2026年4月8日から始まった「LOVED ONE(ラブドワン)」第1話の、ネタバレを含む感想をまとめました。
原作はなく、完全オリジナル…ということなので、楽しみにしていました。
実力派脚本家陣が特別タッグを組んでお届けする本作は、「法医学」という舞台を通して、誰かに愛されていた“生きていた時間”の記憶を紡いでいく。個性豊かなキャラクターや異色のテーマが融合した、静かな余韻を残す一作となっている。
フジテレビHPより
どんな感じのドラマなのかというと…
日本では、年間およそ20万体もの遺体が「死因不明」のまま扱われていると言われている。しかし、法医学者による解剖が行われるのは、そのうちわずか1割程度。海外では一般的とされる死因究明も、日本ではまだ十分に行き届いていないのが現実だ。
今もなお、多くの“死の真相”が闇に葬られている。そんな現状を打破すべく、アメリカの死因究明制度を導入することに。厚生労働省主導で新たに立ち上げられた法医学専門チーム「MEJ(メディカルイグザミナージャパン)」は、警察への調査指示や解剖の決定など、死因究明において捜査権限を持っている。
そして、科学的知識と鋭い推理によって“隠された真実”を解き明かすだけでなく、その先にある“残された人の想い”にも向き合っていく。衝突し、迷いながらも成長していく個性豊かなメンバーたちが、“死因不明社会”と揶揄される日本の常識を、少しずつ覆していく。
フジテレビHPより
キャスト(敬称略)
- 水沢真澄(ディーン・フジオカ)…メディカルイグザミナー・変わり者の天才法医学者
- 桐生麻帆(瀧内公美)…真澄とバディを組むMEJのセンター長
- 本田雅人(八木勇征)…死後画像診断専門の法医学者
- 高森蓮介(綱 啓永)…臨床法医学専門の法医学者
- 松原涼音(安斉星来)…法歯学・骨学専門の法医学者
- 吉本由季子(川床明日香)…検査技官
- 篠塚拓実(草川拓弥)…麻帆の後輩・パートナー
- 井川 薫(上川拓郎)…所轄の若手刑事
- 山崎慎也(小松和重)…桐生麻帆の上司
- 堂島穂乃果(山口紗弥加)…所轄の敏腕刑事
第1話ゲスト(敬称略)
- 被害者の母親・相川友里江…森口瑤子
- 被害者・相川圭太郎…ゆうたろう
- 刑事・ジョン…厚切りジェイソン
第1話のあらすじはフジテレビHPで。
4月8日スタート!新水10ドラマ『LOVED ONE』ディーン・フジオカ&瀧内公美
内容に関してはあまり詳しくは書きませんが、少しネタバレ含む感想と気になったことを書いていきます。
ここから先、ネタバレを含みます。
変わり者の天才法医学者?
先進国の中で日本は死因究明率が特に低い。それを改善するため厚生労働省としてはアメリカのメディカルイグザミナー制度を実験的に取り入れることになった。
法医学者であるメディカルイグザミナーが捜査権を持つ。死因究明に必要な捜査全般を行える。解剖を行うかどうかの判断も決定権がある。
ということで、アメリカでメディカルイグザミナーとして15年間務めてきた医師・水沢真澄(ディーン・フジオカさん)を日本に招聘。
桐生麻帆は死因究明の知識はないが、メディカルイグザミナージャパンのセンター長として現場の責任者となる。
説明が一切出てこないので麻帆の家でビール飲んでる男性は誰?と思い相関図を確認したら、篠塚拓実・厚生労働省の社会・援護局に勤める官僚で麻帆の後輩でありパートナーだった。
真澄は変わり者の天才法医学者・メディカルイグザミナー…ということだけれど、ドラマを見ている限り特別変わり者といった感じはしなかった。
いろいろな作品の中で天才と冠が付く人は、なぜか変わり者で描かれていることが多い。第1話を見る限り、真澄は空気も読めるし、人の心の痛みもわかるようだし、天才としては割と普通な印象。
事件?事故?
