11月23日から始まった、WOWOW 連続ドラマW「シャドウワーク」第2話を見てみた、姉です。
WOWOW 連続ドラマW「シャドウワーク」 (全5話)は、佐野広実さんの同名小説を映像化。絶望の果てで生きるため、彼女たちが選択した“究極のシスターフッド”を描く衝撃のミステリー。
どんな感じのドラマなのかWOWOWさんのHPから引用させて頂きます。
多部未華子主演。命懸けでDV夫から逃れてきたその家には、ある「ルール」があった――。声をあげられない被害者たちの究極の選択を描く、ヒューマン・ミステリー
紀子(多部未華子)は、夫からの数年にもわたる日常的な暴力により自己喪失し、暴力を受ける自分が悪いのだと考えるまでになっている主婦。そんな紀子は、ある日、命からがら逃げ出した先の病院である人物と出会い、江ノ島にある一軒の家へと導かれることに。そこで自分と同じ境遇にあるさまざまな女性たちと共同生活を送るうち、本来の自分と豊かな生活を取り戻していく。だが、その家に敷かれた秘密のルールに直面し、どのように自ら決断すべきか葛藤する――。
WOWOW HPより
本編予告映像はこちら。
キャスト(敬称略)
- 多部未華子:紀子(夫・清明から長年暴力を受ける)
- 桜井ユキ:北川薫(館山南署刑事課・警部補)
- 寺島しのぶ:昭江(DV 被害者のシェルターシェアハウス共同運営者・パン屋経営)
- 石田ひかり:路子(シェアハウスの共同運営者・看護師)
- 川西拓実(JO1):荒木悠真(館山南署刑事課所属の若手刑事)
- 竹財輝之助:北川晋一(薫の夫、警察庁刑事局捜査第二課所属)
- トリンドル玲奈:奈美(シェアハウスの住人)
- 上原実矩:洋子(シェアハウスの住人)
- 須藤理彩:雅代(シェアハウスの住人)
- 街田しおん:西山千栄子(弁護士)
- 森岡龍:清明(紀子のDV夫)
- 宮崎吐夢:斉藤義久(館山南署刑事課署長、薫の上司)
第2話のあらすじは…
今もなお、DVの記憶にさいなまれる紀子だったが、奈美(トリンドル玲奈)や洋子(上原実矩)、雅代(須藤理彩)と働くうちに心を通わせるようになり、少しずつ本来の自分を取り戻し始める。一方、薫と警察庁のエリートである夫・晋一(竹財輝之助)の間に起きた出来事も明らかになり、薫の過去を知った荒木(川西拓実・JO1)は複雑な想いを抱え、身内である警察が薫を疎外することに疑問を持ち始める。
WOWOW HPより
ということで、早速どんな感じなのか見てみた。
内容に関してはあまり詳しく書きませんが、少しネタバレも含む感想を書きます。(原作の小説は未読です)
ここから一部ネタバレを含みます。
おおまかな流れとしては…
紀子は夫からのDVでゲガをしていった病院で看護師の路子に出会った。
そして館山南署刑事・北川は海岸で死体で見つかり自殺とされた女性(美佳子)が以前にDVを受け搬送された病院の看護師だった路子に連絡を取り、話を聞くと路子は退院してからは連絡していないと言うが、美佳子の通話記録を調べると路子に連絡を取っていたことがわかる。
シェアハウスの皆で寝る前にするレクリエーションはゲームから、「思考実験」となっていく。
ある夜、昭江が倒れているのを見つけた紀子は昭江に頼まれて救急箱を取りにいくと、ファイルを落としてしまいその中に紀子の夫の写真や情報、さらに他の人の情報などが書いてあるのを見てしまう。
北川刑事は夫からDVを受けていて、夫は警察庁捜査二課のエリートで父親は元刑事局長。夫とは別居中で、夫の弁護士に和解してやり直したいと伝えられるもきっぱりと断る。そして仕事帰りに車に乗り込もうとするところを何者かに襲われてしまう、といった感じ。
なんだか怖いレクリエーション
DV被害者の定員4人のシェアハウスにはいくつかルールがあり、その中の1つに「寝る前に全員集まってレクリエーションをする」というのがある。
レクリエーションは段階を踏んで変わっていき、「トランプ」「クイズ」に慣れたら、次に「パズル」それも簡単にできるようになったら最後は「思考実験」となる。
今回は最後の「思考実験」で「もし◯◯だったら…」ということを皆で考える。自分で判断して行動する力がつくのでここを出てから役に立つはず、ということらしい。
この「思考実験」の内容が結構エグい。レクリエーションに参加しているのは昭江、奈美、洋子、雅代、紀子の5人。
奈美「ある日、村人たちにひどい仕打ちをしていた王様が何者かに殺されました。あなたはその犯人をかくまっています。王様の家来たちは犯人を捕まえて火あぶりにするといい、犯人は誰なのか教えろと村人たちを次々に拷問にかけます。このまま犯人が見つからなければ村人が何人も殺されてしまいます。でもあなたが犯人をつき出せば村人は助かります。犯人を知っているのはあなただけです。あなたなら村人たちを助けますか?それとも王様を殺した犯人を助けますか?」
