サイコサスペンス作品は割と見る、姉です。
妹に面白そうだよと教えてもらったWOWOWオリジナル連続ドラマ「災」(さい)(全6話)。香川照之さんが3年ぶりに主演でドラマに出るとのことで、第1話の先行無料配信(WOWOW・YouTube)が開始されたので見てみた。
どんな感じのドラマなのか、WOWOWさんのHPから引用させてもらいます。
3年ぶりのドラマ出演となる香川照之を主演に迎えて送る完全オリジナルのサイコ・サスペンス。主人公は、現代を生きる罪なき6人。しかし気が付くと、それぞれの物語にはある“男”が紛れ込んでいる。そして、それぞれの人生には無慈悲にも“災い”が訪れる。“男”は一体何者なのか?“災い”とはなんなのか?
WOWOW 連続ドラマW「災」より
香川が演じるのは、人に“災い”をもたらすある“男” 。姿を変え、口調を変え、顔つきを変え、性格や所作まで変えて、まったくの別人となって6人の登場人物たちの前に現われる。1作品で6役というドラマ史上前代未聞の怪演に注目。共演者には、近年、俳優として目覚ましい活躍を見せる中村アン。彼女が演じるのは、神奈川県警捜査一課の刑事・堂本翠。彼女は管轄内で起きた不可解な自殺事件をきっかけに、その死の周囲に潜む不穏な何者かの存在を感じ始める――。そのほかにも松田龍平、じろう(シソンヌ)、中島セナ、内田慈、藤原季節、坂井真紀、宮近海斗、竹原ピストルと豪華俳優陣が集結した。監督・脚本を務めるのは、世界で注目を集める監督集団「5月」の関友太郎と平瀬謙太朗。
過去のサスペンスドラマとは一線を画した、異色の「連続ドラマ」をお見逃しなく!
内容に関しては詳しく書きませんが、第1話は、2019年・千葉の海の近くの食堂で働くみっちゃん(安達祐実さん)の話から始まり、大部分を占めるのは2021年・神奈川の進路に悩む女子高生・北川祐里(中島セナさん)の話。そして最後に次回で中心人物となるであろうトラックの整備を終えた倉本(松田龍平さん)が登場して終わる。
ストーリー以外で特に印象に残ったのは登場人物の共通点と赤。みっちゃんも祐里も自転車に乗っていて、二人とも髪型は前髪なしのショートボブ。
みっちゃんは赤いジャンパーを着ていて、祐里の制服のリボンも赤で背負っているリュックも赤。そして最後に登場する倉本が着ている紺色のつなぎにもポケットに赤いラインが入っていたりする。それ以外にも干してある下着の色が赤と黒だったり、エンドロールも真っ赤な背景。薄暗い画面のところどころ出てくる赤はとても印象的。
劇中にかかる音楽は不協和音が多く、薄暗い場面が多いことも相まって全体を通して不穏な空気が漂うなか「ある男」香川照之さんの怪演が不気味さを際立たせている。ストーリー・音楽・映像など海外のドラマを彷彿とさせる世界観は見ごたえがあった。
個人的には「ある男」は、みずから手を下すこともなければ精神的に追い込むこともなく、亡くなった人はみな望んで死を選んだ…とか、手を下したとしても全く証拠がなく、限りなく黒に近いグレーでも捕まえることはできず、自殺ではなく他殺ではと疑いを持った神奈川県警捜査一課・堂本(中村アンさん)にも「災い」が訪れたりしたら面白いかなと。あ、そういえば堂本の髪型も前髪なしのショートボブだ…
最初に出てきたみっちゃん(安達祐実さん)の話もまたありそうな気がするし、本放送が今から楽しみ。
お時間許す方は第1話が無料配信中なのでぜひ。