テレビ朝日の水曜夜9時「大追跡 警視庁SSBC強行犯係」を全9話見てみた、姉です。
7月9日(水)から始まったテレビ朝日のドラマ「大追跡 警視庁SSBC強行犯係」も9月3日(水)の第9話で最終回。初回は豪華キャストの拡大スペシャルで、2話目以降は大丈夫なのかと思っていたけれど、一応 最終回まで続けて見てみた。
トリプル主演で大森南朋さん、相葉雅紀さん、松下奈緒さん。そして共演は佐藤浩市さん、遠藤憲一さん、光石研さん、伊藤淳史さん他。
あらすじやキャストはテレビ朝日HPできます。
今回は最終回の感想というよりも、全話を通して見てみた感想を少し書きたいと思います。
基本的に一話完結で見やすい
第8話と第9話(最終話)は2話で話が続いていたけれど、それ以外は多少バタつき感はあっても一話完結。週の半ば水曜の夜にサラッとみる刑事もののドラマとしては気楽に見ることができた。
配役がよかった
相葉雅紀さん演じる名波凛太郎は、中途採用ながらキャリア組の警視庁SSBC強行犯係のメンバーで、伯父は元警察庁長官で現・内閣官房長官の久世俊介(佐藤浩市さん)。
大森南朋さん演じる伊垣修二は、捜査一課の刑事だったが、3年前に問題を起こし、SSBCに異動。名波の教育係を担当するうちに、名波の姿勢に影響され、本来は捜査をしないSSBCが捜査に動き始め、次第に良いコンビとなっていく。
松下奈緒さん演じる青柳遥は、元夫・伊垣が捜査一課から追い出されたのと入れ替わるようにして警視庁捜査一課へ移動し、主任に抜擢される。捜査上、密に関わるSSBCにはあくまで捜査一課の支援を求め、捜査に動くSSBCを煙たく思っていたが、次第にその実力を認め協力していく。
遠藤憲一さん演じる警視庁捜査一課長・八重樫は上下関係を重んじ、部下には厳しく、キャリア組には絶対服従。名波には強く言えないどころかつい機嫌を伺ったりしてしまう。
お決まりのセリフはコントみたい
SSBCが捜査をはじめて、その途中で失敗だったり許可してもらう必要があるときなど、名波が捜査一課長に言う”おきまりのセリフ”がある。
「僕の伯父は…元警察庁長官で現内閣官房長官・久世俊介です。そして僕は…国家公務員総合職採用試験に合格して警察庁に入庁したキャリア官僚です。3年後には…昇進して恐らく警察庁で局長。つまりあなたの上司になります。」
これでいろんなことが事なきを得るのだけれど、2人の掛け合いはコントみたいで面白い。
”しずさん”がしゃべった!
最終回で一番印象に残ったのは、官房長官行きつけの小料理屋「まえだ」の”しずさん”。
いつも座ってうとうとしている感じで話すことはまずないのだけれど、最終回で”しずさん”がしゃべった!
未解決だった事件は無事解決するも、伯父さんと話してちょっともやもやした気持ちで名波が1人で「まえだ」でビールを飲んでいると、しずさんは おもむろに話し出す。
「加茂さんが撃たれた日、あんたの伯父さんはそこに座ってずーっと黙り込んでた。ひと言だけつぶやいたよ。”死ぬなよ…加茂さん”。
22年前の真相を知りたいだけなら、加茂さんが死のうが助かろうがどうでもいいはずだろ。
本当のことは言わないのよ、あの人。そういうもんさ、将来 総理大臣になろうかって人は。」
白川和子さん演じる”しずさん”は、最終回にして初めて話すのだけれど、声のトーン、話し方、間のとり方、表情…まぁなにしろかっこいい。
伯父さんはいつから「まえだ」に通っているのかわからないけれど、しずさんは”あの人”と伯父さんを呼ぶわけだからもうだいぶ昔からの無染みなのかもしれない。
次のシーズンはあるのか?
というわけで、7月から始まった「大追跡 警視庁SSBC強行犯係」は、最終回までそれなりに楽しく見ることができた。ただ、ちょっとそれは無理があるんじゃない?と首をひねるような話もあった。
この作品がシーズンを重ねていくのか今の時点ではわからないけれど、もし次のシーズンがあるのだとしたら、SSBC(捜査支援分析センター)の特性を生かしたかっこいいシナリオに期待したい。