奈美は「紀子さんどう?」と聞き、紀子が答えられずにいると、洋子が「王様は村人にひどいことをして犯人はそれをやっつけてくれたんだから、私だったら犯人を助ける」といい、雅代も「多くの命より1人の命を差し出したほうが犠牲が少ないのは確かだけれど、犯人が火あぶりにされても村人たちは喜ばないと思うので、私も犯人(を助ける)かな」という。
それでも紀子は答えられない。そして雅代は「自分が虐げられていた村人だったらどう?死んでほしいって思ってた人を殺してくれたのよ、なのにつき出そうと思う?」と畳み掛ける…そして紀子は「そうですね…そう考えると私も2人と同じです。」と答えるが、昭江は「紀子さんがどう思ってどうしたいのか、それが重要なの。次の問題は自分でしっかり答えが見つけてみて。」といって問題をいう。
昭江「もし、あなたの仲間があなたの夫にあなたの居場所を教えたとしたらどうしますか?」
全員が紀子をじっとみて待っていると、紀子は「もし、そうなら私は…私の仲間はそんなことしない。」と答える。
なんか誘導しているというか、洗脳している感じというか…今までやってきたゲームなどとは種類が違い、見ていてちょっと怖かった。
北川刑事のDV夫
移動して(左遷?)館山南署にいる北川刑事は、夫をDVで訴えていた。しかし夫は警視庁捜査二課のエリートで父親は元刑事局長。今は別居しているが、その別居先にも夫は訪ねてきてピンポンピンポン、ドアをガンガン、妻が「警察呼ぶから!」と言うと、大笑いして「もう来てますけど、おい!いい加減にしろこの野郎!開けろ!」などなど叫ぶわで何しろ恐ろしい。
後日、夫の弁護士が来て、和解したいと言ってくるが即答できっぱりと断る。そして仕事帰り車に乗り込もうとするところを誰かに襲われてしまう。鉄パイプで殴られたり蹴られながらも、なんとか防犯ブザーをならして犯人はその場を去る。
一般的にDVの相談ってどこにするのが良いのかわからないけれど、警察関係者それも偉い人が夫で暴力を受けたら、被害届とかどうするのだろう?DVの証拠として映像や音声を残したり、病院で診断書とかはもらえるとしても、彼女自身も刑事だったりで、なんだか複雑そう。
第2話を見てみて
今回はシェアハウスのことが少しわかってきた。シェアハウスを共同運営する昭江と路子は共にDV被害者でシェルターで出会い、昭江は「自分が生きるために一生に一度だけは他人を押しのけていいってことにしよう、たった一度、ここだけは譲れないって時にだけ…」と考えることにした。そして昭江はその「一生に一度」を25年前にすでに使ったという。
今回の話の中で一番印象に残ったのは、レクリエーション「思考実験」の村人と王様の話。メンバーの2人は「犯人を助ける」と言っていたし、紀子にもそう言わせたかったみたいだけれど…
そもそも村人が何人いるのかわからないけど、犯人を助けるために黙っていて、最終的に生きてるのが犯人をかくまっている自分と犯人の2人となって、それでも2人とも黙っていたら結局全員殺されちゃうのでは?本当に村人と犯人を助けたいなら、かくまった自分が殺しましたと犯人に代わって名乗り出るのでは?と思った。
いつかはみんなシェアハウスを出ていくというが、退所する日は自分で決めるわけではなく、それぞれ出ていく時期が来て、そうしたら1人ずつ…ということらしい。
紀子は偶然昭江の部屋にあるファイルの中に自分の夫の資料を見つけ、他にも複数の人の資料があることを知る。その資料の中には写真が貼られ、氏名(田島義則)が書いてある下に、新聞の「おくやみ欄」が貼ってあり「田島義則 43歳 心不全 8/26 死去」の部分が赤で囲われていたものもあった…ということを考えると…
ここから先は勝手な想像だけれど、シェアハウスを共同運営する昭江と路子はお互いの夫を殺していそう。2人で協力してなのか、疑われないよう昭江は路子の夫を、路子の夫を昭江が殺しているのかもしれない。
そしてシェアハウスのメンバーは、自分が死んでほしい人と思う人を自分ではなく、メンバーの誰かが殺す。メンバーのために手を汚した(殺した)人は、次は誰かが自分の殺して欲しい人を殺してもらえる。それこそシェアハウスのルール「持ち回り」で。
死んでほしい人が死んだことで自由となったメンバーは、時期が来たということでシェアハウスを出ていく…みたいな感じなのか?もしそうなら、次はシェアハウスの4人の中で一番長くいる奈美の夫をメンバーの誰かが殺しにいく、ということになるのか?
次週はもう少しいろいろなことがわかってくると思うので、どんな展開になるのか楽しみ。
【第1話まるごと無料配信】連続ドラマW「シャドウワーク」(12月1日現在)

