日本版「怪物」第6話とオリジナル韓国版「怪物」の第8話を見てみた、姉です。
WOWOW 連続ドラマW「怪物」 (全10話)は、第1話のみならず第2話まで無料配信中(YouTubeでまるごと無料配信中)。
そしてWOWOWではオリジナル韓国版(以下、韓国版とします)の全16話を見ることができる(9月30日まで、要加入)。
ということで、日本版の第6話は韓国版と比べてどんな感じになるのか楽しみにしていた。
日本版の第6話のあらすじはWOWOWさんのHPから引用させていただきます。
柳の店から美緒の遺体が発見され、ついに“怪物”の正体が暴かれた。拘留された柳の口から、これまでの経緯が語られるが、果たしてそれは真実なのか。富樫と真人は、柳の狂気の裏側に美緒の母親・晴美の存在が深く関わっていることに気付き、柳に揺さぶりをかけていく。未だに琴音の遺体は発見されないまま、柳への取り調べが繰り広げられるが、緊迫したその攻防は思いも寄らない展開を迎える。「俺が琴音をお前に返したんだ」
WOWOW ドラマW「怪物」より
日本版の主役2人は安田顕さん演じる富樫浩之、水上恒司さん演じる八代真人。
韓国版では富樫=ドンシク(シン・ハギュンさん)、八代=ジュウォン(ヨ・ジングさん)。
以下それぞれを富樫・八代、ドンシク・ジュウォンとします。
内容に関してはあまり詳しく書きませんが、日本版と韓国版のちょっとした違いや、今回は少しネタバレを含む感想を書きます。
まず最初に、日本版は全10話、韓国版は全16話と6話韓国版の方が長いので、日本版の第6話が韓国版の第8話「釣られる」とほぼ同じ内容になる。※韓国版にはエピソードタイトルがあります。
そして第6話の日本版は48分で韓国版の第8話は1時間11分と韓国版の方が23分長い。
時間の長さが違うので当たり前だけれど、韓国版のほうが全体的に細かい人物像や状況まで描かれている。細かい部分はさておき、気になった部分について少し書きます。
以下、少しネタバレ含みます。
今回の話の重要な部分を占める犯人は日本版=柳(小手伸也さん)、韓国版=ジンムク(イ・ギュフェさん)。お二人とも「怪物」と呼ばれるにふさわしいまさに怪演で素晴らしいのだけれど、細かい演出に関しては韓国版のジンムクの方がより怪物感があるように思った。
そして日本版では県議会議員・田所加代(高畑淳子さん)が多分25年くらい前に、柳が自分に”頼みがあるんです”といってきたことを思い起こすシーンがある(ただし頼みの内容まではわからない)のだけれど、韓国版ではそのシーンはない。
あ、そもそも日本版では富樫の妹は25年前に失踪しているけれど、韓国版では20年前(放送されたのが2021年だからなのか?)ということになっている。
犯人が遺体を埋めた場所にも違いがあって、日本版では焼肉店を切盛りしている凛子(剛力彩芽さん)の失踪した母親は、どこかの林の中を掘り起こして白骨遺体として発見されるが、韓国版ではジェイ(チェ・ソンウンさん)の店舗兼自宅の敷地内から発見される。
これは韓国版のほうがよかったと思う。10年前に謎の失踪をした母親をずっと探していたジェイは、生きていると信じながらも身元不明の女性の遺体が発見されると、遠くまで出向きその遺体が母親ではないか確認しに行ったりしていた。
しかし探していた母親は自宅の敷地内に埋められていて何も知らずにずっと過ごしていた…それに気づくことができなかった自分を責め、泣きながら何度も何度も”お母さん、ごめんなさい”と謝る…という描かれ方をしていて、ジェイを演じるチェ・ソンウンさんの演技が目を引く。
これまで見てきて、日本版の八代は韓国版のジュウォンに比べあまり話さない印象だったけれど、第6話にして八代がいよいよ少しずつ活躍しはじめたので、これから先も期待したい。
というわけで、日本版第6話、韓国版第8話は犯人が遺体を埋めたという場所を掘り起こし、複数の白骨遺体は見つかるが、富樫・ドンシクの妹は見つからない。そして犯人は”妹(を殺したのは)は自分ではない”と言う謎が深まる展開。日本版ではなんとなくこの人たちが関係してそう…と、少し伏線が張られているので、どんな感じに話が進んでいくのか楽しみ。
今回は少しネタバレになってしまったけれど、このくらいにしておきます。
日本版「怪物」第1話・第2話まるごと無料配信中です。2025年8月11日現在。