WOWOWドラマ『北方謙三 水滸伝』第5話(放送日:2026年3月15日放送)のネタバレを含む感想です。
第5話を見終わって最初に浮かんだのは、
「いよいよ始まるのか」という感覚だった。
これまでこの物語は、
人が集まる話だった。
宋江の思想に触れ、
それぞれの事情を抱えた男たちが、
少しずつ同じ場所へ引き寄せられていく。
だが第5話は違う。
官軍が来た。
つまりもう、
戻ることはできない。
梁山泊はまだ完成していない。
仲間は揃っていない。
軍でもない。
それでも、
誰かが最初に踏み出さなければならない。
その役を引き受けたのが、
晁蓋だった。
印象に残ったのは、
宋江に向けたあの言葉だ。
「それがお前の戦いだ」
宋江は思想の男だ。
人の心を救う戦いをする。
だが晁蓋は違う。
彼は覚悟の男だ。
思想だけでは国は変わらない。
だから自分が動く。
その決断が、
第5話だったように思う。
そしてその周りに集まっているのは、
英雄ではない。
戻る場所を失った男たちだ。
林冲。
武松。
白勝。
それぞれに戻る場所を失い、
それでも前に進むしかない男たち。
梁山泊はまだ、
理想の軍ではない。
ただ、
戻る場所を失った男たちが集まり始めただけだ。
それでも、
その先鋒を切ったのが晁蓋だった。
まだ完成形ではない。
だが確実に、
戦いは始まった。
そして次回、
いよいよその戦いが見られるのかもしれないと思うと、
やはり少しわくわくしてしまう。
強い男たちが、
どう戦い、
どう制圧していくのか。
第5話は、
その始まりの回だった。
