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【1972 渚の螢火】第4話感想|19年前の事件がつながるも、玉城まで怪しくなってきた

ドラマ感想(コラム)
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先週に続き、WOWOW 連続ドラマW『1972 渚の螢火』第4話を見てみた、姉です。

原作は坂上泉さんの同名小説。本土復帰目前の1972年の沖縄で起きた100万ドル強奪事件を追うクライムサスペンス。

第4話では、これまで別々に進んでいた100万ドル強奪事件、19年前の宮里の姉・シズ殺害事件、そして最近起きている娼婦連続殺人事件のつながりがかなり見えてきた。

さらに、真栄田(高橋一生さん)が信頼していた玉城(小林薫さん)にも怪しい動きが……。

原作小説は未読なので、少しネタバレを含む感想と気になったことを書いていきます。

19年前の事件と100万ドル強奪がつながってきた

宮里ギャングたちが襲撃されたアジトで、なぜか無傷だった川平朝雄(沢村一樹さん)は、事情聴取を受けたあと米軍基地へ逃げ込む。

一方、真栄田と与那覇(青木崇高さん)はアジトから1枚の写真を見つける。

写っていたのは宮里ギャングの5人、正美、川平、そして宮里の姉・シズの8人。

みんな戦争孤児で、収容所時代を一緒に過ごした家族のような仲間だった。

そして今回わかったのは、川平が外交官オーガスト・ミラーに100万ドル強奪計画を持ちかけ、その結果ミラーが19年ぶりに沖縄へ戻ってきたということ。

さらに、19年前にシズを殺した犯人はミラーだった。

最近起きている娼婦連続殺人事件も、どうやらミラーの犯行。

前回まで、

「ミラーがシズを殺した犯人なのでは?」

と勝手に想像していたけれど、ここはだいたい当たっていた。

川平はミラーを沖縄へおびき寄せた?

19年前、警察はシズを殺した犯人がミラーだと把握していた。

しかし当時、沖縄の領事館にいたミラーは外交官特権によって逮捕を免れ、そのままアメリカへ帰国。

そして19年後。

川平は100万ドル強奪計画をミラーへ持ちかけ、沖縄へ呼び戻した。

真栄田は、川平の本当の目的がシズの復讐なのではないかと考える。

これはかなり納得。

宮里にとってシズは姉。

川平にとっても大切な女性だったようなので、19年間ずっとミラーへの恨みを抱えていたとしても不思議ではない。

となると、100万ドル強奪そのものが最終目的ではなく、ミラーを沖縄へ戻すための大掛かりな仕掛けだったということなのか。

真栄田が経験した「戦争マラリア」

今回初めて知ったのが「戦争マラリア」。

石垣島出身の真栄田は、当時5歳。

祖父母、妹、父親をマラリアで亡くしている。

沖縄本島のような地上戦がなかった石垣島でも、戦争によって多くの人が亡くなった。

ドラマでは、敵の上陸に備えて日本軍が住民を山間部へ避難させたものの、そこがマラリアの有病地帯だったと説明される。

こういうことがあったのは知らなかった。

第1話からこのドラマを見ていると、沖縄戦やアメリカ統治、本土復帰について、

「言葉は聞いたことがあるけれど、具体的には知らなかった」

という出来事がいろいろ出てくる。

事件そのものだけでなく、見たあとに調べることが多いドラマだ。

第4話タイトル「アメリカ世」とは

今回のタイトルは「アメリカ世」。

読み方は「アメリカゆー」。

1945年の沖縄戦後から1972年5月15日の本土復帰まで、沖縄がアメリカの統治下に置かれていた時代を指す言葉のようだ。

ドラマの中でも、

「アメリカ世のうちに……」

というような使われ方をする。

つまり第4話は、本土復帰まであとわずかとなり、27年間続いた“アメリカ世”が終わる直前の話。

だからこそ、それまでアメリカ統治下で隠されてきたものを「今のうちに」どうするのかが重要になっているのだと思う。

アメリカ内務省の秘密保安部門「SY」

CID(アメリカ陸軍犯罪捜査局)のイケザワ大尉(城田優さん)も再登場。

独自に調査していたイケザワから真栄田は、100万ドル強奪事件や宮里たちのアジト襲撃に関与したのはCIDではなく、アメリカ内務省の秘密保安部門「SY」だと聞かされる。

そして要注意人物として、外交官ミラーの名前が挙がっていた。

イケザワの説明によれば、円ドル交換が円滑に進まなければ、アメリカが沖縄や日本に対して影響力を残す外交カードになる可能性がある。

沖縄を実質的に支配する国防総省(ペンタゴン)とは別に、アメリカ政府内部でも思惑があるということらしい。

……ただ、このあたりは正直ちょっとよくわからなかった。

100万ドルがなくなると、そんなに状況が変わる?

