【感想】ドラマ「災」第5話:災いに理由はあるのか?あるべきなのか?

エンタメ

「災」第5話も楽しみにしていた、姉です。

WOWOWオリジナル連続ドラマ「災」(さい)(全6話)。第5話では堂本や警察関係者が多く登場するのでどんな感じなのか期待していました。

第5話のあらすじは、WOWOWさんのHPから引用させてもらいます。

神奈川の海からほど近い住宅地。自宅のガレージで起きた不運な事故により、家主の男性・澤田が亡くなった。澤田の妻・あかり(山田真歩)から話を聞いた堂本(中村アン)は単なる事故だったのか疑念を抱き後輩の刑事・菊池(宮近海斗)とともに捜査を始める。一方、飯田(竹原ピストル)は、堂本が追っている連続不審死事件の見えざる関係者を見つけ出そうする。そして、彼らの前に“男”が姿を現わす――。

WOWOW 連続ドラマW「災」より

内容に関しては詳しく書きませんが、第5話は2024年・神奈川の話。(第4話が2023年・宮城、第3話が2023年・石川、第2話が2022年・福岡、第1話が2019年・千葉と2021年・神奈川の話だった。)

今回の中心人物は、堂本(中村アンさん)、飯田(竹原ピストルさん)、菊池(宮近海斗さん)など神奈川県警の人々。

堂本と菊池が自宅ガレージで亡くなった男性が事故死なのか他殺なのか捜査をする中、”ある男”(香川照之さん)は、神奈川県警の用務員・大門として登場する。

興味深いのは第1話で妻(安達祐実さん)を亡くした夫や堂本の父が災難や死について堂本に語る場面。

堂本は妻を亡くした夫に会いに行き、自分は連続殺人の可能性があると考えていて”事件が起こる何かしらの理由があったはず”と話すが、夫は”妻の死が自殺か他殺か、それに犯人が誰なのかわからなかったとしても、それは自然災害や事故やそういった災難によって家族を失った…と思う、それがいちばん自分にはしっくりくる。もう当時のことをあれこれ蒸し返す気持ちになれない、そっとしておいてほしい…”と答える。

そして大病を患った父親(犯罪心理学全集という本の著者)に会いに行った時に、”母さんや親戚が自分が大病になった理由を、あれやこれやと決めつけようとして困っている。主治医は生活習慣には関係ないと言っているのに…もし大病にかかった理由がわかったとして、それが例えば寝不足だとしたら悔やんでも悔やみきれないだろう。くたばる時には死ぬ理由なんでわかんないほうがいいってことだよ。”と言われる。

今までの堂本を見てきて思うのは「事件が起こる何かしらの理由があったはず」、「悪意のない殺人なんて存在しない」、「何の理由もなく人が死ぬことはないと思ってます」と、「理由」や「悪意」をひたすら探したがる。それが良い面なのだと思うけれど、「いや、別にただなんとなく」という殺人犯に出会ったらどうするのだろう?無理やり何か自分の中で殺人にいたる理由や悪意を結びつけるのだろうか?

一番印象に残ったのは、飯田と”ある男”大門が洗濯機を回している部屋で話すシーン。話の流れ的に飯田のはやる気持ちもなんとなくわかるけど、確かめたいならそうじゃないでしょ…と思ってしまった。

最後に”ある男”大門がカートを押しながら廊下を歩いていき、後ろ姿で小さくだけど気分良さげにハミングしているのが聞こえる演出はカッコいい。ネタバレすると楽しさ半減しちゃうので、このくらいにしておきます。

これまで香川照之さんが演じた”ある男”は、第1話・千葉で漁船の船員、神奈川で塾の講師、第2話・福岡でトラックの運転手、第3話・石川で理容師、第4話・宮城で酒屋の従業員、第5話・神奈川で神奈川県警の用務員の6人。確か6役演じるということだったと思うので、あと1話はどうなるのか気になる。

次週はいよいよ最終話、個人的には堂本に災いが訪れ、”ある男”は捕まらないのが面白いと思うけど、もしかしたら”ある男”に災いが起きたりして?いずれにしても最後にふさわしい驚愕の災いに期待したい。

第1話は無料配信中です。(5月5日時点)

タイトルとURLをコピーしました