WOWOW 連続ドラマW「1972 渚の螢火」第1話を見てみた、姉です。
WOWOW 連続ドラマW「1972 渚の螢火」 (全5話)の原作は坂上泉さんの同名小説。”本土復帰目前、混沌とした沖縄で繰り広げられるクライムサスペンス”。
第1話は10月19日午後10:00から無料配信。
どんな感じのドラマなのかWOWOWさんのHPから引用させて頂きます。
1972年、本土復帰を間近に控えた沖縄で、100万ドルの米ドル札を積んだ現金輸送車が襲われ行方を絶った。円ドル交換が完全な形で遂行できなければ日米外交紛争に発展しかねないと、琉球警察はこれを秘密裏に解決する特別対策室を編成した。班長に任命されたのは警視庁派遣から沖縄に戻ってきた真栄田(高橋一生)。そのほか、同級生でありながら真栄田をライバル視する捜査一課班長・与那覇(青木崇高)、そして定年を控えたベテランの玉城(小林薫)をはじめとするたったの5人のメンバー。事件解決のタイムリミットは本土復帰までの18日間。捜査を進めるうちに、事態は沖縄財界や地元ギャング、さらには米軍関係者を巻き込み、二転三転していく……。真栄田らは期限までに100万ドルを取り戻し、犯人を捕らえることができるのか――。沖縄の未来を懸けた戦いが始まる!
WOWOW HPより
本編予告映像はこちら。
キャスト(敬称略)
- 高橋一生:真栄田太一(琉球警察・本土復帰特別対策室班長)
- 青木崇高:与那覇清徳(琉球警察・捜査一課班長)
- 城田優:ジャック・シンスケ・イケザワ(米軍・CID(アメリカ陸軍犯罪捜査局)の憲兵大尉)
- 清島千楓:新里愛子(琉球警察・本土復帰特別対策室の事務員)
- 嘉島陸:宮里武男(沖縄の不良グループ・宮里ギャングのリーダー)
- 佐久本宝:稲嶺コウジ(宮里ギャングのメンバー)
- 広田亮平:比嘉雄二(琉球警察・石川南署捜査課の捜査員)
- MAAKIII:伊波正美(コザの外れにあるバー・カリホルニヤの雇われママ)
- 北香那:真栄田真弓(真栄田太一の妻)
- Jeffrey Rowe:オーガスト・ミラー(在沖米国総領事館・二等書記官)
- 藤木志ぃさー:座間味喜福(琉球警察・本部長)
- ベンガル:喜屋武幸勇(琉球警察・刑事部長)
- 沢村一樹:川平朝雄(川平興業の社長で沖縄政財界の重鎮)
- 小林薫:玉城泰栄(琉球警察のベテラン刑事)
第1話「戦果アギヤー」のあらすじは…
1972年、本土復帰を間近に控えた沖縄で、100万ドルの米ドル札を積んだ現金輸送車が襲われ消息を絶った。極秘捜査を任された琉球警察・特別対策室の真栄田(高橋一生)は、同僚の与那覇(青木崇高)やベテランの玉城(小林薫)らとともに強奪犯を追い始める。事件解決のタイムリミットは本土復帰までの18日間。沖縄の命運を懸け、沖縄政財界や地元ギャング、さらには米軍関係者をも巻き込んだ苛烈な捜査が幕を開ける――。
WOWOW HPより
ということで、早速どんな感じなのか見てみた。
内容に関してはあまり詳しく書きませんが、少しネタバレも含む感想を書きます。
ここから一部ネタバレを含みます。
第1話ということもあり、まず最初に1945年から1972年までの間に沖縄でおきたいくつかの出来事が描かれていく。
- 終戦後、沖縄の人々は食料や資材が十分でない収容所での生活だった
- 1945年9月7日に降伏調印式が行われ、正式に沖縄戦が終結。
- 1951年にサンフランシスコ講和条約調印、翌52年に発行により日本は独立を回復したが、沖縄は奄美・小笠原などと共に引き続きアメリカの統治下に置かれ日本から切り離された。
- 1971年6月に沖縄返還協定が調印され、翌72年1月に日本復帰が同年5月15日と発表された。
第1話のタイトル「戦果アギヤー」とは、沖縄では終戦後、食料など十分ではない収容所生活で、米軍の物資いわゆる「戦果」を盗みだす「戦果アギヤー」が登場した…と説明されている。
物語の流れとしては、沖縄の日本復帰を間近に控えているなか、現金(米ドル)輸送車が襲われ、現金が強奪されてしまう。日本政府は秘密裏に沖縄にあるドルをアメリカに引き渡す約束をしているので、外交問題にもなりかねない。警察庁や日本政府にも伝えず、琉球警察内でも極秘事項として処理。
