【リブート】第4話「光明」は、“証明”の回だった。
生きているはずのない男が生きていて、自分ではないはずの男が「自分だ」と名乗る。
顔は変えられる。
過去も書き換えられる。
それでも、消せないものがある。
事件は前に進んだはずなのに、不穏だけが色濃く残った回だった。
※本記事は『リブート』第4話のネタバレを含む感想です。
物語の展開や印象的な出来事に触れていますので、未視聴の方はご注意ください。
儀堂は生きていた。でも安心できない
森から掘り返された遺体は儀堂ではなく安藤だった。
つまり、
- 儀堂は生きている
- 一香は何かを隠していた
この時点で、前提が崩れた。
しかし“儀堂生存”が分かっても、物語はクリアにならない。
むしろ疑問が増える。
本物の儀堂は今どこにいるのか。
なぜ早瀬に接触してきたのか。
そして、彼は敵なのか、味方なのか。
安心材料ではなく、“もう一段上のゲームが始まった”感覚の方が強い。
ケーキで証明するという狂気と合理性
今回一番笑ってしまったのは、「俺は早瀬陸だと証明させてくれ」と言って、ケーキを作り始めたシーン。
発想としては突飛なのに、理屈は通っている。
顔は変えられる。
声も変えられる。
履歴も作れる。
でも、長年の積み重ねは変えられない。
味は嘘をつかない。
このドラマがずっと問い続けている「本質は消せるのか」というテーマが、ここで極端な形で表現された。
そして合六がフォークを置いた瞬間、あの場の空気が変わった。
あれは“納得”というより、“面白がっている”表情に見えた。
だからこそ、怖い。
一香は何を隠しているのか
第4話で一番気になったのは、やはり一香。
屋根裏のスマホ。
札束。
写真立て。
儀堂は生きていた。
ということは、彼女は嘘をついていた。
ただ、完全な黒にも見えない。
早瀬の「パティシエの勘」は彼女を信じている。
麻友の「女の勘」は彼女を疑っている。
この構図が面白い。
一香は守るために嘘をついているのか。
それとも、最後に裏切る側なのか。
今はまだ、どちらにも振り切れない。
真北が怖すぎる
今回、個人的に一番ゾクッとしたのは真北の一言だった。
「今のうちにおいしいものでも食べておけ」
あのセリフは偶然ではないと思ってしまう。
合六の店での“食事”を、知っているかのような含み。
妻のひき逃げ事故。
出世できない理由。
合六が訪ねた“真北弥一”という人物。
大筋よりも、こういう周辺の線が気になって仕方がない。
世間的にはどうでもいい部分かもしれない。
でも自分は、そっちが動いてほしい。
正義だったはずの人が、どこかで曲げられた可能性が潜んでいる。
そこが一番怖い。
三すくみはまだ崩れていない
第4話で早瀬は宣言した。
「本物の儀堂を連れてきます」
対決が始まる。
だが、
- 早瀬はまだ疑われている
- 一香はまだ嘘を抱えている
- 儀堂はまだ正体を明かしていない
三者の均衡は崩れていない。
ワクワクはある。
でも、不穏は消えない。
このバランスが、このドラマの一番の魅力だと思う。
第4話を見終えて
顔は変えられる。
名前も変えられる。
立場も変えられる。
だが、
罪は?
過去は?
正義は?
儀堂は本質を消そうとしたのか。
それとも、消せなかったのか。
そして早瀬は、本質を守り続けられるのか。
第4話は、“事件の進展回”というよりも“テーマが浮き彫りになった回”だった気がした。

