はい、構文を考えるのが大変なので、AIに考えてもらうことにした妹です。
自民党総裁選が近づくたびに話題になる小泉(進次郎)構文。知っているようで知らない、分かっているようで分からない不思議な構文だ。自分で作るとなるとこれがなかなか難しい。
そこでAIに聞いてみたらどんな構文を作ってくれるだろうか?そう思ってChatGPTにお願いしたら、面白いものができあがったので紹介しよう。
学んでもらう
素の状態で小泉構文を作ってくださいと聞いてみれば良かったのだが、いきなり言われても分からないかもしれないと、余計な心配した自分は参考ページとしてピクシブ百科事典の記事を読み込んでもらうことにした。
そうして作ってもらった5つがこれだ。
小泉構文(進次郎構文)は、前半と後半で同じ内容をそれっぽく繰り返す“トートロジー”調の言い回しが特徴です。参考ページの趣旨に合わせて、以下のように作れます。 ([毎日新聞][1])
- 早寝早起きは、早く寝て早く起きることです。だからこそ、早く寝て早く起きます。
- 雨が降っているから傘をさす。つまり、傘をさすのは雨が降っているからなんです。
- 締切は守るものです。だからこそ、締切は守らなければいけないと思っています。
- 勉強は学ぶためにする。つまり、学ぶには勉強が必要なんです。
- 節約はお金を使わないことなんです。ということは、お金を使わないのが節約です。
[1]:”「進次郎構文」≠同語反復 言語学者が読み解く小泉氏独特の …”
うん、なかなかいい感じだ。情報源を参照して作ってみたらしい。
応用
さらに最近話題になった「素人」という言葉を使った構文を5つ考えてもらった。
承知しました。「素人」という言葉を入れた小泉構文を5つ作ってみますね。
- 素人がやるから素人なんです。だからこそ素人がやるんです。
- 素人の意見は素人の意見だからこそ、素人の意見なんです。
- プロと素人の違いは、プロと素人の違いだと思います。
- 素人だから分からない。だから分からないのは素人なんです。
- 素人が挑戦することは、素人が挑戦することに意味があるんです。
ご希望なら「プロ」と対比させたパターンも追加で作れますが、入れますか?
個人的に4番目の「素人だから分からない。だから分からないのは素人なんです」がいいと思った。自ら対比を申し出てきたたので、続けて作ってもらうことにした。
了解しました!では「素人」と「プロ」を対比させた小泉構文を5つ作ってみます。
- プロはプロだからプロなんです。素人は素人だから素人なんです。
- 素人ができないことをできるのがプロで、プロができないことをできないのが素人なんです。
- プロにはプロの強みがある。だからこそ素人には素人の強みがあるんです。
- 素人が学ぶことでプロに近づく。つまり、プロもかつては素人だったんです。
- プロと素人の違いは、プロと素人の違いにすぎないんです。
ちょっと皮肉っぽい味付けも加えていますが、もっと真面目調や笑える調子に寄せた例も作りましょうか?
2、3、4あたりは小泉構文というよりは、なんか哲学的にも見えるから不思議だ。AIのエンジンがかかってきたのか、ノリノリに提案してくる。続けてお願いしてみることにした。
張り切るAI
続けてAIが作った文章がこちら。
では今度は「真面目調」と「笑える調子」の2パターンで、素人とプロを対比させた小泉構文をそれぞれ5つずつ用意しました。
◆真面目調の小泉構文
- 素人は経験が少ない。だからこそ、経験を重ねてプロになるんです。
- プロには結果が求められる。素人には成長が求められるんです。
- 素人が学ぶ姿勢は、プロが忘れてはいけない姿勢なんです。
- プロにできることと素人にできること、その両方が社会を支えているんです。
- 素人だから失敗できる。失敗できるからこそ学べるんです。
◆笑える調子の小泉構文
- 素人が作るカレーはカレーっぽい。プロが作るカレーはカレーなんです。
- 素人はYouTubeで学ぶ。プロはYouTubeに教えるんです。
- 素人がギターを弾くと騒音。プロがギターを弾くと音楽なんです。
- 素人のジョークはすべる。プロのジョークはすべっても芸になるんです。
- 素人は徹夜でがんばる。プロは徹夜しないでがんばるんです。
どちらのパターンがご希望に近いですか?それとも、さらに「皮肉っぽい調子」や「感動的な調子」も作りましょうか?
うーん、段々小泉構文から離れたような気がする。真面目調のほうは最早名言みたいな感じになってきたし、笑える調子の構文は本場アメリカンジョーク寄りなのか、笑うどころか今のご時勢炎上しそうな文章の数々だ。
まとめ
AIならではのアレンジを加えるほどに、小泉構文からは徐々に遠ざかる結果となった。しかし序盤はそれっぽい文章を作ってくれた。
もしかしたら、これをジェネレーターとして公開したりアプリにしたら面白いのでは?と思って調べてみたら、既に似たようなものが多数公開されていた。考える事はみな同じだった。
多分もっと勉強させて磨き上げれば、より高性能な構文を作り出すだろう。下手すればAIが先んじて作ったものを偶然、実際の小泉議員が発言するなんてこともありえるかもしれない。
AIの勉強速度は速いし、精度も日々増している。改めて実力に驚いた。