川平がミラーへ持ちかけた計画は、アメリカ内務省側が沖縄で主導権を握るためにも利用されていたらしい。

でも、

「強奪された100万ドルが戻らないことで、そこまで大きく状況が変わるの?」

というのがよくわからない。

内務省の陰謀だとペンタゴン側がわかった時点で、何とか帳尻を合わせることはできないのだろうか。

極端な話、

「もともと100万ドル少なかったことにする」

とか、

「現金輸送車ごと燃えてしまったことにする」

とか。

もちろん国家間のお金なのでそんな簡単な話ではないのだろうけれど、川平や宮里の復讐という個人的な動機に比べると、アメリカ政府内部の主導権争いは少し理解しにくかった。

しかもミラー自身は、国家的な大義で動いているというより、100万ドルを手に入れたい、そして沖縄でまた女性を殺したいという人物に見えてしまう。

警察内部のインフォーマーは玉城?

もうひとつ大きく動いたのが、警察内部のインフォーマー。

これまでも、

「誰かが情報を漏らしている」

という話があった。

そして今回、一気に怪しくなったのが玉城。

19年前にシズが殺害された現場へ、玉城も応援として駆けつけていたことがわかる。

でも、そのことを真栄田には話していなかった。

さらに川平と密かに接触。

川平は玉城へ、

「明日だ。これであんたと俺はもう会うことはない」

と告げる。

どう見ても何かある。

玉城が稲嶺の首を絞める

さらに驚いたのが終盤。

アジト襲撃で負傷し、入院している宮里ギャングの稲嶺。

稲嶺は川平から、玉城の過去について聞いていた。

終戦後の収容所時代、玉城は敗残兵で「うちなーんちゅを殺した」という。

そのことを稲嶺が知っているとわかると、玉城はなんと病室で稲嶺の首を絞め始める。

えっ、そこまでやる?

これまで玉城は真栄田を支えるベテラン刑事という感じだった。

真栄田も、自分の子供の名付け親になってほしいと頼むほど信頼している。

それなのに、ここへ来て突然かなり危険な人物に見えてきた。

玉城は一体何者なのか。

玉城と川平は何を企んでいる?

玉城と川平は以前からつながっていた。

さらに川平は、

「これであんたと俺はもう会うことはない」

と言っている。

つまり、翌日に何か大きな計画を実行するつもりなのだろう。

川平と宮里の目的がシズの復讐なら、玉城もそこに加わっているのか。

それとも玉城にはまったく別の目的があるのか。

そして、なぜ終戦後の収容所時代の秘密をそこまで隠したいのか。

ここへ来て、一番わからない人物が玉城になってしまった。

まとめ|最終話直前、玉城まで何をするかわからなくなった

『1972 渚の螢火』第4話では、これまで気になっていた謎がかなりつながった。

19年前に宮里の姉・シズを殺したのはミラー。

最近起きている娼婦連続殺人事件もミラーの犯行。

川平はミラーを19年ぶりに沖縄へ呼び戻し、宮里たちと何かを計画していた。

ここまではかなり見えてきた。

一方で、新たによくわからなくなったのが玉城。

警察内部のインフォーマーらしい動き。

川平との密会。

19年前の事件についての沈黙。

さらに、自分の過去を知る稲嶺を殺そうとする。

信頼できるベテラン刑事だったはずなのに、一気に危険な人物になった。

そして川平と玉城が言っていた「明日」に何が起きるのか。

100万ドルは戻ってくるのか。

宮里はどうなるのか。

ミラーは逮捕されるのか。

個人的には、なんとなく宮里、川平、玉城あたりは誰か死にそうな気もする。

ミラーも抵抗してイケザワに射殺されるとか、追い詰められて自害するとか……。

完全に勝手な想像だけれど、かなり物騒な最終回になりそう。

いよいよ、

「沖縄本土復帰まであと1日」。

次週はいよいよ最終話。

どんな結末になるのか楽しみ。

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