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【銀河の一票】第6話感想|なぜ“きれいごと”は少し照れくさいのに響くのか?

ドラマ感想(コラム)
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『銀河の一票』第6話を見終わって、正直少し照れてしまった。

「誰も死ななくていい世界」という言葉もそうだし、透も茉莉もあかりも、あの極限状態でずいぶん真っ直ぐだったからだ。

現実なら少し出来すぎている気もする。政治の話として聞けば、なおさら「綺麗事だ」と思ってしまいそうな言葉でもある。

でも、不思議と嫌ではなかった。

むしろ見終わったあとに残ったのは、「茶番だけど嫌いじゃない」という、少し斜に構えた自分なりの最大限の褒め言葉だった。

今回は『銀河の一票』の“きれいごと”が、なぜ少し照れくさいのに響くのか、第6話まで見た今の視聴体験として整理してみたい。

第6話あらすじ(簡単に)

あかり陣営が選挙戦に向けた準備を進める中、暴露系配信者・白樺透がチームへ加わることになる。

知名度アップのため“ぶつかりおじさん退治企画”を仕掛ける予定だったが、それは想定外の通り魔事件へ発展。透はあかりを守ろうとして刺され、茉莉も体を張って止めに入る。

極限状態の中で、あかりは「誰も死ななくていい世界」を叫び、その場で思わず都知事選への出馬を宣言。

やらせのつもりで始まった企画は、本物の事件へ変わり、チームあかりにとっても大きな転機となった回だった。

なぜ『銀河の一票』の“きれいごと”は、少し照れくさいのに響くのか

『銀河の一票』は正直、かなり真っ直ぐなドラマだ。

現実なら少し照れてしまうような言葉も多いし、偶然や出来事の重なり方もかなりドラマチックである。

「誰も死ななくていい世界」なんて言葉も、現実の政治の話として聞けば、思わず「綺麗事だ」と言いたくなる人もいると思う。

でも、不思議と嫌いになれない。

むしろ見終わったあとに残ったのは、「茶番だけど嫌いじゃない」という、少し斜に構えた自分なりの最大限の褒め言葉だった。

なぜなのか。

第6話を見終わったあと、自分なりに少し考えてみた。

正直、少し照れた

正直、私は少し照れてしまった。

透も茉莉も、そしてあかりも、あの極限状態でずいぶん真っ直ぐだったからだ。

人が死ぬかもしれない、自分が死ぬかもしれない状況で、思わず口から出てきた言葉たち。

現実なら少し気恥ずかしくて、「そこまで言う?」と目を逸らしたくなるような言葉でもあった。

でも、不思議と嫌ではなかった。

あの場面は「正しいことを言っている人」ではなく、「本当にそう思ってしまった人」に見えたからかもしれない。

例えるなら歌があまり上手じゃないけど、一生懸命歌っている人の歌のような。

絵があまり上手じゃないけど、勢いが溢れまくっているマンガのような。

そんな感覚だった。

嫌いじゃない

正直に言うと、第6話を見終わった直後に最初に浮かんだ言葉は、もっと雑だった。

「茶番だけど嫌いじゃない」

自分のような少し斜に構えてドラマを見るタイプの人間にとって、これはかなり最大限に近い褒め言葉である。

現実なら少し出来すぎている。

偶然も多いし、言葉も真っ直ぐすぎる。

でも、その真っ直ぐさを笑いきれなかった。

むしろ、「嫌いじゃない」の中に本音が全部入っていた気がする。

政治に“きれいごと”を持ち込むから、少し身構えてしまう

もしこれが青春ドラマやファンタジーなら、そこまで照れなかったかもしれない。

でも『銀河の一票』は政治の話である。

政治と聞くと、現実ではどうしても「綺麗事だけでは動かない」という言葉が浮かんでしまう。

理想論だけでは無理だとか、現実を見ろとか、そういう言葉が集まりやすい場所だからだ。

だから余計に少し身構えてしまう。

「誰も死ななくていい世界」と言われても、先に「いや、現実はそんなに簡単じゃない」と考えてしまう自分がいる。

説教ではなく告白に聞こえる理由

でも、このドラマは「こうあるべきだ」と説教している感じがしない。

たぶん、言っている人たち自身が完璧じゃないからだ。

あかりも茉莉も、透も雨宮も、みんな迷っている。

弱さがあって、間違えて、暗い方へ行きそうになる。

だから「正しい人」が上から教えているようには見えない。

「私たちも全然できてないけど、それでもそうだったらいいと思う」

そんな告白に近く聞こえる。

理想は大きいのに、救う言葉は驚くほど身近だった

今回あらためて思ったのは、このドラマは理想が大きいわりに、人を救う言葉は驚くほど小さいことだった。

「一人にしない」

「明るいほうへ」

「お腹すいてない?」

世界を変えようとしている人たちなのに、最後に手渡してくるのはそんな身近な言葉だった。

その身近さがあるから、「世界全体の幸福」や「誰も死ななくていい世界」みたいな大きな言葉も、ただのスローガンに聞こえないのかもしれない。

「みんなだって、そのほうがいいでしょ?」と問いかけている気がした

たぶん『銀河の一票』は、「これが正しい」と教えているドラマではない。

むしろ、「みんなだって、そのほうがいいでしょ?」と問いかけているドラマなのかもしれない。

誰も取りこぼされないほうがいい。

誰も死ななくていいほうがいい。

明るい方へ行ける世界のほうがいい。

現実はそんなに簡単じゃない。

でも、それでも「そうだったらいいと思わない?」と諦めずに言い続けている。

だから少し照れくさい。

でも、響く。

なぜなら、自分だってその方がいいと思うから。

ずっと同じ歌を歌っている

まだ物語は途中だから、本当にそうなのかは分からない。

でも第6話まで見た今の自分には、このドラマは最初からずっと同じ歌を歌っているように聞こえている。

どう生きるのか。

なぜ生きるのか。

その問いが、「世界全体の幸福」になったり、「生きる理由」になったり、「誰も死ななくていい世界」になったりしているだけなのかもしれない。

まだ断言はできない。

でも少なくとも今の自分には、そんなふうに聞こえている。

まとめ|第6話を見終えたあと、ポケットに残っていたもの

まだ物語は途中だから、どう終わるのかは分からない。

もしかしたら最後まで見ても、全部が綺麗にまとまるわけではないのかもしれない。

でもたぶん私は、このドラマを最後まで見るだろうし、たぶん終わったあとも何かしらの形で残るだろうと。

不思議とそんな気がしている。

第6話を見終わったあと、自分のポケットに残っていたのは、答えではなかった。

「これからも、あなたはこのドラマを見るでしょう?」

そんな問いかけだった。

面白いからなのか、謎が気になるからなのかは分からない。

ただ、響いてしまったのだと思う。

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