「災」第3話も楽しんで見ることができた、姉です。
WOWOWオリジナル連続ドラマ「災」(さい)(全6話)。第1話と第2話は雰囲気もちょっと違っていて、第3話はどんな感じなのだろうと期待していました。
第3話のあらすじは、WOWOWさんのHPから引用させてもらいます。
ショッピングモールの清掃員・伊織(内田慈)は、引っ込み思案な性格のせいで人生に希望が見いだせないでいた。ある日、伊織は同じショッピングモールの理髪店で働く皆川(藤原季節)と知り合い、交流を持つようになる。皆川もまた人には言えない秘密を抱えており、孤独な伊織に自分と似たようなところを感じ、2人は距離を縮めていく。そんな2人の前に“男”が現われる。
WOWOW 連続ドラマW「災」より
内容に関しては詳しく書きませんが、第3話は2023年・石川の話。第1話が2019年・千葉と2021年・神奈川、第2話は2022年・福岡の話なので回を重ねるごとに新しくなってきている。
今回の中心人物は、ショッピングモールの清掃員・崎山伊織(内田慈さん)と同じショッピングモールの理髪店で働く皆川(藤原季節さん)。
”あの男”は、皆川と同じ理髪店で働く吃音と足を引きずって歩く姿が特徴的な志村(香川照之さん)として登場する。どんな意味があるのかわからないけれど、同僚と食事をしているシーンで名物の「うなぎの釜飯」を頼もうという時に、第2話で倉本(松田龍平さん)と美味しい美味しいと言って食べていた「うなぎ」を”食べられない”と言って断る。
そして皆川は普段は温厚で優しそうなのに、お酒が入ると乱暴な感じになったり眠ってしまったりして、第2話の断酒しようとしていた倉本(松田龍平さん)を思い出す。
植物園で始まり、第4話の舞台となる旅館の庭の木々が出てきて終わるということもあって、全体を通して印象的なのは植物の緑と青白い蛍光灯の光や青、音楽は要所要所でかかるピアノやギターなど弦楽器が印象に残る。
なんとなく2023年に公開された映画「PERFECT DAYS」を思い出した。役所広司さん演じる主人公も、今回の崎山伊織も清掃員で植物が好きだったりするからかもしれない。
第1話、第2話で出てきたアイテム自転車や”あの男”が集合写真を撮る時にカメラマンとなり写真に写るのを避けるシーンはなかったけれど、第1話で登場した神奈川県警の堂本(中村アンさん)が、今回の石川で起きた事故?事件?を聞きつけ”死亡者の髪の毛に変わった形状があったというのは本当でしょうか?”と登場する。
一番印象深いのは、”あの男”志村は吃音と足を引きずって歩く姿が特徴的なのだけれど、歩きながら暗闇に消えていく最後のシーンは、死体が発見された時よりもゾクッとした。これは個人的に大好きな映画の1つ、1996年に公開されたアメリカの映画「真実の行方」のエドワード・ノートンを思い出した。この映画でのエドワード・ノートンの演技には当時びっくりしたので、法廷スリラーものが好きでまだ見ていない方にはおすすめの作品。
これまで香川照之さんが演じた”ある男”は、第1話で千葉で漁船の船員、神奈川で塾の講師、第2話で福岡でトラックの運転手、第3話で石川の理髪店で働く理容師の4人。第4話はいつ、どこで、どんな職業で”ある男”となるのか楽しみ。
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