願い事がありまして。」と話す。

そしてまた伊崎は会社で「僕にできるのは…小説を書くことだけだから。」と、暗殺コンサルタントとしての日常を送る。

☑️伊崎の手元には依頼書があり、ぼやけてるけど、「#16」なのでアルファベットは「P」?良美の依頼が「#15」で「O」だったから、きっとそうなのだと思う。伊崎は約2年間で小説は使われなかったけれど、良美を含めれば16人分の暗殺小説を書く依頼があったということだ。

正体不明?

菅野は警視庁で、伊崎のマンションの防犯カメラ映像で早紀を調べるも、免許証データでヒットしない。黒川の車のナンバーを「車両登録データベース」で照会するも、「該当車両なし」。

そんな中、八潮が「これ見たか?」と菅野に文庫本を渡すと「コンサルタント 死を執筆する男 伊崎耀」とある。

☑️早紀を調べるのに免許者データを使っていたけど、そもそも免許持ってないのでは?

☑️このドラマのタイトルと文庫本のタイトルが同じなのは面白い。

自分の書きたい小説

伊崎の本は店頭に並び、早紀も黒川もそれを読む。黒川は「これがあなたの贖罪ですか。フッ…」と冷たく言い放ち、早紀は伊崎のいるカフェへ。

早紀は小説がこの2年間の間に伊崎に起きた出来事や、主人公はアルファベットで仮名にしてあっても分かる人が読めばすぐにわかる内容であることに驚くも、伊崎は「フィクションだから。何書いたって自由だろ。」と言ってのける。

しかし、早紀は「カンパニーはそうは思わない。自分のした悪行を全て吐露してカンパニーに復讐でもしたつもり?」と続けると、「僕はずっと自分のことが許せなかっただけだ。どんな理屈でも僕のしてきたことは許されないからね。地球の裏側だろうがどこだろうが、この世界がゆがんでいようが…だから僕は自分の書きたい小説を書いたんだ。」と言って早紀の本にサインをし、「そろそろ行かないと」とカフェを出ていく。

少しして本の伊崎のサインを確認すると、「伊崎耀 今日までありがとう」と書いてある。早紀はハッとして伊崎を追う。

伊崎は工事現場に面した歩道を歩いている。そして工事現場のクレーンで運ばれている鉄骨を見上げる。

早紀が走って追いかけるのを追い抜き伊崎のもとへ「伊崎〜!」と叫びながら菅野が走る。
伊崎は立ち止まって、振り返り口角を上げ笑みを浮かべる。

画面は暗転し金属音と衝撃音。

早紀はその状況を見て立ち止まり、クレーンを見上げ、さらに車道を見ると、車に乗った黒川がいる。早紀は黒川と目が合う。すると早紀は無言で踵を返しその場を歩き去る。黒川の車も動き出しその場を走り去る。

☑️伊崎が村橋書店で染谷に頼んでいたのは、出版社を探してもらい、マスコミ向けのリリースや書店向けの事前案内は一切無しでの自分の小説のゲリラ出版だった

☑️早紀の本に伊崎が「今日までありがとう」と書いているのは、今日、自分は命を落とすとわかったから?なぜわかる?自分の暗殺小説を自分で書いて、今まで暗殺小説で稼いだ金でカンパニーに依頼した?

☑️伊崎が立ち止まって、振り返り口角を上げ笑みを浮かべたのは、誰になのか?菅野、早紀、黒川?それとも視聴者?特に誰というわけではないのかも…

☑️画面は暗転して音だけだったので、前後の場面で考えると工事中のクレーンで運ばれていた鉄骨が落ちたのかと思われるけど、早紀は驚いていたっぽいので、落ちた鉄骨が伊崎に当たった、と思うのが自然なのかも?でも、周りの通行人は”キャー!”とか言っていなかったのでどうなんだろう?そういえば菅野の声も聞こえなかったな…

まとめ|最終回を見てみて

最終話では斎藤良美の死をきっかけに、菅野は今までの伊崎に対する疑惑を直接ぶつけるが真相にたどりつくことはできなかったこと。そして良美の死因は伊崎の書いた暗殺小説のとおりではなく、良美自らが選んだ自殺だったことなどが話の中心だった。

話の中では特に触れられていなかったけれど、暗殺小説を書いている以上、本当の意味で人を愛することはできないと自覚している伊崎が、本人曰く「そこまで深い関係ではなかった」という良美との交際で、良美が妊娠していたというのはあまりにもひどい話だ。伊崎はスマートでジェントルマンを気取っている感もあったけれど、最終話で形無しだ。

いろいろ気になるところはあったけれど、一番気になったのは、早紀が約10年前に婚約者を自殺に追い込んだ人間に復讐するために、噂をたよりに苦労しながらもカンパニーを見つけ出し、暗殺を依頼していた過去があったということと、伊崎が「刑事の菅野といえどもカンパニーにたどりつくことは不可能だ。」と言っていること。

そもそも他の依頼人たちは、どうやってカンパニーを見つけているのか?そんなに見つけられなかったら依頼できないのでは?依頼料を十分払える資金力のある人間にしか見つけられないなら、早紀が見つけられたのがおかしいし、菅野が出来の悪い刑事だから見つけられないのか?公安とかなら見つけられるのか?

そして結末は、想像以上でも以下でもなかった。物語の中で伊崎は暗殺小説家を好き好んでやっているわけではなかったので、罪悪感や贖罪の気持ちに押しつぶされてしまう日が早かれ遅かれやってくるのかも、と想像はできたし、カンパニーの仕事を受けなければ、もしくは情報を漏洩したりすれば自分は暗殺されるだろうと最初からわかっていたようだから、最終話の結末が伊崎が自ら選んだ死だったとしても衝撃的ではない。

しかし伊崎が死んだのか、映像でもわからないし、言葉でも言わないので死んだのかどうかは、はっきりとはわからない。皆さんのご想像にお任せします…といった終わり方なのだろう。

筆者的には伊崎が愛や恋、普通の幸せはこの人生では諦めて、夢や希望もなく淡々と暗殺小説を書き続ける、というやりきれない結末でも面白かったようにも思う。

全話を通しては、ちょっと無理のある設定だったり、展開だった部分はあったけれど全6話でサクッと終わったのがよかったのか、それなりに楽しむことができた。

ドラマは全話見終えたが、原作の小説は未読なので、機会があればそちらも読んでみたいと思う。

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