「災」第4話も楽しんで見ることができた、姉です。
WOWOWオリジナル連続ドラマ「災」(さい)(全6話)。第4話では演技をしているところを初めてみるじろう(シソンヌ)さんが、どんな感じなのか期待していました。
第4話のあらすじは、WOWOWさんのHPから引用させてもらいます。
亡き父が残した温泉旅館の経営を立て直そうと奮闘する岸文也(じろう)。一方、岸の弟・俊哉(奥野瑛太)は地元の有力者・桜井(本田博太郎)に取り入って新たな事業を始めようと画策する。2人には、岸の元妻・茜(早織)を巡り根深い因縁があり、岸は俊哉との間の溝を深めていく。そんなさなか、2人のもとに“男”が現われる。
WOWOW 連続ドラマW「災」より
内容に関しては詳しく書きませんが、第4話は2023年・宮城の話。第3話が2023年・石川、第2話が2022年・福岡、第1話が2019年・千葉と2021年・神奈川。そう、場所は違うが第3話と第4話はともに2023年の話。
今回の中心人物は、負債を抱えた旅館を先代の父親から継ぎ、一から経営を立て直した支配人・岸文也(じろうさん(シソンヌ))と岸の弟・俊哉(奥野瑛太さん)。
まず、シソンヌのじろうさんが演技しているのを初めて見て、物語の中心人物をとても自然に演じられていて、いろいろな才能を持っている方なんだと感心した。
”ある男”(香川照之さん)は、岸の経営する旅館に出入りする酒屋の従業員の一人として登場する。印象に残ったのは、林の中でコケを集めている時に岸の弟・俊哉と話すシーン。
それまで話している時に聞こえていた川の水の流れる音や鳥の鳴き声などが全て消え、1話から今までの中で多分最長の約28秒の「無音の”間”」があってちょっとびっくりした。
そして”最近コケの収集を始めたんです…”というのは、前話の清掃員の女性がコケを育てていたのを思い出す。
映像は全体的に薄暗く、旅館の木々の緑と池。さらに林や川など、木々と水が印象的。それにまつわる川の水の流れる音、鳥のさえずりや虫の声なども耳に残る。
今回は2023年の宮城の話だけれど、旅館の来月の食事のメニューに”百合根の入った土瓶蒸し”を料理長が提案したり虫の声だったり多分秋頃の話で、第3話は同じ2023年の石川の話だけれど、半袖を着ていることを考えると夏の前後の話なんだと思った。
そして終盤には神奈川県警の堂本(中村アンさん)と、飯田(竹原ピストルさん)が今回の事故?を聞きつけ死亡者の髪の毛に変わった形状あるか確認するために登場。地元の刑事に何がどう共通しているのかなど説明をすることで、見ているこちらも初めてそれを知ることになる。
”悪意のない殺人なんて存在しない。私は何の理由もなく人が死ぬことはないと思ってますから。”と言う堂本に、飯田は”どうだろうなぁ、何の理由もなく人が死ぬことはあるからなぁ…”と自分の体験を話す。
今回はいろんな人のセリフの中に”災”のキーポイントとなるようなものがあったように思うけれど、ネタバレすると楽しさ半減しちゃうので、このくらいにしておきます。
今まで見てきて堂本は知的で切れ者のプロファイラーっぽい感じなのかもしれないけれど、個人的にはどうもしっくりこない。次週は堂本が出てくる場面が多いようなので、キレッキレの洞察力に期待したい。
そして残り2話となっても最終話がどのように終わるのか想像できない。こちらの勝手な希望としては、たとえ死亡者にどんな共通点があったとしても”ある男”は実は何もしていない、もしくは証拠がなく捕まえることはできない、または堂本に災難が訪れる…のが面白いかなと思うけれど、もしかして全ては”ある男”または堂本の夢で、最終話で目が覚めて終わったりするのか?
これまで香川照之さんが演じた”ある男”は、第1話・千葉で漁船の船員、神奈川で塾の講師、第2話・福岡でトラックの運転手、第3話・石川で理容師、第4話・宮城で酒屋の従業員の5人。確か6役演じるということだったと思うので、残り2話であと1人…いつ、どこで、どんな職業で”ある男”となるのか楽しみ。
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