メディカルイグザミナーの最初のケースは、池のそばで相川圭太郎(17歳)の遺体が母親により発見されるというもの。真澄の解剖で判明した死因は「溺死」だが、池の水深はわずか水深40センチ。
そして少年の体には意識を失った形跡も、抵抗の痕跡もなかった。なぜ、彼は命を落としたのか?事故か、事件か、それとも…という話だけれど、真実にたどり着くまで、
現場に行く→解剖→亡くなった人の自宅へ行く→推理→検証→取り調べに立ち会う→母親に真実を伝える
といった感じで話が進む。
母親は真実を全てを知りたい
亡くなった圭太郎の母親は真澄と麻帆を訪ねてきて息子の話をする。
息子の夢はミュージシャンになること。しかし耳が悪くなり音楽を諦めると言い出し、中学で一緒だった坂上遼也に誘われて悪いグループ(半グレ)に入った。それでも大切な子なので、
「一体何があったのか真実をすべて知りたい。お願いします、本当のことを突き止めてください。殺されたんだとしたら絶対に許さない。どうせこれからの人生未来なんてないんだから犯人を憎むためだけに生きてやる」と母親はちょっと危なげな感じ。
この母親役を演じているのが、森口瑤子さん。相棒の小手鞠の印象が強いので、化粧っ気のないやつれた感じで悲壮感漂う姿に最初だれだかわからなかったけれど、母親としてやり場のない心境や抑えがたい感情を最後まで見事に演じてられていてとても良かった。
法医学的な視点で死因を伝える
真澄はいろいろ調べて自分の中でほぼ推理ができた状態で、キーパーソンである坂上遼也の警察の取り調べに同席し、遼也と直接話しをして最終的に死因を導き出す。そして遺体が発見された池のそばで、堂島刑事、麻帆が立ち会うなか、真澄が母親に順を追って説明し死因は「偶然が重なった不幸な事故です。」と伝える。
しかし母親は納得できない。重なった偶然の中の1つ、左耳が難聴だった息子がバイクのクラクションに驚き足を滑らせたから池に落ちたんでしょ?鳴らしたのは遼也でしょ?逮捕してよ、と刑事に詰め寄る。
しかし、「お気持ちはわかりますが客観的事実に基づき、警察としても今回の件は事故として扱い重要参考人として事情を聴取した方にはお帰りいただきました。」と言われ、「そんなのおかしいでしょ。圭太郎は死んでいるのになんであの子だけふつうに生きていけるの?」という母親に真澄は「お気持ちはわかりますがこれが法医学的視点で導き出した事実です。」と言う。
麻帆が話し出す
以前「何があったのか真実をすべて知りたい。」と訪ねてきた母親が、息子の死因を法医学的な視点で導き出された事実として説明されても、警察の判断にも納得できずに目の前にいるのを見て、麻帆が事故当日に何があったのか事情を知る坂上遼也の警察の取り調べでわかった内容を話していく。
- ミュージシャンの夢を諦めずに努力していたこと
- 悪いグループから抜けるといって上の人に暴行を受けたこと
- 坂上遼也は抜けられるように頼み込み、いい知らせを伝えたくてただ嬉しくて鳴らしたクラクションだったこと
- 池に倒れた圭太郎の異変に気づき心臓マッサージをすると、骨が折れる音がして、心臓マッサージのせいで死んだかも知れないと思い怖くなって逃げた。ごめんなさい…といっていたこと
そしてすぐに救急車を呼んでいたとしても心臓マッサージは死亡直後に行われていたので、すでに亡くなっていたので助からなかったことを真澄が母親に伝える。
そこに花と圭太郎が好きだったポップコーンを持って遼也がくる。母親に近づき何か言おうとして言えないでいると母親は遼也を平手打ちする。そして母親は遼也の手を握り「あんな死に方さ、宝くじに当たるより難しいよね。」遼也はごめんなさい産2人で泣く。母親は遼也の頬に手を当てて泣く。
「Loved One」とは
無事に死因の特定が終わり、麻帆は「私の今日の判断は一歩間違えばご遺族の感情を逆撫でするものだったと思います。」と真澄に言うと…
真澄
アメリカではご遺体のことをLoved Oneと言います。
麻帆
誰かにとって大切な人だったという意味ですか?
真澄
この言葉は訳せません。現場だけの言葉であり自分だけの言葉でもある。
麻帆
自分だけの言葉…
真澄
はい。この言葉の意味は自分でしか決めることができません。今日の桐生さんの判断はあなたなりにLoved Oneと向き合った結果だったんじゃないですか?
麻帆
とまどいながらもうなずく。少しスッキリした顔になる。
つまり、Loved One→ご遺体、ということだ。
第1話を見てみて
ディーン・フジオカさんはアメリカから招聘された天才法医学者・水沢真澄がお似合い。矛盾します、数独で頭を整理、取り調べで自分の推理を確信に変える?みたいな感じは楽しいけれど、変わり者というほど変わり者ではなかった。そもそも天才だからといって変わり者である必要はないのだから、このままでいってもらいたいところ。
今後も警察に言うお決まりの言葉として「死因究明に必要な情報収集に関してはメディカルイグザミナーに捜査権が認められています。」は、何度となく出てきそう。
少しずつ謎がとけていき、最後に真実を説明するという流れはだいたいどのドラマでもそうだけれど、このドラマでは、まず真澄が法医学的な視点での事実を説明して、次に責任者の麻帆が真実を知りたい母親に事故の背景などわかったことを説明するという二段階。
麻帆の説明で「あのとき救急車を呼んでいれば助かったのか?」という母親の疑問には真澄がその場で「助からなかった」と答えたりしていたのは好印象。
ただ麻帆の説明はちょっと遺留捜査の糸川くんを彷彿とさせるかな…
よくあるドラマの初回なら、多分「事故に見えるが実は他殺で、法医学の力で犯人を見つける」というのが王道な気がする。しかし、今回は事件ではなく「偶然が不幸にも重なった事故」という話だったのは意外だったし、良かったと思う。
通常最後に次週の予告が入るけれど、このドラマでは第2話の予告はなく、「今からFODで第2話を最速配信!今すぐ続きをお楽しみいただけます。」となっていた。
FODには加入していないので来週の放送をのんびり待つことにする。
【第2話 30秒予告】ドラマ『LOVED ONE』 4月15日(水)よる10時
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