はい、今週も楽しく視聴した妹です。
8月18日の深夜に放送された架空名作劇場『人情刑事 呉村安太郎』第2夜の、面白かったところをあげながらネタバレなしの感想をまとめた。
カールばばあという都市伝説
このドラマがいつ時代の設定なのか分からないが、ドラマの子どもの間では足が速い=カール・ルイスという認識の時代だ。シルバーカートを押しながら、駆け抜けていく老婆、それがカールばばあだ。「丑三つに 街駆け抜ける 老婆かな」と呉村も思わず詠んだ。
棒読みの子どももその時代っぽくていい。野球帽をかぶり、サザエさんのカツオのように、バットを担ぎ、グローブをその先に差している。そして「違うやい」とか言ってくれそうでいい。
そんな子どもの間の都市伝説がカールばばあだ。主に何をするのか、会ったらまずいのか、どういう都市伝説なのか気になるところだ。
ちなみに、聞き込みする若者の乗っている自転車や、カップルの持っている紙コップとか、それらもいい味を出していた。
電話で全部話してしまう呉村。あるあるな感じがいい。
ばあさんだってグミは食べたい
遺体の手に握られていたグミを見て、呉村はばあさんはグミを食べない。と言い切る。なぜなら、グミは噛むのに力がいるから、年寄りは食べないという理論だ。娘も同じく年寄りはグミは買わないという。だが、グミより硬いであろう、せんべいを年寄りは買う。
つまり、呉村はグミを食べないと思っているが、ばあさんだってグミを食べたい可能性はある。そして、そんな呉村の断言と同時に、当時の価値観で云々というテロップが入る。
やはり、当時の価値観というか、ハラスメント的な発言があってこその、昔のドラマだろう。
闇バイトの指示はポケベル
前回、現代のデリバリーが絡んだように、今回の現代にあるもので登場するのは闇バイトだ。しかも指示はポケベルだ。ドラマでは80と表示され「やれ」の意味だった。ちゃんと覚えておかないと、間違いそうで怖い。
そんな闇バイトは木彫りの熊で殺害してしまう。バールを持って窓ガラスを割って入ってきたのに、殺害はそこらへんにあった木彫りの熊だ。木彫りの熊を使いたかっただけなのかもしれない。
他にポケベルの指示で使えそうなものはないか、思わず考えたくなる。そんな演出だった。
包丁にできること
シルバーカートから包丁を取り出して殺す手口は、まるで子連れ狼のようなワイルドさ。そんな包丁にできることを、呉村はうまいことまとめる。
「包丁っていうのはな、魚はさばけても、人の罪までさばけない」
これぞ人情、と言う感じでまとめる。そして前回同様、人情なんてどうでもいいから早く逮捕しにいこうという刑事を、呉村は鉄拳制裁だ。いい加減この刑事も殴り返しそうな気がするが、まだ呉村は殴られてはいない。
そして最後は同じく、バーに言って他愛もない会話をして終わる。今回のワイモバイルのCMも前回とは違うバージョンで昔風に作りこまれていた。
今回で架空名作劇場は終わりなのか?ドラマに限らずバラエティとか、どんなタイプでもいいので昔風のものをまた放送してほしい。放送される時を楽しみにしている。