日本版「怪物」とオリジナル韓国版「怪物」の第3話を両方見てみた、姉です。
WOWOW 連続ドラマW「怪物」 (全10話)は、第1話のみならず第2話まで無料配信中(YouTubeでもまるごと無料配信中)なので、第3話が有料配信の1回目となる。
そしてWOWOWではオリジナル韓国版(以下、韓国版とします)の全16話を現在見ることができる(要加入)。
ということで、日本版と韓国版の第3話がどんな感じになるのか楽しみにしていた。
日本版の第3話のあらすじはWOWOWさんのHPから引用させていただきます。
美緒の指を柳の酒屋の店先に並べた犯人――それは富樫だった。しかし、富樫は何食わぬ顔で翔子(真飛聖)からの参考人聴取を受ける。聴取に同席した真人は、その場で富樫への不信感をあらわにし、両者は対立を深めていく。その後も富樫は不可解な言動を周囲に見せ、昔からの友人である翔子や田所(藤森慎吾)でさえも、富樫の犯行を疑い始める。富樫は何を隠しているのか? 美緒は生きているのか。怪物はあいつか、俺自身か――。
WOWOW ドラマW「怪物」より
日本版の主役2人は安田顕さん演じる富樫浩之、水上恒司さん演じる八代真人。
韓国版では富樫=ドンシク(シン・ハギュンさん)、八代=ジュウォン(ヨ・ジングさん)。以下それぞれを富樫・八代、ドンシク・ジュウォンとします。
内容に関しては詳しく書きませんが、日本版と韓国版のちょっとした違いなどを書きます。
まず日本版は”第3話”だけだけれど、韓国版は第3話「笑う」とエピソードタイトルがある。
そして第3話の日本版は48分で韓国版は1時間3分と韓国版の方が15分長い。
なので、やはり韓国版の方が描写が細かかったりする。それは仕方ないとしても第3話のいくつか違う部分などをあげると…
日本版では舞台となる羽多野町の再開発計画について計画に携わる建設会社の代表・中林(橋本じゅんさん)が「昔馴染み」ということで警察庁次長・八代の父(渡部篤郎さん)に電話をかけるシーンがあるが、韓国版にそのシーンはない。
ちなみに韓国版では再開発計画についてほとんど触れられていないが、第3話で建設会社の代表イ・チャンジンは少し登場する。役を演じるホ・ソンテさんはどこかで見覚えのあるお顔だと思ったら、イカゲームの参加者チャン・ドクス=101番でした。
そして、八代がおとり捜査の失敗について警察庁次長の父に怒られるシーンでは、韓国版の父の怒りは激しく怒鳴ったりして息子は結構追い詰められている感じがした。このシーンだけではなく、韓国版の父の方が息子に厳しく接しているように思える。
前回の第2話で、幼馴染のひとり娘が数日間、自宅に帰ってきていないことを知り繁華街で酔いつぶれていたその娘を見つけて保護し、酔いが覚めるまで休ませるシーンでは、富樫は自宅で休ませ、ドンシクは職場の派出所で休ませるという違いがあった。
第3話ではその娘の指が自宅そばで発見され行方不明となり捜査が進む中、富樫=ドンシクが疑いをかけられるのだけれど、富樫は「監禁罪」でガサ入れ、”話は署で聞くから一緒に来て”と警察署に向かうが、ドンシクは「拉致及び傷害容疑」で逮捕、手錠をかけられる。
日本版・韓国版ともにちょっと展開がトリッキーで、映し出される映像が想像(妄想?)だったり、夢だったりもするので何が本当なのかわからなくなる部分がある。
第3話は韓国版のエピソードタイトルの「笑う」というのが秀逸に思える内容。どちらの作品でも要所要所で主役の2人が印象的に笑う。いろいろな「笑い」をそれぞれの役者さんが見事に演じ分けているのは興味深い。
あまりネタバレすると面白さが半減してしまうので、このくらいにしておきます。
次週第4話はどんな感じで物語が進んでいくのか今後の展開が楽しみ。
日本版「怪物」第1話・第2話まるごと無料配信中です。2025年7月21日現在。