なんだかんだでテレビ朝日の「相棒」は毎週見ちゃう、姉です。
「相棒24」の第9話「カフカの手紙」。
あらすじはテレビ朝日HPから引用させて頂きます。
現代によみがえるカフカの逸話
多額の現金が意味するものは!?住宅街の一角で、一人の老人(小須田康人)が死亡しているのが発見された。付近には3000万円の現金が入った紙袋が落ちていたが、捜査一課は遺体の状況から事件性はないと判断。右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、身元の確認を押し付けられ、少ない手掛かりから捜査を始めることに。
すると、公園の親子連れから情報がもたらされる。老人は、公園で手紙の読み聞かせをし、子供たちから「カフカさん」と呼ばれ親しまれていたらしい。カフカといえば、大切な人形を無くして悲しむ少女のために“人形からの手紙”を創作し、少女の心を癒したというエピソードがあるフランスの文豪。老人は、その逸話になぞらえて、人形を無くした少女のために読み聞かせをしていたという。右京と薫は、老人が使っていた封筒を扱う近所の喫茶店を訪れ、店主の女性(宮本真希)から話を聞くが…!?
3000万円を抱えて倒れた老人
その意外過ぎる正体とは…!?
背後には衝撃の事実が隠されていた!!ゲスト:小須田康人、宮本真希
テレビ朝日「相棒」より
内容に関して詳しくは書きませんが、少しネタバレ含む感想を書きます。
以下、ネタバレが含まれます。
今回の話は…
紙袋に入った大金(3052万円)とともにカフカさんと呼ばれる老人が道端で亡くなっていて、解剖の結果、直接の死因は急性心筋梗塞で癌があちこちで進行していて末期の状態だったということがわかる。
自らをカフカさんと名乗るその老人は、ぬいぐるみ(ぷーちゃん)を無くしてしまい悲しむ女の子(美佳)に、自分が書いた手紙を”ぷーちゃんからきた手紙”として何日ものあいだ公園で読み聞かせていた。これが文豪、カフカのエピソードとそっくり。
指紋からカフカさんことその老人は「大原隆一」であることがわかる。大原はバブル期に仕手集団を率い株価操作で莫大な利益を得ていたが、所得税法違反で逮捕されたことがあり、執行猶予付きの判決がくだっていた。その後バブル崩壊で数百億の借金を背負い、妻と3〜4歳くらいの娘がいたが、離婚してある日忽然と姿を消した。暴力団の幹部の個人資産も運用していたことなどから、殺されたのではないかと憶測が飛ぶ。
しかし離婚しても元妻のところには執拗な借金の取り立てがきて、疲れ果てた元妻は娘を残し大原が失踪した翌年に自殺していた。
全てを失った大原は、小さいながらも会社を経営する幼馴染に頼み、「内山博」という名で寮に入り35年間働いていた。
大原がぷーちゃんからの手紙に使った封筒と便箋は公園にある店で購入したが、その店は探偵を使いやっと見つけた大原の娘の店。
娘は父親の顔はわからないが、店を訪れた際の声で父親ではないかとうすうす気づいていた。ある日ガラの悪い男たちがその店にきて話の内容が借金の取り立てと知った大原は、急いで35年間「内山」として働き、コツコツ貯めた現金を(偽名なので銀行口座を作れなかった)自宅に取りに戻り紙袋に入れて、娘の元へ届けようとするも、その道中に心筋梗塞を起こし亡くなっていた。
右京さんと亀山は、店主の女性・中北美幸(旧姓・大原)に、 亡くなった父親の遺骨は引き取り手もなく、親子関係が証明されれば遺産を相続できるということ、父親は何年もの間、探偵に娘の居場所を探してもらっていたこと、美幸の子供の頃の思い出話などいろいろ話すも、「母と私を捨てた人です、私の中ではとっくに死んだ人なんです」と美幸は一切を断固拒否。
後日、所轄から父親の遺骨を美幸は受け取りに来たが、遺産は放棄すると特命係に連絡が入る。なくしてしまったぷーちゃんからの手紙を読んでくれていたカフカさんが突然いなくなってしまって悲しむ美佳に、右京さんは「カフカさんからの手紙」として手紙を書き、それを亀山が美佳に読む…という感じ。
第9話を見てみて
第9話は事件という事件はない話だった。相棒にはこういう感じの話が時々あるけれど、今回はまさにそれ。カフカの手紙の話とカフカを名乗る人物が実はバブルの時代に世の中を騒がせた有名人だったということで丁寧に装飾されてはいるけれど…
印象に残ったのは、大原の娘・美幸の夫が「ギャンブルにハマってろくでもない連中からお金を借りたまま行方をくらませた。肩代わりするしかなくて、男運がないところは母に似たんですね…」と右京さんたちにいうセリフ。
子供の頃、母親が父親の借金で自殺するほどお金には苦い思いをしていていたのに、大人になって結婚した夫のギャンブルで作った借金で苦労するなんて残念すぎる。男運がないと言っているけど、運の問題かな…
先週の第8話は、絵本作家を取り巻く児童館関連の複数の殺人事件がおきた話で、その中で絵本を読み聞かせたりする。今回は殺人事件は起きないけれど、子供に手紙を読んだりする話なので、子供に何かを読み聞かせる話が2話続いた印象。
次回の相棒 第10話は元旦スペシャル。どんな話なのか楽しみ。
2026年1月1日(木)よる9:00~11:15
元日スペシャル第10話「フィナーレ」
絶海の孤島に降り立った特命係
聖夜のホテルで何かが起こる!?
ゲスト:段田安則、濱田マリ、月城かなと、黒沢あすか、谷田歩、森優作
こちらは『相棒 season24』2026年1月1日(木・祝)よる9時~ 元日スペシャル/第10話予告動画
最新話はTVerで配信中です。