本土復帰まで18日、それまでに犯人を見つけ出し強奪された100万ドルを取り戻すという捜査を琉球警察の真栄田(高橋一生さん)、玉城(小林薫さん)、与那覇(青木崇高さん)、新里(清島千楓さん)比嘉(広田亮平さん)の5人でする…という感じ。
沖縄の言葉は翻訳がない
ドラマの中ではところどころに沖縄の言葉が出てくる。基本的にドラマを見るときには(日本のドラマでも)いつも字幕を出して見るのだけれど、沖縄の言葉がカタカナで字幕で表示されてもよくわからない言葉がたくさんあった。
いちいち調べるとキリがないので、なんとなくこういう感じの意味なのかな?と想像しながら見るのだけれど、何を言ってるのか気になるとストーリーに集中できないので、沖縄の言葉の翻訳が欲しい。
日系二世を演じる城田優さん
米軍で刑事事件の捜査を担当するCID(アメリカ陸軍犯罪捜査局)の憲兵大尉、日系二世のジャック・シンスケ・イケザワ(城田優さん)は、ちょっとたどたどしい日本語で「マエダサ〜ン、お元気ですか?」と言って登場する。終盤には電話で英語を話す場面もあったりするのだけれど、英語はともかく今後の彼の日本語が気になる。
強盗団の目的は?
強奪された米ドルは100万ドル、ドラマの中ではレート360円として3億6000万円。それを聞き玉城は「あいえなー!3億円事件超えてるさー」と言う。「3億円事件」はいつだったか気になったので調べてみると1968年12月10日に事件発生。このドラマの事件発生は1972年の4月末の話なので、数年前に「3億円事件」が起きているということになる。
「3億円事件」では白バイ警官に扮した男に現金輸送車から現金を窃盗され死傷者は一人も出ず、犯人は捕まらないまま時効を迎えたことで有名な事件。
しかしドラマの事件は米軍兵に扮した男たち(日本人のギャング5人と白人男性・ビル)が現金輸送車から米ドルを強奪し、仲間割れ?(最初からそのつもりだったのか?)して、ギャングのリーダー宮里は「これからわったーの本当の戦争さ。全員たっくるさんとよ!」と叫び、共に事件を起こした白人男性・ビルを撃ち殺してしまったりするので、金銭目的の単純な犯行ではなさそう。
車は右側通行
当時の沖縄はアメリカの統治下なので、ドラマの中で車は右側通行だし通貨は米ドル。
沖縄出身の真栄田は沖縄出身ではない女性と結婚し、奥さんは妊娠中で一緒に沖縄に滞在しているのだけれど、二人の会話の中でもうすぐ「渡航証明書」は必要無くなるという話をしたりする。
奥さんは会話の中でいたって普通に「返還」というが、真栄田はその言葉が気になり、「返還」というのは返してもらうってことだから、俺達にとっては「復帰」なんだ、と優しく説明する。
アメリカ統治下から27年、日本復帰となった沖縄に関して知らないことばかりの筆者は、このドラマを見てその当時の状況や沖縄の人たちが沖縄以外の人たちに対してどんなふうに思っていたのか(もちろん個人差はあるだろう)など垣間見えて興味深い。
今後の展開が楽しみ
第1話では当時の時代背景や登場人物たちの話、秘密裏に日本政府がアメリカに渡す予定の米ドルが強奪される事件が起こり、それを琉球警察内でも極秘で本土復帰までの18日間で解決し、さらに強奪された100万ドルを取り戻さなくてはならないという大変な状況。
勝手な想像では、犯人の目星はすでについているので犯人たちを捕まえることはできそうな感じだけれど、一番の問題は100万ドルを取り戻すということ。金銭目的の犯行ではなさそうなので、目的によっては極端な話、犯人たちは100万ドルを燃やしちゃうかもしれない…次週が気になる。
原作の小説は読んでいないので、”本土復帰目前、混沌とした沖縄で繰り広げられるクライムサスペンス!琉球警察×地元ギャング×アメリカ、100万ドル強奪事件の裏に隠された真相とは――。”という今後の展開が楽しみ。
【第1話まるごと無料配信】連続ドラマW 1972 渚の螢火【WOWOW】(10月20日現在)

