テレビ東京のドラマ「コーチ」第1話(初回15分拡大SP)を見てみた、姉です。
主演は唐沢寿明さんで、堂場瞬一さん原作の警察小説が待望のドラマ化!ということなので、楽しみにしていました。
どんな感じのドラマなのか、テレビ東京さんのHPから引用させて頂きます。
元新聞記者ならではのリアリティーある描写でベストセラーを多数生み出している、堂場瞬一による傑作警察小説「コーチ」(創元推理文庫)を待望のドラマ化!
テレビ東京HPより
捜査に失敗し、行き詰まり、逃げ出したくなっている若手刑事たち…そこに現れた“冴えないおじさん”向井光太郎。実は、警視庁人事二課から派遣された特命職員だった!「コーチ」の的確なアドバイスで、刑事としてだけではなく、人間としても成長していく、異色の警察エンターテインメントです!
主人公・向井光太郎(むかいこうたろう)を演じるのは、映画、ドラマなど数々のヒット作で主演を務め、圧倒的な演技力で魅了する唐沢寿明。ドラマBiz「ハラスメントゲーム」(2018年10~12月/テレ東)以来、約7年ぶりのテレ東連ドラ主演となります。
そして第1話「55歳の新米刑事!?」のあらすじは…
池袋西署の係長・益山瞳(倉科カナ)は若くして女性管理職になり、年上の部下を抱えやりづらさを感じていた。そんな中、人事二課から新入りが来るという異例の辞令が。現れたのは冴えない見た目のおじさん、向井光太郎(唐沢寿明)。経歴は謎だらけだが、刑事としてはやけに有能。その捉えどころのなさに瞳は困惑する。彼が配属された理由とは?そんな中、ある一軒家で殺人事件が発生。瞳が現場に駆け付けると既に向井の姿があり…。
テレビ東京HPより
第1話の予告はこちら。
こちらは「2分でわかる!第1話ダイジェスト」。
キャスト
- 警視庁 警務部 人事二課・向井光太郎(唐沢寿明さん)
- 池袋西署 刑事課 強行犯係係長・益山瞳(倉科カナさん)
- 警視庁 刑事部 捜査一課課長・相良孝文(古田新太さん)
- 警視庁 警務部 人事二課課長・富永由里(木村多江さん)
- 東新宿署 刑事・所貴之(犬飼貴丈さん)
第1話ゲスト
- 池袋西署署長・今井令子(板谷由夏さん)
- 袋西署刑事課強行犯係刑事・石田誠二(岩谷健司さん)
- カフェ経営者・栗本智治(林泰文さん)
- 池袋西署刑事課強行犯係刑事・永谷美久(工藤美桜さん)
- 地下アイドル・工藤翔((原因は自分にある。)吉澤要人さん)
内容に関してはあまり詳しくは書きませんが、少しネタバレ含む感想と気になったことを書いていきます。
ここから先、少しネタバレを含みます。
長髪グレイヘアの唐沢寿明さん
主人公の向井は55歳、白髪多めの髪色はともかく、刑事さんではあまり見かけない髪の長さだしヒゲもはやしていてちょっと違和感あるけれど、汚い感じはしないのだからさすが唐沢寿明さん。
ただ、あんな感じの55歳って刑事じゃなくてもあまり見かけないような気がする。
結構やらかす係長
強行犯係係長・益山(倉科カナさん)は、向井とともに容疑者のマンションへ。オートロックを開けてもらうために、なんと益山は容疑者の部屋番号を押す。そのことにより、容疑者に車で逃げられてしまう。
さらに、益山は容疑者が人質とともに隠れているスナックを見に行く際、出てきた容疑者と鉢合わせしてしまい、警察が来ていることがバレてしまい立てこもられてしまう。
こんな感じで結構やらかすので、部下から信頼されないのも納得。重要な場面での判断がまずすぎて、そもそもなんで係長になれたのか見ていても不思議だった。
途中で出てくる元刑事はたまたま?
容疑者の経営している喫茶店を張り込みしていた益山の部下・永谷(工藤美桜さん)が、不審者だと思い職質した男性は、元捜一特殊班・高野哲雄(大高洋夫さん)。その時に「店の客調べる前に、マスターのまわり調べたのかよ?例えば娘とか、先週店に行った時、金せびりに来て揉めてたぜ。」と永谷に言ったりする。
店の常連客と言っているけれど、たまたま店に行ったときに職質されたのか?それとも実は向井をアシストする役だったり?と勘ぐってしまった。今後また登場することがあるのか、ないのか楽しみだ。
事件解決にも大活躍の向井
向井は頼りない係長のそばで、捜査のヒントをほのめかしたり、立てこもる男にタックルして確保に尽力したり大活躍。係長に「ナイスタックルでした。ラグビー経験者なんですか?」と聞かれ、「まぁこう見えて昔は”秩父宮の稲妻”と呼ばれてました。」といったときには見ていて思わずクスッとなった。
向井のアドバイスを受けて
人質を取り立てこもる男がいる状況で、暴走しそうになる係長・益山に、「とりあえず深呼吸!」といって落ち着きを取り戻させるシーンがあるのだけれど、もしかしたらこのセリフは今後も出てくるキーワードなのかなと思った。
事件は無事解決して終盤に、向井が益山といっしょに過ごした間でわかったことを「女性であることは一回外して考えてみませんか、あなたは若くして階級が上がった人に共通する問題点を抱えているだけです…(略)」とアドバイスをする。
向井のアドバイスを受けたあとの益山は、係長としての落ち着きや部下からの信頼も少しずつ得てきているようでこれからが楽しみだ。
第1話の感想
突然配属された理由や経歴を隠し、ちょっと変わった感じの風貌をした55歳の向井は実はとても能力の高い警察官という感じ。嫌味な感じではなく、なるべく本人が自然に気づけるように、手柄を立てることができるようにうまく指導していき、短い期間で的確なアドバイスをしてその人を良い方向に向かわせていくのは見ていて面白い。
ちょっと気になったのは刑事さんたちの労働環境。序盤で部下の永谷は、「取り調べをしているが、猫の病院があるので定時で帰ります」といって益山がかわっていたけれど、向井のアドバイスを受けた益山は部下との接し方が変わってきたからなのか、終盤では取り調べから戻った永谷に「今日、定時で上がりだよね?」ときくと、「ペットケアの出張サービス頼みましたから大丈夫です。今から取り調べの調書まとめます。」と言われ、益山はすごく嬉しそうな顔をする。令和の今でも刑事さんの働く環境では、定時で帰るのは難しいのかなと思った。
話の中心は向井が益山を指導する話だけれど、解決となった殺人事件はけっこうひどい話。地下アイドル・翔に入れあげている女・里絵(山口ことねさん)が、脅され”祖父の家にはお金がある”と話し、翔は空き巣に入ったが祖父に見つかり殺害。
その後、翔は里絵のスマホで父親に”里絵がナイフで祖父を刺した”と連絡し、父親は現場を見に行った時に弟に見られ、何も言わずに逃亡し、捕まってからも無言を貫く。しかし、ナイフで刺し殺害したのは翔だったとわかり、最後に父親はちょっとホッとしたような顔で娘と顔を合わすのだけれど…自分の父親を娘の知り合いに殺されたということ、おじいちゃんからすれば孫の知り合いに殺されてしまうわけでなんとも気の毒な事件。
次週の向井はどんな悩める警察官をどのように指導して、良い方向に向かわせて行くのかお手並み拝見、次週が楽しみ。
第2話の予告はこちら。
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